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「純文学」って言葉を忘れていたので、「こころ」を読んだ。

  • 2006/06/30(金) 19:07:07

津田青楓の装丁になる漱石全集の表紙、この方は夏目漱石本人とも交流があったようだ>
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現在図書館が曝書期間(ばくしょ)になっていて、本の借り出しが出来ない。
たまたま最後に借り出した時期と重なっていて、長い事本が借り出せないでいる。手元の本も何度か読み返したし、興味がわく雑誌もないしで、仕方なく子供の所から純文学を取り出してきた。
夏目漱石著『こころ』

子供の頃には、内外の文学全集や、百科事典、図鑑、図録と堅いものが好きであったはずなのに、いつから人間が崩れてしまったのか、この本は全然面白くなかった。
確かに面白い分野の本ではないけれど、それでも退屈だった。
漱石は明治の文豪の中でも、結構ラフな感じのイメージだけはあるが、それでも私は好きではなかった。まだ、鴎外のようにストーリー性のあるものの方が性に合っている。

物語性が薄く、哲学的なものや、ロジカルな文章、理屈や、人間の心情に訴えるもの・・・といった類は苦手なのである。
そうは言っても論文は結構書いたけど、割と得意だったな。

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自然を隠れ蓑にして生きている『こあじさしのヒナ』

  • 2006/06/29(木) 08:39:03

私は鳥類が嫌いです。
勝手に自由に空を飛べるのも怪しいし、割と攻撃的だし、弱い者いじめをするし、燕のように遠慮会釈なく巣を作るし、脚などは気持ち悪くぶつぶつしているし、色が奇抜すぎたり・・・
諸々理由はあるけれど、鳥は好きになれません。
籠に飼われた小鳥はもっと嫌いです。

でも自然の中でこれらの写真の様な姿を目にすると、ちょっとは優しくしなきゃと思います。
こあじさし【小鰺刺】
カモメ科の鳥。全長28センチくらいの小形のもの。日本では夏鳥として、海岸・河岸で繁殖する。

<隠れているつもりなのでしょう>
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<砂に埋もれた感じで生きています>
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<お尻の綿毛が風のそよいでいます>
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<とにかくおとなしく、ひっそり隠れています>
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<実に辛抱強く餌を待ちます。余り近づくと上空の親が威嚇してきます>
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<はかなげに親を待つ兄弟でしょうか?>
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<何処にいるのかはよく見ないと判りません>
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<よく注意をして歩かないと、踏んでしまいそうな卵>
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ヒナを見つけました。しかも二カ所で・・・

  • 2006/06/28(水) 19:10:07

本日は、母と温泉に行ってきました。
温泉は比較的小綺麗な、リゾートホテル風の中にあります。
温泉に浸かったのち、そのホテルで昼食をとっている時に見つけました。和風レストランの海の見える窓辺に、ちょっとしたこぢんまりとした庭が造ってあり、その中に石灯籠が飾ってある。

海を何気なく見ていると、かなりのスピードでこの二階のベランダへ向けて小鳥が飛び込んできた。
あれっ!落ちたと思ったら、以外や以外、今はやりの模造の建仁寺垣の隙間から、ちょちょと石灯籠の火袋の中へ入って行くではありませんか?
私はバードウォッチャーではありませんので、鳥の名前が判りませんでしたが、つがいで何度も出入りする中、その度事に出入りの方法を変える気に使いようが可愛かったです。
無論、そのいじらしい行為は目くらましのつもりでしょうし、自然と防御本能が働くのでしょう。  が・・・人間に対してはあまり役に立っていません。
<子供といえるのかどうか、判らないほど小太りのヒナです>
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こちらはお馴染みの燕のヒナ。巣が小さくなったのか、四羽いるのですが、気の弱そうな一羽が後ろの方に隠れています。
やはり親が交互に餌を与えに飛び込んできますが、燕は人間に慣れきっているのか何の恐れもなくすぐ脇を飛んでいきました。

<ちょっと思い出したのでコアジサシのヒナの可愛い写真を・・・>
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本当について行けない事が多すぎる

  • 2006/06/27(火) 17:57:47

ちょっとTVの深夜番組表を観ていたら、これは何の意味なのでしょう?
「NANA」
「スポんちゅ」
「ぷっすま」
「アイチテル!」
「ロンドンハーツ」
たまたまTVの夜の番組を見ていたら、日本語とも思えない言葉(番組名?)の羅列に驚いてしまう。一日分のほんの一部ですらこの様だから、一週間分のTV番組をくまなく調べると、もっともっと沢山の不明な名前が出てくるでしょう。
あまりTVを観ないけれど、このままではTV番組すべてがこんな感じになって、ほとんど判らないままになってしまうのでは?

日本語ってそんなに難しい言葉でしたかね?

大いなる発見!我が家には一大事?

  • 2006/06/26(月) 20:33:11

私達夫婦にはとても得意な事と、不得意な事の二つがお互いにある。
私は地理というか、方角というのか、謂わば人間ナビみたいな才能がある。家内にはこういう事が全然判らない。
そして家内は時間の経過が、かなりの精度で過去のかなり昔から判るという。私は過去の事が全然判らない。

私は知らない土地でも迷った事がない。外国でも同じである。
二十年ぶりに訪れた外国の町を、昨日まで住んでいたかのように家内を案内した時には驚かれた。ほとんど地図がなくても、その場所からこの道が何処へ続くであろう事などが理解できる。
家内は旅行などでは、僅か数百メートル歩いても、自分の位置が判らなくなる。それを言葉を尽くして話しても、理解するのに時間がかかる。
高速道路のジャンクションなどで、数回ぐるぐる回ったりすると、てんで自分のいる場所も方角も分からなくなる。

