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何処かで似たようなお話を読んだような?見たような?

  • 2006/10/31(火) 08:52:55

<黄八丈の着流しに、黒の巻き羽織。絵に描かれた同心は、まるでポパイに出てくるオリーブの様に頼りない・・・>
20061031085055.jpg

大野靖子著「松島市兵衛風流帖」。
この方は、間違いなく女性でありましょう。女性の時代劇作家は案外と多いですが、この方は有名な脚本家でもあり、その作品も若村麻由美 (わかむらまゆみ)主演、山本周五郎原作「柳橋物語」を始め、司馬遼太郎原作「国盗り物語」、「花神」、高倉健主演「居酒屋兆治」など多岐にわたっています。

この本は実に真面目な誠実な書かれ方をした、ミステリー要素の濃い捕物帳です。八丁堀を中心として動く普通の捕物帳とも幾分違いはあるけれど・・・・
でも何よりも驚くのは、何処かで似たようなお話を読んだような?見たような?気がすることです。

・主人公の同心だった松島市兵衛は、実に心優しい男であること。
・火事などで焼け出された子供を引き取って育てる人情味溢れる人間であること。
・妻に先立たれて一人暮らし、子供もいないので養子を迎えていること
・ある娘が男どもに悪戯されて、それを苦に自害すること。
・そのことをきっかけに小梅(江戸はずれ)に隠居すること
・その隠居屋も自分で購った者ではなく、謎の同居人がいること

等々色々書いていくと、これは北原亜以子さんの「慶次郎縁側日記」とかなり似た設定であることに気付く。
でもそれ以外の内容は、実に面白く、しかも充実した書かれ方でぐいぐいと引きつけていくお話の盛り上がりは絶妙です。不合理なところがなく、つじつまが合い、論理的で、それでいて人情味と味、風流がある素晴らしい小説でした。

第1話 多喜の笛
第2話 勇魚と呼ばれた男
第3話 父と子
第4話 八丈奇譚


四話構成の物語は、七、八編の短編がおさめられた本より読み応えがある気がする。

関連HPで、明治座の公演プログラムの中に、「とおりゃんせ」を見つけた。
と言うことはお二人は関連があるみたいだ。

明治座公演「とおりゃんせ」
北原亞以子原作「深川澪通り木戸番小屋」より
脚本/大野靖子

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佐藤雅美著「浜町河岸の生き神様」は、難解だ。

  • 2006/10/30(月) 08:43:56

<村上豊さんのなんともほのぼのとした表紙絵>
20061030084223.jpg

直線と、淡い色合いに特徴のある蓬田やすひろさんの絵と、その対比にあるような柔らかいゆがんだタッチで書かれることの多い村上豊の絵。このお二人が時代小説を読んでいるとその装幀に関わっている量の多いこと驚きます。

この本の帯に付いている文句は、

お銭(あし)をめぐるいざこざで、今日もお江戸は大騒ぎ
御家人としての出世をしくじった拝郷鏡三郎のもとに、御白洲で裁ききれぬ市中の揉め事が次々と持ち込まれて------。


そして“大人気時代劇シリーズ第三弾“とあるではないか。つまりは第一弾も、第二弾も読んでいないのだ。道理で筋に分かり難いことがある。

第一話 破鍋に綴蓋
第二話 さりとはの分別者
第三話 お構い者の行く末
第四話 思い立ったが吉日
第五話 似た者どうしの放蕩の血
第六話 踏み留まった心中者の魂魄
第七話 浜町河岸の生き神様
第八話 御家人花房菊次郎の覚悟

これら八編からなる短編集だが、このタイトルにもなっている七話目の「浜町河岸の生き神様」がよく判らない。寝ぼけて読んでしまったかのような読後感がある。事歴の解説が多すぎてか、その史実ともの語りが渾然としているせいか難解でした。

著者の佐藤雅美さんを、長年“さとうまさみ”さんと読み、しかも女性だと思っていました。すでに十四、五冊も読んでいるにもかかわらず・・・
何気なく奥付を見ていたら“さとうまさよし”さんと書かれていて、どうも男性のようです。

本日の覚え書き
破鍋に綴蓋【破れ鍋に綴じ蓋】
破損した鍋にもそれ相応の蓋があること。どんな人にも、それにふさわしい伴侶があることのたとえ。また、両者が似通った者どうしであることのたとえ。
この言葉も以前にはよく使っていた年寄りを見かけた。昔の人は勝手に他人様を観察しては、評価を下していたなあ。

ネットのあちこちに中谷美紀さんニュースがあって幸せ!その2

  • 2006/10/29(日) 07:36:34

<なんですか、ちょっと良い感じのカップルではありませんか?>20061028194232.jpg

ネットで見つけた記事は、映画が公開される前になると色々出てくる。映画の宣伝の一つなのか、ただ単にその時期の出演俳優さんがあちこちで動き回るのでニュースになるのか???
どちらでも良いけれど、中谷美紀さんに関してはありがたく嬉しい。

ヤフーの「エンターテインメントニュース - 10月27日(金)11時30分 」にあった記事。
そのタイトルが『中谷美紀「初恋はシャア」』
中谷美紀さんのお言葉、

「「私はメルヘンチックでもないし、ハンサム好きでもないと思ってたけど、役を演じていくうちに、実はハンサム好きだったことに気づいた。よく考えたら、初恋も(『ガンダム』の人気キャラクター)シャアだったし…」


残念ながらこのシャアというのが判らない。
<これってどちらかが「シャア」????>
20061028201020.jpg

「シャア」って調べていたら、「シャア・アズナブル」って項目に引っかかりました。
私には「シャア・アズナブル」と言っても馴染みがないけれど、「シャルル・アズナブル」ってフランスのシャンソン歌手の方が良く理解できます。世代の所為でしょうねえ・・・・

「シャルル・アズナブル」
のことで、私と反対のことを書いている人がいました。

オープニングでは、「シャルル・アズナヴール」って人が歌っているのだ。
誰?そいつ。

シャア・アズナブルなら、知ってるだけど。赤い彗星だし・・・

歌を聞いた感じでは、エンディングでの「エルビス・コステロ」よりもっと歌い上げる感じで、熱いものがある。
そして、ちょっと畳み掛ける様な歌い方。
わしはもう気になってしかたなかった。

『7月24日通りのクリスマス』の招待試写会の切符が手に入った?!?!

  • 2006/10/28(土) 21:47:15

10月26日に下記のことを書いた。

11月3日より全国一斉公開が待たれる。試写会は東京、大阪まで行く覚悟であちらこちら応募したし、中谷美紀さんのご挨拶付きの分まで、手配はしたが手に入らなかった。田舎はこう言う時まずいな。



ところが、ローカルな放送局から試写会の券を二枚頂戴した。

ところがところが喜べない。

何故か「女性招待試写会」となっていて、男性である私は見られない。

ネットのあちこちに中谷美紀さんニュースがあって幸せ!

  • 2006/10/28(土) 10:46:05

<本当に地味目な印象が強調されたメーク>
20061026214853.jpg

『7月24日通りのクリスマス』の映画に中、実に素敵な中谷さんを見ることが出来る。

■超地味OLに中谷美紀が大変身!
『7月24日通りのクリスマス』は、地味で妄想の世界に理想の人を描いているOL、本田小百合が、あこがれの男性である奥田聡史との出会いで、美しく変身していくラブコメ風のシンデレラ・ストーリー。

主演の小百合を中谷が演じ、彼女のあこがれの男性、聡史役を大沢たかおが演じる。
この日、作品の舞台となる長崎で行われたロケに登場した中谷は、ぼさぼさの髪に、ロングスカートという超地味スタイル。中谷自身も完全に“地味な小百合”役に入り込んでおり、存在感すら消し去りながら、まるで陰のようにスーッと現場を移動していた。

その徹底した地味ぶりは、沿道の人どころか、取材陣でさえも、目の前にいる地味な女が中谷と気付くまで時間がかかるほど……。
さらに撮影に入れば、小百合が驚きの声を上げるシーンでは「ひぇあっ!」という奇声を発し、男にもてない度200%の小百合を熱演する中谷に、取材陣からも驚きの声が上がっていた。
   Yahoo!映画「7月24日通りのクリスマス」撮影現場より


<いつもの綺麗な人ってイメージが薄れる感じで、案外こんな地があるのかも・・・>
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競演にお二人に写真と見比べても愉快。

藤原緋沙子著『花鳥』は、流れだけの小説?

  • 2006/10/27(金) 06:57:52

<竹林に鳥を抱いてたたずむ少女、後の月光院・・・蓬田やすひろ画>
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藤原緋沙子著『花鳥』は、本の帯書きに下記のように紹介されています。

六代将軍・家宣の寵愛を受け、権謀術数渦巻く大奥を清冽に生きた月光院の愛と哀しみ。


という表現がオーバーに感じるほどの、実にさらっとしたストーリテラーで、“書き下ろし長編時代小説”と銘打たれている割には筋立てだけの本でした。

作家さんが脚本家出身であられるだけに、話の筋運びは面白いのかも知れませんが、大体過去に書かれてきた月光院の生涯をつぎはぎしたものです。基本的に「大奥」という存在と、大奥小説が好みでない所為もあるでしょうが、人情味に書ける自己中心的な人間があれこれ騒いでも、それは歴史的な一齣で私の中では終わってしまいます。余り感動はありません。

それから本の163ペ-ジ1行目中程の、「お古牟の方は右近の方」という表記は「右京の方」の誤記か、誤植でしょう。
関係ないけれど、日本人のFIのレーサーは、「あぐり」「右京」だとか「左近」だとか、古い名前が付きますね。

本のタイトルの「花鳥」は、「鶯」のことのようです。

本日の覚え書き
生類哀れみの令における膨大な無駄

1、中野の犬屋敷(八万頭)
総坪数、十六万坪
犬小屋、一棟二十五坪×二百九十棟
日除け地、七坪半×二百九十五棟
子犬養育棟、四百五十九棟
工事費銀二千三百十四貫、米五千五百石

2、犬の飼育費
一日米二合、銀二分(一匹当たり)

3、総計費用
一日銀十六貫、一年九万八千両余

随分と余裕がおありの中谷美紀様

  • 2006/10/26(木) 07:38:02

<やっぱり似てると言われるかも知れない髪型>
20061026072751.jpg

“【第19回東京国際映画祭】中谷美紀が柴咲コウと間違えられ、余裕のひと言”
中谷美紀さん東京国際映画祭のオープニングセレモニーにて、沿道のファンから柴咲コウと間違えられてしまったようです。
「沿道の方から『大沢さーん』の声のあとに、『柴咲さーん』と声をかけられまして……。あまりにおかしくて『はーい、柴咲でーす』って手を振って答えたら緊張もゆるみました(笑)」とインタビューに面白いエピソードとしてこたえていらしたとか・・・・・。