逆な事だけれど、私は自分の過去の時間の経過が未だ持って判らない。あの時は?等という事になると、ゆっくりその時が何歳ぐらいであったかを考え、生年月日からその時代を割り出し、おおよそこんなであったと類推することから始めなくてはいけない。突然にその時間に飛んだり、記憶が戻る事はない。
小学生の頃の夏休みの話などを懐かしく出来る人が羨ましい。夏休みにはいる時に、母親が登校日はいつなのか、執拗に聞くのだがそんな数日先の事すら覚えられなかった。ましてその頃どうであったかなど、思い出すだけでオーバーではなく半日を要する。

ところが家内は、実に事細かく、子細に覚えている。結婚式の天気から、曜日、その時の状況まで、古くは小学生の頃のウサギ小屋の様子、その時代の周りの環境に至るまで覚えている。
一緒に暮らす母は、つい昔のカレンダー代わりにこの家内の記憶を当てにしている。他人の事までよく覚えている。

そこで「大いなる発見!我が家には一大事?」なのだが、
つまりこれは、そう言った事どもに対するソフトがないと言う事なのだ、と言う事に気づいた。
私の身体や脳を、ハードにに見立てたならば、つまり時間の経過や記憶を司るソフトが欠損しているか、元々ないのである。
逆の家内には、地理や方角に関するソフトウェアがインストールされていないのだ。

このように考えると、二人とも実に納得がいったし、しっくりしてきた。
お互いに「馬鹿じゃないの」と言いあわなくても良いのだ。
「そうか、インストールされてないのか」・・・・
実に心優しくなれる発見なのだ。

TV「おいしいプロポーズ」が終わって

  • 2006/06/25(日) 10:12:42

<特に気に入って見ていたわけではないが、最終回まで見てしまった>
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連続TVドラマ「おいしいプロポーズ」が終わってしまった。家内が長谷川京子が好きなので、つられて見てしまっていた。
主人公の長谷川京子は、とても額が広くてそれを強調していた。
イタリアのミラノに行くというのに、実に粗雑な服装であった。
近頃の俳優で、彼女以外にも深田恭子、仲間由紀恵などと人気のいい人はいるが、どなたも独特のしゃべり方をするので耳につく。そしてしかもヒステリックに叫ぶシーンが共通に多く、、そのところだけが上手なのだよ。
特にはいい人もいなかったし、嫌いな人もいなかった。ただ・・・
ヒステリックなガキというところで、女の子が出てくるが怨念の権化で、天頂部からの発声は気持ちが悪くなった。この人は地方の木材資源のCMに出てくるが、資源問題を語るには未熟だし、主体性を感じないしとても不釣り合いだ。
長谷川京子の相手の男性は子供過ぎて、スーツは似合わないは、料理は食べ慣れてないは、高級車に飲み込まれているは、女優さんとの絡みは下手だは、肝心のええとこの坊ちゃんという感じがしないはと最悪。
<ちょっとスタイリッシュなレクサスIS。番組で乗る人には不似合いだったが>
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レクサスがかなり頻繁に登場します。
ただ乗っている人物に不似合いで、しかもこの人はレストラン前の狭い路地、交通量の多そうな道路と何処でも路上駐車をする。
若いモンは、何処でも勝手に駐車して良いかのようなイメージで写されて、レクサスのイメージ台無し
今、駐車禁止は社会問題になっているのに、スポンサーさんも平気なもんだ。もう少し常識と、現実問題に即した演出が必要ではないだろうかね?

世界遺産『モン・サン=ミシェル』について

  • 2006/06/24(土) 20:48:28

<世界遺産に登録されている美しい島、モン・サン=ミシェル>
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小学生の時に「フランス」という大きな大きな写真入りの本を買って貰った。それは大事に大事にしていた私の財産だったけれど、あちこちと引っ越しをする間に、実家から無くなってしまった。思い返すと残念だ。我が家に若い学生が昔、寄宿していたので、彼らがいらない本として持って行ったような記憶もある。

この本を母にねだって買って貰った理由は、その時不思議な光景に思えた『モン・サン=ミシェル』が写っていたからでした。
その当時は、カラーの写真集、図鑑のようなものが結構高い品物だったし、少なくとも小学生がねだるような代物ではありませんでした。
でも私は『モン・サン=ミシェル』のその写真がお気に入りでした。優しい母は、本というものだけは少々高くとも買ってくれたものでした。

この島に修道院が創られ始めたのは八世紀、完成は十六世紀ですから、八百年の歳月で建造されたのです。宗教の力とはいえ、英知、建設費、労力、根気・・・考えられる人間の力は八百年の持続するのですから恐ろしい。人間の一世代を六十年に見ても、十三・四世代に渡って創られていると考えると、気が遠くなる以上に、やはり恐ろしいものです。

モン・サン=ミシェル (Mont Saint-Michel)
フランス語で、「山」「聖」「ミカエル」。聖なる天使ミカエルの山とでも言うべきものなのでしょう。
干潟に取り囲まれた絶海の孤島のような美しい修道院の島が、大潮の時にはわずか一時間あまりで、水深十数メートルの海が現れるそうだ。

いつか死ぬまでには見に行きたい。

逢った、逢った。まだあった菊地秀行著「追跡者」

  • 2006/06/23(金) 21:17:39

<蓬田やすひろさんの幽玄的な表紙絵は、時代小説ではお馴染みですが、よくよく見ると柳の下の川へ身を投げる様にも見える>
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つい先日読んだ腹切り同心も、この本同様にサブタイトルが「幽剣抄」という名前だし、大概に飽きたなと言う気持ちが半分あったので読み飛ばしていた。
六月二十日の「魔剣士」(黒鬼反魂篇)を読み終えた時に、「これが最後かな?菊地秀行さんの本は。 」って書いてしまったので、この部分は訂正しなくちゃ・・・