柴咲コウがデビュー当時から、中谷美紀の妹とか噂が出たくらいでしたからよく似ているのだろうとは思います。私はこの方が嫌いなので、一度も似ていると感じたことはありませんが・・・
でもこの写真だと似ているかも知れないな。

【第19回東京国際映画祭】には、三年連続ご登場とある。今年は、『7月24日通りのクリスマス』での主演です。中谷美紀さんは今や、完全な映画大女優ではないだろうか。

11月3日より全国一斉公開が待たれる。試写会は東京、大阪まで行く覚悟であちらこちら応募したし、中谷美紀さんのご挨拶付きの分まで、手配はしたが手に入らなかった。田舎はこう言う時まずいな。

『007/カジノ・ロワイヤル』が見られるゾ、映画館で。

  • 2006/10/25(水) 21:32:26

<「ちょっとイメージ違うなあ」ってのが最初の印象>
20061023213646.jpg

私の世代では、1962年の第1作目以来、「007」シリーズはスパイ・アクション映画の原点でした。世界中で人気を博してきたスパイ・アクション映画、最初のジェームズ・ボンドはかのショーン・コネリーでした。

シリーズ一覧
ショーン・コネリー 主演作品
第1作『007 ドクター・ノオ』 (1962年/テレンス・ヤング監督)
※日本初公開時の邦題は『007は殺しの番号』
第2作 『007 ロシアより愛をこめて』 (1963年/テレンス・ヤング監督)
※日本初公開時の邦題は『007 危機一発』
第3作『007 ゴールドフィンガー』 (1964年/ガイ・ハミルトン監督)
第4作『007 サンダーボール作戦』 (1965年/テレンス・ヤング監督)
第5作『007は二度死ぬ』 (1967年/ルイス・ギルバート監督)
第7作『007 ダイヤモンドは永遠に』 (1971年/ガイ・ハミルトン監督)
番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン』 (1983年/アーヴィン・カーシュナー監督)
ジョージ・レーゼンビー 主演作品
第6作『女王陛下の007』(1969年/ピーター・ハント監督)
ロジャー・ムーア ( 主演作品
第8作『007 死ぬのは奴らだ』(1973年/ガイ・ハミルトン監督)
第9作『007 黄金銃を持つ男』(1974年/ガイ・ハミルトン監督)
第10作『007 私を愛したスパイ』(1977年/ルイス・ギルバート監督)
第11作 『007 ムーンレイカー』(1979年/ルイス・ギルバート監督)
第12作『007 ユア・アイズ・オンリー』(1981年/ジョン・グレン監督)
第13作『007 オクトパシー』(1983年/ジョン・グレン監督)
第14作『007 美しき獲物たち』(1985年/ジョン・グレン監督)
ティモシー・ダルトン 主演作品
第15作『007 リビング・デイライツ』(1987年/ジョン・グレン監督)
第16作『007 消されたライセンス』(1989年/ジョン・グレン監督)
ピアース・ブロスナン 主演作品
第17作『007 ゴールデンアイ』(1995年/マーティン・キャンベル監督)
第18作『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年/ロジャー・スポティスウッド監督)
第19作『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年/マイケル・アプテッド監督)
第20作『007 ダイ・アナザー・デイ』(2002年/リー・タマホリ監督)
ダニエル・クレイグ 主演作品
第21作『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年11月16日(日本2006年12月1日)公開予定/マーティン・キャンベル監督)


先日お亡くなりになった丹波哲郎さんもご出演なさった名作がありました。

『007/カジノ・ロワイヤル』六代目ジェームズ・ボンド登場。007誕生の秘密が明らかに

大人気スパイ・アクションシリーズの第21弾。過去4作でジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンに続き、『ミュンヘン』『レイヤー・ケーキ』の英国人俳優、ダニエル・クレイグが6代目ボンドを襲名。007シリーズ初の金髪のボンドが誕生!『007/カジノ・ロワイヤル』は1953年に出版されたイアン・フレミングによる同名小説が原作。6代目ボンドのダニエル・クレイグの作品1作目にして、“ジェームズ・ボンド”シリーズの第一作目となる作品である。殺しのライセンスを取得するまでの“007”誕生秘話や、初めて挑んだミッションなど、これまで語られることのなかったボンドの“過去”が語られる。監督には同シリーズ『ゴールデンアイ』を手がけたマーティン・キャンベルが再びメガホンをとり、ボンドのルーツに迫る。

2006年12月1日(金)、全国ロードショー!
監督 :マーティン・キャンベル
出演 :ダニエル・クレイグ エヴァ・グリーン マッツ・ミケルセン ほか
配給 :ソニーピクチャーズ


さて、このラストの二十一作目が映画で見られる。ちょっとお顔がね、イギリス人の紳士的な感じに見えないのだけれど・・・・

でも楽しみで待ち遠しいことには変わりない。

近頃買ったもの、借りたもの

  • 2006/10/24(火) 06:54:09

<天まで届くと思われる青空にの青の濃さよ・・・>
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1、中谷美紀さん『インド旅行記1(北インド編)』幻冬舎文庫
まだ読んでいません。表紙は、青空が天まで届くほどに高く、樹木も生えていない荒涼とした山の中に、小屋が建っている。
なんなのでしょう?読んでみれば判るかな。謎めいた写真です。

2、レンタルDVD8枚。
『シリアナ』
『シン・シティ』
『エンパイア・オブ・ザ・ウルフ』
『ウォーク・ザ・ライン』
『ロード・オブ・ウォー』
『キスキスバンバン』
『プロミス』
『ブイ・フォー・バンデッタ』
面白いものが多かった。ネタは尽きない。

コメントをいただく大いなる喜び

  • 2006/10/24(火) 06:38:21

ブログを書いているのは、基本的には自分の為なのだし、記録を残すという点でも私的な行為であるはずなのですが・・・

やはりコメントをいただいた時の喜びは格別です。そうは言っても内容に偏りがあるし、趣味の要素が強いので読んでいただける方も限られるので、コメントも少ないのですけれど・・・(内容がつまらないこともある?)