童子物語
 逢魔ヶとき
介護鬼
 背後の男女
飲み屋の客
 夜の使者
妖剣
 坂の上の死体
追いかける


短編の間に挟まれた超短編も、構成的には「幽剣抄」と同じなのですね。

これは、意外と自分の肌身にあった。特に第三編の「介護鬼」は、自分も介護をしなくてはいけない親を抱えているので、鬼気迫る非現実的な現実が身にしみて感じられた。

とても便利に利用するもの・・・

  • 2006/06/22(木) 06:51:15

<オープンして一年以上を経過したイオンショッピングモール>
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昨年の五月にオープンした大きなショッピングモール。
最初は、市民団体の一部や市内中心部の商店街から建設の反対がなされたが、建ってしまえばみんな便利に出かけているようだ。我が家でもショッピングや、食事、映画、単なる憩いと出かける事が多い。

すべてが同じ場所で、いっぺんに済ませられる事や、何も用が無くても時間がつぶせる事、駐車場が広く、代金がいらない事・・・いろいろと便利な事が多い。
家内の家計簿によると今月も、頻繁に出かけて、金を使ったということだし、母も此処にいると愉しいと言って必ずついてくる。
広いモール内を明るい散歩の場と考えているようだ。

映画館がとても良い。沢山の劇場が並び、一つ一つの席もゆったりで、新作の良いものはほとんど見る事になる。しかも同一映画を夫婦で見ると料金が割安になる。
何時間もかかる映画は、以前のように市内も劇場では食事代と駐車場代も含めると、結構な出費であった。
つい最近知った事だが、映画の半券を持って行くと飲み物にアイスクリームのトッピングをして下さる喫茶店を見つけた。

そんなわけで、本日は「ダヴィンチ・コード」を見てきた。母もついてきた。
そう言えば何の縁があったのか、このモールのグランドオープンの折りには、うちのお嬢さんはテープカットをしていたなあ。

名作「キングコング」は、何回目のリメイクなのでしょう?

  • 2006/06/21(水) 19:05:56

<DVDで見た「キングコング」は、超リアルで驚いた>
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もう何作目なのか知らないが、私たちの世代は「キングコング」をよく見ている。
昔、LAのユニバーサルスタジオを見学するコースに、大きなキングコングが出てくるニューヨークの街のセットがあって、何度来ても此処で興奮するのか、起ち上がってしまい怒られた記憶が鮮明にある。来る度にこのキングコングさんの毛皮がはがれて。みすぼらしくなっていたのも愛嬌だろう。
とにかく、ユニバーサルの大きなマスコットでもある。

今回の映画は、凄い。特撮、CG何でもありだし、迫力ある映像は文句なしに楽しめる。でも、ちょっと長すぎるか?三時間近くあって大作だ。
主人公のナオミ・ワッツは、映画の冒頭でスカウトされるシーンでも言われるが、何か物憂げな魅力ある存在で綺麗だった。

無論最高の主人公は、キングコングなのです。

これが最後かな?菊地秀行さんの本は。

  • 2006/06/20(火) 17:57:48

<切り絵とは思えない繊細な線が、色気を漂わす主人公を描いている伊丹シナ子さんの表紙絵>
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タイトルが凄い。
「魔剣士」(黒鬼反魂篇)
まけんし、負けんし、強いし、死なないし・・

史実に近い、謂わば現実的な歴史観しか持たない、堅い私の脳みそには、ちょっとついて行けない気がする読み物です。
面白いのです。アイディアの奇抜さや、ストーリーの展開、主人公の個性的な存在感、脇に出てくる人物の魅力的な存在、そしてそれらを生み出す想像力・・・どれをとっても面白いのです。

作家さんは想像力がたくましく、それを具現化する創造力が高い人なんでしょうが、私には無理がありましたな。

各所に散りばめられた伊丹シナ子さんの切り絵の挿絵が魅力だった事。一頁、一頁が丸い二重線囲いがしてあって、文字数が少なく感じられ、読むテンポが速くなった事、少し露骨な性表現が出てくる事、・・・・悪い事ばかりがあるわけではありません。

よく見る“禁煙の告知”の効果???

  • 2006/06/19(月) 20:52:46

先日、煙草の事を書いた「無恥な火遊び?」から、気になりだした禁煙のはなし。
近年のショッピングセンターや、デパート、大型家電店、何処でも人が集まるところは禁煙の張り紙がしてある。細かいところでは、トイレの中のドアの内側まで貼ってあるところを見つけた。
消防法によりとか、消防署の通達でとか公けの機関を、大上段に振りかざして書いてあるところが多い。(たぶん、そうなのでしょうが・・・)
でもその床下には、何故か吸い殻が落ちていた。つまりは守る人は少ないのだよ。

それほど喫煙者はだらしなく、ルールの守れない人々の集まりなのですよ。
それと、もしかしてこれらの禁煙をお客様に強いているお店では、従業員はどうしているのでしょうか?
お客様には我慢させて、自分たちはお構いなしにスパスパ吸っていて、いざその場所から火でもだしたら、お客様そっちのけでいの一番に逃げ出すのではないだろうか?

煙草を吸う人はそのように、不摂生で、非常識な人が多いから、考えられる事だと思う。

嬉しい、不思議な?父の日

  • 2006/06/18(日) 21:03:41

<ちょっと嬉しい自分への「父の日」プレゼント、ソニー“DSC-H5”>
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「父の日」に、「父の日」のプレゼントを自分のために買った。
ブルガリのオーデコロンと、デジタルカメラ。
但し、デジカメの方は買ったばかりのDSC-H1が、モデルチェンジをしてしまったので、メーカーさんのご厚意で、謂わば交換(ズリ替え)に近い、嬉しい良いお買い物だった。

離れて暮らしている我が家のお嬢さんがプレゼントを届けて下さった。
実に嬉しくて、とてもとても深謝!!!
子供は他にもいるが、他はがさつな男どもで、こんな優しい心遣いを下さるのはお嬢さんだけである。
立派に自活して、独立をしている大人である事が誇りなのです。

もう一人、私にプレゼントを下さった方がいる。
母である。実の母である。
何故か耄碌をしたわけではなく、この母は私達夫婦がそこそこに面倒見が良い事と、自分が世話になる事があるという考えから、私たち夫妻に母の日、父の日両日にプレゼントを下さるようになった。
彼女にとっては、子供の日ではおかしいし、丁度プレゼントするには良い日なのだそうだ。
親から「父の日」なんて、ちょっと変だけれど・・・・