でっ!コメントが来た!!!
それも作家さんから来た。前にも装丁者の方からと作家さんからいただいたことがあるが、久々で嬉しかった。ついでにご自分の作品の新作を紹介いただいた。分野がどうも時代小説ではないみたいだけれど、それでもこれは買いますよね。礼儀としても・・・

コメント以外にも訪問者リストも見てみるが、ココに不思議と猫好きが多いことは嬉しい。

香具師の世界にちょっと興味を引かれる本。その2

  • 2006/10/23(月) 09:38:08

<本の裏面まで続く絵は、何となく典雅なムードがある>
20061022204704.jpg

本を読んで知識として入ってくる江戸の風俗や、生活は私にとっては大事な生きる血液に等しい。
一冊の本から得られるものが、どのくらい有るのか容易には計りがたいが、その為にも大事に大事に本を読んでいるつもりです。

そのことの為に、作家さんがどれほどに資料を調べ、それを骨肉とし、作品の中で自分の言葉として語っておられるか常に関心深い。
私たち読者の為に、作家さんがどれだけ努力して本を書かれているか、ちょっとこの本の末尾にあった「参考文献」を写してみた。

参考文献
『てきや(香具師)の生活』添田知道著  雄山閣出版
『図説庶民芸能-江戸の見世物』古川三樹著  雄山閣出版
『家元ものがたり』西山松之肋著  秀英出版
『からくり大形の文化誌』高梨生馬著  學芸書林
『紀伊國屋文左衛門の生涯』山本育著  マメジメント社
『實傳紀伊國屋文左衛門』上山勘太郎著  大空社
『大岡越前守忠相』大石慎三郎著  岩波新書
『大岡越前逸話集』別冊歴史読本  新人物往来社
『江戸の遊戯風俗図誌』小野武雄編  展望社
『賭博と掏摸の研究』尾佐竹猛著  新泉社
『近世日本の医薬文化』山脇悌二郎著  平凡社選書
『朝鮮人参秘史』川島祐次著  八坂書房
『薬の話』山崎幹夫著  中央新書
『大江戸の天下祭り』作美陽一著  河出書房新社


じつに多岐にわたり、小難しそうで、しかも資料に近い何処ででも手にはいるような雑多な本でないことが判る。
これらだけを読んでも楽しめないでしょう。
やはり立派な作家さんに、色づけして貰い、よく判りやすく噛み砕いて頂いて、作品として提供いただく。
時代小説ファンの感謝の心を述べました。

香具師の世界にちょっと興味を引かれる本

  • 2006/10/22(日) 08:00:49

<蓬田やすひろ様による可愛い主人公お駒の決めポーズ>
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書名は「疾風独楽(はやてごま)」、副題がつむじ風お駒事件帖。作者は、柏田道夫さん。先日の19日のブログ「水に映る」と同じ作家さんです。
一冊の長編なのですが、下記の十章に別れています。

第一章 両国広小路軽業猫舞
第二章 源水横丁御用提燈
第三章 浅草奥山恋模様
第四章 両国橋掏摸無残
第五章 深川掘割貝独楽勝負
第六章 本所樽屋盗人宿
第七章 佐賀町河岸宿命剣
第八章 神田祭夢曳山
第九章 紀伊國屋文左座敷牢
第十章 倒壊永代橋独楽極意


主人公が独楽廻しをしてみせる芸人で、十五歳の小娘お駒。じつに勝ち気で可愛い女の子。このお駒が母親の形見の根付けにまつわることから事件に巻き込まれるという展開です。

時代小説には、「物書同心居眠り紋蔵」「御宿かわせみ」「慶次郎縁側日記」などNHKのTVドラマに向くものと、本格的に映画にして見たらいいなというものとがありますが、この作品は活劇として映画にしてみたらいい作品であります。香具師の生活と、見せ物、浅草奥山の大道芸人さんの見せる多才な芸、江戸の風景、庶民の暮らし、夜盗団の仲間割れろ、復習、「大岡越前守」の采配や、「ぶんざ」こと「紀伊國屋文左衛門」の暗躍。どれをとっても絵になるシーンが頭に浮かびます。最後の永代橋が崩れるシーンは、ちょっとしたスペクタクル。
主人公お駒の生みの親と、継母の深い愛。なさぬ仲の義妹との兄弟愛。名人独楽廻しの父親との強い絆と愛情、それに何故か反発する幼い娘心。

誰か映画にして下さい。でも名人芸を見せてくれる人が今ではいないかな?