それにしても中身を開けてみたら、予想外な額なので驚いた。
欲深な私はお返しをしないけれど、親孝行はいつも全力で・・・・
しているつもりである。
お嬢さんへも感謝のみ・・・で終わっている。

映画館で見逃した良い映画「NORTH COUNTRY」

  • 2006/06/17(土) 07:51:43

<ちょっと違うタイトル写真を、勝手にお借りしてきました>
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アレっと感じたサイト「travelyuu とらべるゆう MOVIE」にあったお写真をお借りしました。
と言うのも、この映画は近年まれに見る“原題”と“邦題”とが全然違う映画だったので気になっていましたら、やはりドイツでは又別の名前が付いているではありませんか。
「寒い国」と言う意味らしいです。

『スタンドアップ』---North Country---2005年(アメリカ)

監督:ニキ・カーロン
出演:シャーリーズ・セロン、フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン、シシー・スペイセク、ウディ・ハレルソン、リチャード・ジェンキンズ
 
1989年、夫の暴力に耐えかねて両親の元に子供連れで帰ってきたジョージー(シャーリーズ・セロン)は、父親と同じ鉱山で働く事にした。
しかし、そこは男の社会で待っていたのは女性に対する壮絶な嫌がらせだった。仕事を失うわけにはいかない女性達は、ただただ耐えるだけ・・・。しかし、耐えるにも限界があると、力もなく、仲間も無く、お金もないジョージーは会社を相手に勝てないかもしれないが訴訟を起こす。


1975年頃の実話をもとにした作品らしいですが、実際のセクハラへの戦いは十数年を要したそうです。
<可愛い綺麗だけじゃないシャーリーズ・セロン>
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確かな演技で、主人公を演じているシャーリーズ・セロン。日本のホンダのCMをしていた頃とはまるで別人って感じです。ニコール・キッドマンなどと同じようにとても綺麗でいながら、実に演技も素晴らしいという俳優が外国には多いです。

今回気になった俳優は、ショーン・ビーン。アイランド(2005)、トロイ、ナショナル・トレジャー(2004)など、クールで、怜悧な悪役が多いのに、とても暖かい男性の役で、詰まらぬ男性が多すぎる中、貴重な役どころを演じていました。大いなる救いでした。

ちょっと驚いた事と、苦手な事

  • 2006/06/16(金) 08:00:05

連休後の出勤日は、どうしても早起きが苦手です。
普通の日には、そこそこに早起きするのに、だらだらと一時間も余分に寝ている。何となく起きたくない。

昨日、都合でパチンコ屋さんに出かけた。
まともにこの手の店に入ったのは何十年ぶりだろう。無論、パチンコをしたわけではないので、用件を済ませたら即座に出てきた。
併設された立体駐車場は、屋上まで満杯であったし、店内にも人があふれていた。隣のビルに同様のスーパーマーケットの立体駐車場があるのだが、並んでみていたら、こちらが一階部分だけ駐車された車が見えたが、後ががらがらだった。

遊び人が増えているのか、ほかに娯楽がないのか?
他人との会話が出来ないほどの店内の大音響と、壮絶なまでに力みすぎた従業員さんのまなじりに驚かされて、逃げるように帰ってきた。
全くこの手の環境は苦手ですな。こんな所ではくつろげない。

贅沢を文字にすると・・・覚え書き

  • 2006/06/15(木) 21:27:47

以下は、昨日の山本一力著「いっぽん桜」の続き、第三編の「そこの、すいかずら」を参照にしたものです。

徳川幕府八百万石(歳入)。
幕閣および旗本への俸給四百万石。
将軍家の取り分差し引き四百万石。(租税は四公六民であるため、実質石高百六十万石)
  特記・・・この大部分が将軍の私用、及び大奥の費用で、国事には余り使わない。

徳川家康江戸開府、ご公儀の金蔵・・・・五百万両
五代将軍綱吉の頃、ご公儀の金蔵・・・・百万両強
  特記・・・中野村に野良犬小屋を普請(えさ代/一日当たり数十両)



ひな人形の贅沢な事桁外れ(元禄に造られた人形)

ひな壇・・・四段。
奥行き、五尺(151cm)
高さ、四尺六寸(140cm)
幅、三間五尺(690cm)
飾るだけ二十畳、眺めるには四十畳の部屋。
飾り付け、十人がかりで三日。
仕舞いうのには、五人がかりで半月。
製作二年以上、人形師・下職総勢百人超。
収納桐箱七十四個。代金三千両(総檜の二階家数件分)。


ひな人形と飾り用具、十三箱に関する金銭感覚。
五人囃子の子供一体・・・・奉公人の生涯給金以上。
六曲金屏風一双・・・・・・・長屋の店賃数十年分。
春慶塗雪洞一対・・・・・・・・・・・代価十五両。
(本物の春慶塗雪洞一対、二両)
ひな人形関係十三箱・・・・・平屋造りの家何軒分?
碁盤、碁石、将棋盤、双六盤、・・・すべて本物造り。
文机、硯、筆、墨、料紙、短冊・・すべて本物造り。
漆塗り、金蒔絵・・・公家御用達蒔絵師一年がかり。


別途二箱。
漆塗り文箱一箱、目録在中。
桐箱一箱、人形をくるむ薄葉紙二十〆、二千枚在中。


これらを運ぶシーンには、
荷車三台、車力は、梶棒、後押し、付添二人の一台当たり四人、都合十二人。
荷台に厚み一寸、高さ二尺の漆塗り囲い板。
すべて揃いの股引半纏。
半纏は黒羽二重の別誂え家紋付き、股引きは厚手紺木綿、わらじの紐は、茶色の鹿皮。
荷台に厚み一寸、高さ二尺の漆塗り囲い板。


これを収納する土蔵作りの専用蔵を造作する。
高さ、二丈(6m)。
腰巻、三重の漆喰、土壁一尺五寸。
作事に二年三ヶ月、作事請負金額、千六百七十三両。


庶民のささやかな贅沢など知れたものです。

山本一力さんはいつも力が入っている「いっぽん桜」だ

  • 2006/06/14(水) 07:26:58

中島千波さんの装画に、題字は山田恵泉。実に堂々とした桜の古木が、今を盛りと花を咲かせている。まさに「いっぽん桜」だ>
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この本、「いっぽん桜」には四編の短編が収められている。

いっぽん桜
萩ゆれて
そこに、すいかずら
芒種のあさがお


ところで「芒種」とは、二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ、六月六日ごろ。稲・麦など芒(のぎ)をもつ穀物の種をまく時期とされていた。夏至の次に来るものである。

何だろうね。生きる事、それも強く生きる事がテーマなのかな・・・山本一力さんの著書は、確かに力強さを感じる。柔らかなちゃらちゃらしたところがない。
<山本一力さん。こんな感じの方に、優しく柔らかいものを望むのは間違いかも知れない>
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「いっぽん桜」の主人公は、口入れ家業の総番頭さん。
大旦那の隠居に伴い、この番頭も一緒に辞めさせられてしまう所から話が展開する。本人はまだやる気で、店を継ぐ若旦那の代になってても、立派に補佐していく考えでいたところなのに・・・

閑話休題
名人三遊亭円生の噺の中に「百川」という有名なものがある。
百川という料理屋に、口入れ屋から働きに来た百兵衛という人が、来る早々起こす突拍子もない噺です。
この口入れ屋が、芳町の千束屋(ちづかや)と言う、これも江戸で名高い大店です。つまりはこの本の中の主人公の店の商売敵(?)です。
何かの縁で、このお店にも関係してきます。

DVD「TWISTED」を観る

  • 2006/06/13(火) 07:36:38

<この三人のキャスティングは実に上手い。だまされるぞ!>
DVDtwisted.jpg

DVDで「TWISTED」を観たけれど、感心してしまった。なかなか良い映画だった。タイトル通りにひねりがきいていて、洒落た展開になる。
CAST
アシュレイ・ジャド
アンディ・ガルシア
サミュエル・L・ジャクソン
DIRECTOR
フィリップ・カウフマン

どちらの紹介文がお気に召すだろうか?

ある日、海に浮かんだ変死体が発見される。猟奇連続殺人をきっかけにサンフランシスコ市警の女性捜査官刑事ジェシカの悪夢が始まった・・。追い詰められた女性捜査官にアシュレイ・ジャドを起用。驚愕のラスト、ツイスティング・エクスタシー、あなたは真犯人を見破れるか!?


サンフランシスコ市警殺人課に昇進して捜査官になったジェシカ。彼女には、父親が母親の浮気を知り殺害し自殺したという辛い思い出がある。
父親の同僚だった現在の上司ミルズ本部長に娘の様に育てられたのだが、彼女は夜な夜なバ-で一夜限りの男を誘う。


とにかくアシュレイ・ジャドが魅力的です。
映画冒頭のシーンで、彼女の美しい瞳に写る空を飛ぶカモメや風景はちょっとインパクトがあって素晴らしい。
かなりベリーショートな髪が、女性ながら敏腕な刑事である事と、ほのかに色気をにじませる女性である事の二面性が強調されている。

なんと言っても、我がサンフランシスコの街がいいよ。
この街は何処を撮っても観光地にしか見えない町並みを、リアルに、暗黒な街に感じさせてくれるカメラワークが良い。
サンフランシスコベイの水は、いつもかなり冷たい。此処に浸かって、水浸しになる俳優は辛いだろうな。

菊地秀行著・・・幽剣抄「腹切り同心」を読んで

  • 2006/06/12(月) 08:00:16

<実にタイトルにふさわしい蓬田やすひろさんの表紙絵。雰囲気あるなあ、感じ出ている>
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正直なところ、よく分からん本です。
作品の帯には、下記のように記されています。

下積みの下級武士や、剣のためすべてを捨てた武芸者たちの姿を悲哀とユーモアで綴った作品集

大体オーソドックスで、スタンダードな私には、愉快な本だとしか読めません。
つい先日の「逢魔が源内」も、なんだかこんな感じでふわふわ読んだけれど、幽玄の世界や、不確かなもの、不条理が苦手なもので読了感が薄い。
九編の短編が収められているが、ちょっと長い短編の間に、もの凄く短い短編が挟んであって、これが不気味で????でした。

やっぱり見るだろうなトム・クルーズ主演の映画「M:i:Ⅲ」

  • 2006/06/11(日) 07:28:46

<格好いいよねトム・クルーズ。いつまで経っても・・・>
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本日多忙につき、若干手抜きぎみに・・・・

解説
全世界で10億ドルを記録したあの大ヒットシリーズが帰ってくる! 絶対不可能なミッションを遂行する最高機密組織I.M.F.は、トム・クルーズ扮するイーサン・ハントをチーム・リーダーに新たな戦いに挑む。成功率0%の任務を成し遂げるため、ローマ・上海・ロサンゼルスと世界を駆け巡る。7月8日より全国公開。


キャスト・スタッフ
トム・クルーズ フィリップ・シーモア・ホフマン ヴィング・レイムス ビリー・クラダップ ミッシェル・モナハン他
監督:J.J.エイブラムス 脚本:アレックス・カーツマン ロベルト・オーチー J.J.エイブラムス


なんだかパートⅢともなると、ちょっとは見飽きちゃうものだけれど、先日の中谷美紀さんの映画で見たこの映画の予告編は凄かった。予告編でつまらないものは余り無いけれど、それでも是非見たいなと言う気持ちにさせられた。
ロサンゼルスの町が映っていた事も、見に行こうって気にさせる。やっぱりLAとSFがロケ地になっている映画は必ず見ている気がする。やっぱり、なんと言っても第二の故郷だもんね。

無恥な火遊び?