ジョニー・キャッシュの映画「ウォーク・ザ・ライン」

  • 2006/10/21(土) 20:43:16

<俳優さんとは思えない息のあったお二人の歌いっぷり>
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ジョニー・キャッシュの映画「ウォーク・ザ・ライン」をDVDで観た。この写真はジョニー・キャッシュがステージの上で、ジューン・カーターに結婚を申し込むシーンではないかな?
彼は1950年代から、50年近くも活躍したアメリカの偉大な歌手だ。同時代にプレスリーや、ジェリー・リ・ルイスなどとアメリカの音楽をリードしたシンガーソングライターだ。

麻薬でダメになる時期や、一躍成り上がっていく姿や、波の多い人生を送るのだが、主演のホアキン・フェニックスが実に見事に演じていた。
彼の歌のパートナーで、二度目に奥さんになるジューン・カーターは、リース・ウィザースプーンが演じていたがこれもよく似合っていた。キューティー・ブロンドのあの可愛さはすでになかったけれど・・・

父親役で出ているがロバート・パトリックさんはやはり良い俳優だ。この父親との確執が、この映画のテーマであるのかも知れない。男の子と父親はなかなか難しいのです。

私の時代人々にとっては、この頃から後の歌手が一番ですね。現在の音楽はやはりついていけない。出てくる人物が実在の人が多いのが懐かしい。

ふと、な~るほどと気付くこと?

  • 2006/10/20(金) 15:56:37

本日はお日柄も良く、のんびりと温泉に浸かるには贅沢すぎるくらいの日でした。海を眺めるホテルの温泉は、いかにも隠居爺い気分でくつろげる。

ふと海を眺めていると、海の中に沢山の黒いものがぽつぽつと見える。よく見ると四、五十の人間の頭のようだった。さらによく見るとサーファーの頭、さらにさらによく見ると波に乗っている人々もいる、さらによく見ると初心者ではないようだ。

あれだけ暑い夏には、本格的なのは余り見かけなかったのにと考えていたらふと思いついた。
サーファーは暑いから海にはいるのではなく、波の状態の良い時期に海にはいるのだ。当たり前のことに今日気がついた。そうしてみると前回の時と違って、海に白波が立っている。波の状態が良いようだった。

全然違う話だが、八十歳の年寄りが九十歳になれる確率は、10分の1。さらに九十歳の老人が百歳になれる確率は、急に上がって250分の1。それも女性の数字だそうだから驚きであります。

装幀と内容が手に取るように美しい本

  • 2006/10/19(木) 12:32:29

<ほの暗い水の上を行く川船、涼しげで何処か寂しい>
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もしもタイムマシーンがあって、どの時代の何処に行きたいかと問われれば、即座に答えられる場所が大川です。
江戸の町を見ながら、ゆったりと川船に乗って墨田の堤の桜などを愛でながら・・・
紙と木と土で出来た質素な町並み。高い建物も余り無く、遠く見渡せる町並みには江戸城が望め、その遙か遠くには富士山が遠望できる。
水の上の春風は涼しく冷たく、のどやかで世間の憂さも忘れてしまう。情緒ある風景を思い浮かべてしまう。

柏田道夫著「水に映る」。
そんな江戸の川をテーマにした逸品。実に繊細な内容の六編の短編からなる“江戸水景夜話”。まさにこの副題の“江戸水景夜話”がぴったりの本です。

夜鷹船あわせ黒子
楓川人がた流し
面影橋ほたる舞い
雀色時うろうろ舟
相生橋しぐれ雪
大つごもり雪花火


六編の短編で構成され、本の帯には書かれている詞では、
「夜鷹、少年船頭、船宿の下女・・・
 涙もため息もこの川は慈しんでくれる。」

内容はちょっぴり寂しいものもありますが、庶民の市井の生き様が書かれていて興味深いです。
二編目までがほぼ本の半分になりますので、三編目からは一気に読めました。

時代小説が好きだから、時代劇が好きだとは限らない

  • 2006/10/18(水) 07:32:24

<肝心の木村拓哉さんのお写真は余り見かけないので、檀れいさん>
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時代小説には実に面白いものが多い。人物であったり、背景であったり、あるいは生活様式であったりとその要素は様々です。
ただこれらを具現化した映画となると、大変に難しいと考えますので、すべての時代劇が面白いと感じることは出来ない。

剣術使いはそのスピードと立ち回りに不満だし、若い女性はお姫様にしても町娘にしても、立ち居振る舞い着付けが不満だし、発声すら頼りないことがあります。
それでも映画はTVと違って、その点では良くできてます。俳優が厳選されているし、立ち回りが立派にこなせるし、背景も実に広々、6畳間でちまちまと殿様が喋るシーンもないわけでして・・・

<檀れいさんって、宝塚を引退された方だそうで・・・>

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『武士の一分』、山田洋次監督、木村拓哉主演、女優が檀れいさんで、原作は例によって、藤沢周平さんです。「たそがれ清兵衛」の力作の後の三作目、二作目は見損ねてしまったが余りくいはない。

誰にも譲れない心がある。
山田洋次監督最新作、「武士の一分(いちぶん)」がついに完成。
「たそがれ清兵衛」(02)、「隠し剣 鬼の爪」(04)に続く藤沢周平原作時代劇三部作の掉尾を飾る作品の主役は木村拓哉。

“一分(いちぶん)”―それは侍が命をかけても守らなければならないという面目。

剣の技と学の道でも秀才として知られる三村新之丞と美しく気立てのいい妻・加世。
二人の生活は新之丞が毒見役を務め失明した日から暗転する。
一度は自害を決意する新之丞だが加世の訴えにより思い留まる。