  • 2006/06/10(土) 07:29:33

さる会社に行く事があった。驚くべき行為を見た。
未成年で、入社してくる新入社員のほとんどが生意気に煙草を吸う。
又、周りの大人が一緒になってぷかぷかしている光景を見た。
中学・高校でちゃらちゃら不良をしている時ならばいざ知らず、社会人になって会社勤めをしているにもかかわらず非常識だ。

社会のルールを守れない奴に、会社のルールが守れるわけがない。
そもそも喫煙なんて「百害あって、一利なし」
身体にも悪いし、世界的に禁煙運動をしている最中、時代に逆行する行為だ。
禁煙できないなんて言うのは、意志薄弱で、軟弱な精神の持ち主であるし、他人や周りの事を思いやる事の出来ない薄情な連中である。
喫煙する人に、良い奴も、立派な人も絶対いない。
浅はかで、短絡的で、思考や、言動に脈絡がない。
こんな事言うと、「堅い事を言うなよ」という輩がほとんどで、又こういう輩が日本を滅ぼすのだ。

見て見ぬそぶりが出来ないので、大声で叱ってやった。
禁煙している本人も、一緒に喫煙している周りの大人もしらけた感じだった。
情けない!!!!!!!!!!!!!!

「逢魔ヶ時」と、平賀源内

  • 2006/06/09(金) 07:28:07

<丹野忍さんの劇画調の表紙へが、幽玄なドラマの世界へ誘う。ちょっと子供っぽい感じもするが・・・>
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主人公は平賀源内

[(1728~1780)]江戸中期の本草学者・戯作者。讚岐(さぬき)の人。名は国倫(くにとも)。字(あざな)は子彝(しい)。号、鳩渓。他に福内鬼外(ふくちきがい)・風来山人・森羅万象などと称した。本草学・蘭学・物産学・国学を学び、物産会を開催し、火浣布(かかんぷ)・エレキテル・寒暖計などを発明。戯作・浄瑠璃にも才能を発揮した。殺人のため入獄、病死。


テンポもよく、ストーリーも奇抜だし、面白い本です。まっすぐ単純な時代小説好きには、好みに合うかどうか?
源内先生が、粋でスマートな美男子、しかもボクシングの名人と言うところは愉快な設定である。

ついでに、逢魔ヶ時(オウマガドキ)とは、

夕方・黄昏の時刻のことで黄昏は、「誰そ彼」が語源ともという。薄暗くなってくるとぼんやりと人の姿は見えるけれど、その人が誰だか判らないといった意味から来ている。
日が沈み夜の闇を徘徊する化け物たちが出没し始める時間帯でもあり、もっとも出会いやすい時刻といわれている。昼が終り、夜の世界の入り口が開く時間・・・それゆえに、魔に逢う時・・・逢魔ヶ時と呼ばれた。逢魔ヶ刻とも書く。

諸田玲子さんの著書「灼恋」って??

  • 2006/06/08(木) 08:42:03

<表紙絵は、ニコル麻莉子という方の華麗なコラージュのような作品です。デザイン井上正篤とあるから装丁者でしょうね>
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「灼」とは、辞書では「輝くさま。また、明らかなさま。 はっきりと見えるさま。鮮やか。」とあり、別の意味で、「 霊験が著しいさま。あらたか。」となる。
果たして「恋」と組み合わせて「灼恋」とは、何でしょう?
「灼熱の恋」と言う言葉があるから、この意味での「はげしく情熱をもやす恋のこと」でっしょうかね。



諸田玲子さんの本は、ちょっと前にはかなり読んだのですが、近年では「あくじゃれ瓢六」以来久しぶりです。

五代将軍綱吉が将軍職へ就く前後からのお話で、京都の公家から将軍家へ輿入れして来る姫君や、その侍女らにまつわる物語です。お側用人、柳沢吉保、その側室となり、綱吉に侍る貧乏公家の娘染子。水戸光圀に仕える謎の武士、岩瀬数馬の暗躍や、複雑に絡む大奥。

この御本の見開きには、徳川系図と登場人物図が配してあるが、本当にこれがないと充分には理解できない。登場人物が多いと好きではない(理解しづらいため)ことと、なにせ大奥がらみですので、全体的には好みをはずれる本でしたね。

とうとう映画館で見てしまった「嫌われ松子の一生」

  • 2006/06/07(水) 09:17:58

<おおよそ原作とはほど遠い映画>
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「嫌われ松子の一生」を見てきました。
映画には原作が似通っている場合、あるいはあらすじはそのままだが映画が別物という場合、換骨奪胎と言うべきか、おおよそ異質なものに仕上がっている場合などといろいろある。
原作者とのお約束はどのような契約になっているのだろうか?
人によってとらえ方はまちまちでしょうが、私は今回の映画は原作とは異質な仕上がりだと感じた。
<映画の前半部は、綺麗で可愛かった中谷美紀さん
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この映画がどうのこうのというより前に、私は純然たる中谷美紀さんのファンなので、冷静に映画を評価できない。
映画の各所で、殴られ、蹴られするのを見るたびに、

「あっ、このシーンはリハーサルまで入れると何回も転がるんだろうな」
「あっ、あのシーンはまともに手が当たったんではないだろうか?」
「あっ、そう言えばあのバットで殴られるのは本当に怖くて、痛くて、その後病院に行って検査をされたと言っていたな」・・・・・・・・・・等々


つまりは映画の主人公松子より、中谷美紀さんが可愛そうで映画が冷静に見ていられない。
感情移入が松子の悲しい生涯を飛び越えて、俳優中谷美紀さんの撮影現場へ飛んでいく。
前もっていろいろ買い込んだエッセーDVDを読んだり見たりの知識が災いしている所為だろうが、この監督が好きになれないのもその理由でしょう。映像美は綺麗だった。
<愉快な共演者が多い中、魅力的だった黒沢あすかさん>
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この方の映画は初めてだが、実に存在感があって美しいし、粋なお召し物も似合っておいでだった。
<愉快な共演者が多い中、魅力的だけを強調されすぎた谷原章介さん>
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なんだか暗闇にも歯だけきらりと光るシーンなど、ちょっと谷原章介さんの一面だけを表現した、しかも曖昧な存在で可愛そうな役柄でした。
<愉快な共演者が多い中、本当に愉快なだけだったゴリさん>
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役名が大倉修二、思わず「何処がじゃ!」と言ってしまいそうになる扮装。こんな人、原作に居ましたかね?