しかし、盲目の彼をさらに絶望の淵に追い詰めたのは、妻への疑惑だった。
言葉巧みに言い寄る上士、島田藤弥が仕掛けた罠に加世は落ちてしまう。

義を重んじる侍としての「心」と、ひとりの男としての「愛」の狭間で、新之丞の怒りは激しく燃え上がり、「一分」をかけた戦いを決意するが・・・。

懐かしく観た「プリティー・ウーマン」

  • 2006/10/17(火) 13:56:33

<本当に若く可愛かったお二人>
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昨日の衛星TVで「プリティー・ウーマン」をやっていて懐かしかった。

1990年
製作国・地域 アメリカ
監督 ゲイリー・マーシャル
製作総指揮 ローラ・ジスキン
脚本 J・F・ロートン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 リチャード・ギア 、ジュリア・ロバーツ


LAのロケに使われたビバリーヒルズ・ウィルシャーホテルは、あまりにも有名だったし、ロデオドライブも私にはまるで縁はなかったけれど知らない人はいないくらいのLAの観光名所だ。とにかくLAは懐かしかった。

女優のジュリア・ロバーツが綺麗で、華麗で、なおかつプリティー。裸のシーンが多いにもかかわらず、まるでいやらしさを感じさせない。
勝手の名画のリメーク、たぶんオードリー・ヘップバーンの???だろうと思うけれど・・・

<とても素敵だったワンシーン>
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映画の中のシーンでもオードリー・ヘップバーンの映画のワンシーンを、二人で見るカットがある。
ジュリア・ロバーツが真っ赤な襟ぐりの大きなパーティドレスを着て、オペラを見に行くシーンがある。出かける前に宝飾店より取り寄せたすばらしいネックレスとイヤリングをつけるのだか、その美しい品物を手に取ろうと手を伸ばした瞬間、ふたをパタンと閉めて彼女が大いに驚くという名場面がある。
これもまさにオードリー・ヘップバーンへのオマージュではなかろうか?
ローマの休日で、グレゴリー・ペックが嘘をついたものは手が千切れるという遺跡に口に手を突っ込み、手首がなくなって見えるように脅かす場面でのオードリー・ヘップバーンの驚きと似通っていた。

なにか共通点の多い俳優さんだ。痩せて美しいだけでなく、芯があって社会派的な面も強く、息の長い俳優さんである事も、ソフィスティケートされた点でも良く似ている。

愚かな数字

  • 2006/10/17(火) 08:36:55

『世界の核保有数』
こんなタイトルの見出しが出たいた。
アメリカが1万個以上、ロシアが1万6千個、その他の中国やフランス、イギリスの保有国全部の合計が2万7千個。
全部で27000個。
米露で合計26000個以上保有。
これらの連中が、北朝鮮に核保有の放棄を訴えても、金持ちが貧乏人に「金を貯めるな!」と言っているようなもので、北朝鮮は聞く気はないな。
己を改めよ!だ。

買えやしないのに、うっとり考えるスポーツカー

  • 2006/10/16(月) 07:37:15

<リアのでっぷり感が自分を見るようで気に入っている>
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スポーツカーを買うどころか、世の中不安定になって老後の心配が付きまとうようになってきた。元来車好きで、暇があるといろんなサイトに出かけていっては、「見てるだけ!」を愉しんでいる。

近年気に入っているのは、BMWのHP。中でも「Mシリーズ」ほとんど全機種良いなあと思う。普通に売られているものの中に、ちょっと味付けを変えてみましたと言ったアップグレードされた機種は、見た目変わりなくそれでいてスポーツカーと言うところが素晴らしい。
中でも『BMWM6カブリオレ』なんて素敵じゃないかな。おしゃれだし、開放感あるし・・・・

V型10気筒DOHC
4999cc
507ps/7750rpm
53.0kgm/6100rpm


1L当たり100馬力以上、街乗りにはとてもとても・・・
しかも通常の『BMW6カブリオレ』からすると普通車二台分くらい高い。
良いなあこんなの・・・・・・・・贅沢ですよ!!

本のタイトルについて書けない本

  • 2006/10/15(日) 07:26:52

<深井国さんの表紙絵、婀娜な女の見返り姿が何とも美しい>
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この『こんちき』は諸田玲子さんの「あくじゃれ瓢六」の二冊目と思います。前回、「かわいそうな本」としてブログに書いたのは、表紙がずれて傷んでしまっていたからで、中身がかわいそうな本ではなかった。
表紙絵も書家岩切善二郎の文字だけで地味でしたので、装丁者が変わると本自体が変わったイメージです。

主人公の瓢六は、長崎に本草学、阿蘭陀語を学び、博覧強記で唐絵の目利きが得意で、二枚目で、女にもてて、その上面白いのが生活の場が地獄、伝馬町の牢の中という異色の設定でした。
今回は娑婆に戻って、表紙絵の女性を思わせる芸者お袖と仲良く暮らす。時折仲間と瓦版などを発行して、世間を賑わせ、そして事件を解決していく。

謎の武家妻親子を匿ったり、お袖が事件に巻き込まれて牢に入ったり、起きる事件を上手に解決していく瓢六の頭の冴えは見事です。取り巻きの仲間の友情を美しいし、暖かく描かれていて心地よいものです。

消えた女
孝行息子
鬼と仏
あべこべ
半夏
こんちき


以上の六編のどれを読んでも、何処から読んでも面白い。
本のタイトルが最後の章になっているけれど、これを語るとやっぱりいけないと思う。
頭も良いし、筋書きが綺麗で、知識の豊富な作家様ですが、実にさりげないところが偉い。