それから映画館での公開時間がおかしいのです。何故だか15時30分開演の後が、5時間後の20時40分のレートショーになる。料金は安くなるのですが、ほとんど女性でおじさんは1人でした。

最後の印象として、不必要に思えるほどの花の花代が気にかかりました。

そう言えばあれから一年近くになる???

  • 2006/06/06(火) 07:43:27

先日、ちょっとした母の快気祝いに、彼女が気に入っている日本料理屋に足を運んだ。料理も、おもてなしも実によいお店で愉しく食事をした。
このブログのペ-ジを読むと、前回来た時から一年近くになるのだ。

そうなのだ此処の女将と交わした言葉は、私が山本一力さんの著書を手にしていた事がきっかけだったのを思い出した。またその日も同様に、山本さんの御本を手にしていた。何という偶然だろう。
こちらの女将は、その時山本一力さんを“やまもといっとう”さんと読み間違えていたのだった。
案外最初に思いこみ覚えてしまうと、それが自分では自然に思えてしまう事があります。
<中原達治氏の装丁で、葛飾北斎・富嶽三十六景(深川万年橋下)の絵を配し、力強く日野原牧さんの書が題字を飾る>
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本のタイトルは「大川わたり」。本の内容がこれまた力強く、実に逞しく、生き生きしている。大川は言うまでもなく、隅田川。江戸の中心を流れる川です。
孤児同然に、海辺の田舎から深川に出てきた主人公銀次は、大工の棟梁に拾われ、立派な大工に育つ。ふとした迷いから賭場に足を踏み込み、借金を背負わされていく銀次。
ここからが俄然凄い展開となる。やくざの親分から、借金を返すまでは、深川の向こう江戸の町に住み、決して大川を渡ってはいけないと約束させられる。それを又意地でも守り通そうとする銀次。
ぶれのない、揺るがない心を修行するために、剣術の道場へ住み込み教えを請う。この師弟のやりとりも見事に美しい。
その後縁あって、いなせな職人の世界から、呉服商の大店の手代となって生きる事になる。

彼を取り巻く人物が、実によく書かれている。それらの人々は、男女の違いを問わず、善悪、敵味方を問わず、実に言葉遣いの端々まで、作者の細やかな観察眼と洞察力によって描かれている。

銀次は大川を渡って、借金を返す事が出来るのか?
このテーマをよく見据えて、絡んでくる人間と、その生き生きした表情が、そして人情が一気に読ませてくれる。

驚いた事に有名人が近くにいたのです。フルートアンサンブル『Lynx』のお一人「郡律子さん」

  • 2006/06/05(月) 07:34:30

<結構大人にお成りで美しく育っておられる「郡律子さん」>
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家内がご近所の大掃除に出かけていった。
近くにお住まいだけれど、道一つ裏側なのでなかなかお会いできないご近所様がいる。その方のお嬢さんがどうして居られるかを伺い聞いたところが、現在プロのフルーティストとしてお仕事をされていると控えめにお教え下さった。CDも少し出しておられる由、慌ててネットで調べてみました。

フルートアンサンブル『Lynx』
フルートの素敵な四人組。皆さんが東京芸術大学、音楽学部卒業で、そのご近所様のお嬢さんは、名前を「郡律子さん」とおっしゃり、同大学院修士課程修了後に本格的にお励みの方だった。

実はちょっとした逸話があります。
このご近所様は、実に礼儀正しい奥床しいお方であられまして、このお嬢さんがフルートをお始めになった折、音が近所迷惑だろうと思われて、一軒一軒お菓子を下げてご挨拶の回られた事があるのです。
お菓子を貰ったから言うのではありませんが、本当に子供の事でお気遣いされる方は、他人に迷惑を掛けないという事に執心される。近頃には見る事の出来ない優しい母親の愛でした。
<なかなか愉しそうな女性のアンサンブル。是非、コンサートに行こう>
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通常のフルートに、ピッコロ、アルトフルート、バスフルートを加え、チャイコフスキーや ヴェートーヴェンのオーケストラ作品、技巧的なピアノ曲、さらには自作曲や映画音楽 などのポピュラー音楽まで演奏してしまう、話題のスーパーフルートアンサンブル!
1995年、東京芸術大学在学中に室内楽の授業でフルート4本によるアンサンブルという、 珍しい形を選択し活動を始める。2000年、自分たちで開いたホームページをきっかけに、ファーストアルバム「quadrant」をリリース。2001年ソニーレコードより「Lynx」でメジャーデビュー。
2004年11月発売の「Siesta」まで、合計9枚のCDをリリース。・・・OFFICIAL WEB SITEより勝手に引用


いやあ、実に感銘深き日でありました。ちょっと上に引用を・・・
これからもずっと頑張って欲しいと思います。

綺麗な花だけれど、アップで見ると複雑な造形に感激!!!