本日の覚え書き
婀娜な
1 女性の色っぽくなまめかしいさま。「―な年増(としま)」
2 美しくたおやかなさま。

私が子供の頃までは、よく使っていたし、ご近所様にもこういう人がいましたね。

生誕100年を迎える『本田宗一郎様』

  • 2006/10/14(土) 08:37:55

<生誕百年祭のポスター>
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本田宗一郎様は2度ほどお見かけした程度で、最短15mまでくらい近づいた事がある。この社長様はそれほど偉大なお方であった。
彼の後を次いだ社長さんも、それぞれに在籍期間が短期で次世代に交代し、世襲という実に古い日本の企業の殻を脱ぎ捨てた近代的な社風であった。

『本田宗一郎生誕百年記念祭』が催されるようである。
あまり派手な事がお好きでなかったので、お葬式も余り告知がなかった。
「自動車会社が、派手な葬式で混雑を起こすのは車社会に申し訳ない」みたいな趣旨であったように記憶する。1991年のことで、すでにはや、15年も昔のことになってしまった。
今回のイベントは、本田技研が主催するものではないようで、生誕の地浜松市で、期間は11月4日(土) ~ 26日(日)となっている。

時間を作って行ってみたい気はするが、なにぶん遠いな。

「鈴鹿サーキット」のこんな記事は嬉しい

  • 2006/10/13(金) 20:57:23

<こんな洒落たカラーリングになったのだ>
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オートギャラリーネットの注目すべき記事が載っていた。
先日、F1日本グランプリ(2006)鈴鹿が終わった日に、感慨深く鈴鹿を思い出した。半年間近く研修に行ってたところで、しかも年に何回かは出かけた時期があって懐かしい場所です。
そもそも鈴鹿サーキットは、

もともとホンダが「日本の自動車産業の発展のために、モータースポーツを健全な国民的スポーツとして普及させるために、そして若者に向けての、安全で健康な娯楽施設の経営を行い、生活文化の向上に寄与する」という理念の元、1962年に完成した実に日本で初めての本格的サーキットだった


日本で当時、4位か5位だった自動車メーカーホンダが、思い切って作ったものでしたので、そんなものを造るよりもっと自社の車の開発に力を注いだらと言う方々も居られた時代だった。

本田宗一郎という、まさにカリスマ的社長の下、モータースポーツを一番盛んに謳歌していたメーカーだった。
このホンダだから出来たサーキットなのだ。
いつか絶対出かけていって、もう一度だけ走ってみたくなった。
なんだか表現がレーサーみたい・・・・違うけれど。

ちょっと早めにクリスマスムードにしてみた。

驚くサービスデー価格の温泉。

  • 2006/10/12(木) 22:54:50

本日は温泉に行ってきました。
入浴料が百円でした。丁度本日までのサービス期間だったらしい。
安いと思ったら、結構他人様も同じ事を感じているみたいで、客がいつもより多かった。

入浴料が安い分、ちょっと食事を豪華にした。
入浴料は私の負担で、食事は母の負担ですので、・・・ま、いいか?

昨日のお昼は鮎、夕食は会社の人たちと焼き肉。
本日はちょっと豪華なランチ。
おなかへの感謝デーが続いた。

もうちょっと工夫ってないのかな?観光、鮎やな場。

  • 2006/10/11(水) 21:28:12

<出てきたお皿は、鮎には不向き>
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テレビか何かで“鮎やな”を見たおばあちゃんの要望で、鮎を食べに“鮎やな”に行ってきた。とてものどかな秋日和、風もなく最高の遠出でした。
二時間以上かかって行き着いた“鮎やな”は、ほぼ町中に近く、その“鮎やな”自体が食事をする場所からは見ることが出来ないくらい遠いところにある。実際にはとっている様子もないので、飾りに近いのだろう。
ちょっとした運動会でも出来るほどに長いバラック造りの食堂は、実ににぎにぎしく、客もなく、派手な法被を着たアルバイトの女性のみが目立つ。写真のような風情のない洋皿に、鮎を盛りつけてきた姿は工夫も見目も良くなかった。
僅かに鮎のせごしが入ったみそ汁と、鮎飯が付きそこそこ以上の値段であった。
<お客様がいないとこんな感じの空間>
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客がいないせいかとても広いバラック。とは言っても鉄骨造りのプレハブ。長い長い建物で、休日には満杯になるのか?働く人の姿は多かった。
天井からは近くの幼稚園児が書いた絵がつり上げられ、壁にはビール会社のポスター、そして県内の観光地のポスターが貼られていた。実にムードの良い感じで、大人が食事をするところではないな。

好き嫌いの別れる人物「喧嘩侍 勝小吉」小松重男著

  • 2006/10/10(火) 07:52:38

<同じ村上豊さんの表紙絵だけれど、ハードカバーと文庫本では全然イメージが違っている>
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がんがん真面目に仕事をいていた若い時期に、東洋文庫の「夢酔独言」を読んでしまった。ゆとりのない、突っ張った若年には、この本の中の小吉のようなふしだらで、不真面目で、喧嘩っ早く、仕事もせず、いい加減な性格の人間は許せなかった。故にこの勝小吉(勝海舟の父)と言う人物は嫌いであった。

年をとってみてこの度、小松重男著「喧嘩侍 勝小吉」を手にとって読んでみた。面白い生き方ではあるが、やっぱりこんな人物は嫌いである。私の性格には合わない。
下母沢寛原作の「父子鷹」の主人公小吉のようなイメージは作られた物で、私の固定観念に埋め込まれた小吉とは違っている。
“平子龍先生(武芸者平山行蔵)”や、“剣客男谷精一郎(信友)”等が出てくるところは、時代小説ファンとして楽しめる。

勝海舟の『氷川清話』を読んでも余り好ましく感じなかったから、私はこの親子が好きではないのだろう。

本日の覚え書き
勝海舟・山岡鉄舟・高橋泥舟を「幕末の三舟」呼ぶのは常識。
平山行蔵・間宮林蔵・近藤重蔵の三人を「蝦夷の三蔵」と呼ぶ。

川田弥一郎著「赤い闇」ってなんでしょうね?