  • 2006/06/04(日) 15:45:51

たまには息抜きにと、郊外の公園に“菖蒲”を見に行った。
堅い本の話ばかり書いているので、ちょっとは綺麗な花も良いなあ。
今回は花のアップだけを重点的に沢山撮ってみたら、この花の複雑な形と、造形美を感じた。蘭の花にあるような、妖艶で、淫靡な美しさと、微妙な色合いと、そしてその種類の多さに驚かされる。
良い目の保養をした日であった。
<形の変化と色合いの美しさは実に繊細で微妙だ>
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本読みから得る、『言葉の意味』の深さ

  • 2006/06/04(日) 10:24:52

今回、山本兼一著「火天の城」を読み終えて、その中で知り得た『言葉の意味』の深さには、ちょっと感銘した。
「修羅(阿修羅)」と言う言葉を知ってはいる。
それも一般の辞書に載っている【仏教では、仏法を守護する天竜八部衆の一】と言う意味ではなく、【重量物を運ぶ木の橇】と言う意味でも知っている。
ところが、何故に「修羅(阿修羅)」【重量物を運ぶ木の橇】であるのかという事については、この本から知識を得た。下記の如し・・・

梃子でも動かぬ帝釈天を、ただ阿修羅だけが動かしたため、重量物を運ぶ木橇(きぞり)を修羅と呼ぶ。



時代小説の中には、沢山のこのように意味の深い言葉が網羅されている。それらはほとんどが「死語」に近いものが多く、ほとんど周りで使われているのを聞いた事がない。
そんな言葉を見つけるのは愉しい。
「隣保」・・・終戦後まではこんな言葉があったみたいだが、隣近所付き合いをしなくなった昨今、聞かなくなったと母が言っていた。
殺伐とした時代こそ必要な言葉のような気がする。
因みにその意味合いは・・・

「隣保」 となり近所の家々や人々。また、となり近所どうしで助け合うこと。

超?力作!山本兼一著「火天の城」

  • 2006/06/03(土) 07:20:16

<装丁大久保明子さん、表紙絵は日本画家の北村さゆりさん、題字が北村宗介氏です。このお二人は出身が静岡県藤枝市生まれとなっていますので、ご兄弟???>
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山本兼一著、「火天の城」

野望に燃える信長の本拠・安土城築城を託された天下一の棟梁親子が挑んだ前代未聞のプロジェクトの全貌・・・・・第11回松本清張賞受賞作


この本は、壮大な土木工事そのものを見るような広大無辺な物語でした。
かなり徹底した資料調べがなければ、又それらに深い造詣がなければ書けないお話でもあります。感服!!!
この御本の装丁は写真で見ると判りづらいけれど、金箔地に安土城の天守閣が描かれた表紙に、又別の透明なカバーが付けられている。そのカバー部分に、タイトル、作家名、そして多分に本物(?)の絵図面が書かれて、重なり合って仕上がって見える凝った装丁です。・・・ちょっと高そう?

棟梁の親子の対応が見事に書かれるシーンがある。
安土城の天守を支える大通柱(親柱)にする木曾の檜が四本届く。樹齢2000年を超す立派な丸太であるが、一本が折れてしまっている。この一本を守るために、伐採した木曾の杣頭は死んでしまったことを聞き、そして心からのお詫びの手紙を読む棟梁。折れた一本を悔やんで木組みを考え直さねばと迫る息子に、親父の棟梁が吐く血のにじみような言葉は・・・

「やかましいと言うたのじゃ。杣頭がこの丸太のために亡くなったのだ。御霊に、静かに祈ろうとは思わぬのか。木組の話など、あとにせい」・・・・中略
「大通柱が三本あれば、天守はゆがまぬ。木組みの工夫などいくらでもできる。それより人ひとり死んだことのほうが、おまえは切なくならぬのか」

親とは、斯うありたい。人の心を理解する人間は真に強い。

乱読した本、もう少し丁寧に読まなきゃ!その2

  • 2006/06/02(金) 08:27:52

本は図書館で借りてくる。二週間に十冊ほど借りるので、おおむね年間では160冊は借りる事になる。少なくとも別に四、五十冊は買うんで、二百冊あたりが読む本の総数です。
又我が家には時代小説の愛好家の母がいて、彼女の読みたそうなものも借りてくるので、全てが自分の好みではない。好みでないものなら読まなきゃ良さそうなものだけれど、何となく借りてきてものが勿体ないような気がして目を通す。
そうするとどうしても、雑に読んでしまう。本に対しても、作者さんの対しても失礼だとは重々思っています。
<足利義教像を配置した、多田和博さん装丁の表紙>
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岡田秀文著、「魔将軍」サブタイトルが、室町の改革児・足利義教の生涯。
足利の六代将軍として、教科書で習ったくらいであまり知識がないし、時代背景などに疎く、具体的にイメージのわかない本でした。
もっぱら1600年あたりからの時代を親しんでいる所為で、室町時代は苦手ですね。
「少しはこの辺りも勉強してみようかな」って気もないですけれど・・・

結構多い、“写楽の謎”解明?小説

  • 2006/06/01(木) 08:12:40

<なかざわ睦夫さんの装丁は、上から桜花が散るイメージでデザインされているのだろう>
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山下実さんという作家さんを知らないけれど、略歴がちょっと凄い。

1943年大阪生まれ。
本業のかたわら25歳頃より写楽研究を始め現在に至る


おおよそ63歳、早、40年近く写楽研究に没頭している事になる。
それでこれだけ・・・・・そんな内容。
沢山ある写楽探求の本の中で、一番おもろなかった。

この本のあとがき、参考資料の中にも下記の作品があるし、

『写楽』仲田勝之助
『写楽はやっぱり京伝だった』谷峯蔵
『能役者・写楽』内田千鶴子
・・・・・


他にも数冊は読んだが、もっと面白かったような気がする。
文章が下手で、知識のひけらかしが多いかな。
それから冒頭の“はじめに”に書かれた文が気に入っていない所為でしょう。

写楽がのこした作品を偉大なる芸術であると認めるからには、その歴史的事実に肉薄するのはわれわれに課せられた責務であり、世界にその価値を認められた数すくない日本の芸術家の、その真の姿を世界に提示できないとあれば、それは日本人として恥である。
私がそれを成し得たとはおのれの口からは言うことではない。読者諸氏の判断を待つものである。


なんだかもっと肩の力を抜いて、気軽にやってくれないかな。浮世絵って、所詮は言葉通り「憂き世・浮世」ではかない世なら、浮かれて暮らそうという俗世の気持ちってもんが表れているわけだから・・・


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