  • 2006/10/09(月) 09:09:59

<装画の白石むつみさんの表紙絵は、朱い曼珠沙華の花。装幀の効果か不気味なイメージ>
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正直なところ、このタイトルの「赤い闇」って具体的には判らなかった。副題になっている「女医者おげん謎解き控」の方が納得のいく本だった。

“女医者”と言う言葉は、女医という言うもあるのだろうが、女性専門の産科の医者を言う。
闇の産科医をしている女医者おげんは、長崎丸山の遊女とオランダ人の間に生まれた混血児である。
闇で妊婦の月水堕ろし(堕胎)を生業としているが、情の細やかな、女性の気持ちに理解がありその苦しい立場に立った女医さんである。混血児故に身体も大きく、オランダ人形のように美人である。人間味に溢れた素晴らしい女性として書かれている。

闇で御法度の家業であるために、何かと横やりが入ったり、艱難辛苦あるけれど、持ち前の強さと明敏な頭脳と体力で物事を解決してゆく。
中身としては幾分か悲惨さもあるのだけれど、それを帳消しにして余りある主人公の魅力がある。謎解きも明快で、粘り強く、読み応えある名作です。

川田弥一郎さんは、江戸川乱歩賞を受賞された、現役の立派な外科医さんらしい。名古屋に住んでいれば、ちょっと患者さんになって見に行ってみたいものだ。

闇女 江戸の検死官
赤い闇 女医者おげん謎解き控
江戸の検屍官 北町同心北沢彦太郎謎解き控
銀簪の翳り

こんなおじさんにも“鈴鹿”には沢山の思い出が・・・

  • 2006/10/08(日) 20:33:05

<ちょっと人様のお写真とロゴを拝借しまして申し訳ありません>
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F1日本グランプリ(2006)鈴鹿が終わった。

F1日本グランプリはアロンソが優勝! 今季7勝目を挙げ、ランキング1位に返り咲いて総合連覇に王手をかけた。今季を最後に引退するシューマッハは、エンジントラブルで終盤にリタイアし、鈴鹿のラストランを勝利で飾れなかった。SUPER AGURIの佐藤琢磨は15位、山本左近は17位で完走した。


久しぶりにF1のTV中継があったので、観てみました。本当に久しぶりにあの爆音を耳にした。
それよりも何よりも、鈴鹿サーキットを空撮していた映像をを観て懐かしかった。F1が鈴鹿で開催されるようになってからは、鈴鹿に行ってはいないがそれ以前には良く行くことの多い場所だった。

レースをするでもなし、サーキットが好きなマニアでもないのに、会社の縁で行っていました。遊園地にはまだ観覧車もなく、今考えればその遊園地も比較的こぢんまりした地味なもので、ラフロードの施設があったり、研修所があったりと愉しい場所だった。
鈴鹿サーキットの本コースを何度か走った事も、今では儚い思い出ですね。

FI自体はさすがにお祭りなのでしょうか、TVの画面には日本初の和製FIチーム(SUPER AGURI F1 TEAM)を立ち上げたのは、元FIドライバーの鈴木亜久里、元FIドライバー中島悟、片山右京、近藤マッチと蒼々たる素晴らしいメンバーが顔を連ねていた。
でもやっぱりTVなんですね、よく判らない若い女性タレント(山田優、蛯原友里等)まで動員されていた。賑やかしく判らないコメントを喋って色を添えていた。

かってホンダが優勢であった時代が懐かしく、その攻勢がなくなってF1を観なくなったんだなあ。
それから来年は鈴鹿サーキットではなく、富士スピードウェイで開催が決定されている。30年ぶりだそうだ。

借りた本に感謝を込めて・・・

  • 2006/10/07(土) 07:38:57

私は本を公立の図書館から借りてきて読んでいる。
昨日までに、借り出した時代小説が1,685冊、金額で2,569,520円
今年の8月始めに、1,665冊、2,538,672円だったので、七ヶ月で20冊増えてた事になる。
今年の1月始めに、1,600冊、2,437,626円だったので、七ヶ月で85冊増えてた事になる。

増えていく数字が少なくなったのは、借りていたのを忘れていて二度借りる物が多くなった所為です。


別に面白い統計を取っている。

1 蓬田やすひろ
2 村上豊
3 安彦勝博
4 新潮社装幀室
5 菊地信義
6 西のぼる
7 熊谷博人
8 辰巳四郎
9 玉井ヒロテル
10 芦澤泰偉
11 倉橋三郎
12 中一弥
13 百鬼丸
14 佐多芳郎
15 重原保男
16 原田維夫
17 佐伯安淡
18 安里英晴
19 菊池千賀子
20 鴇田幹


読んだ本の装幀に関わった人の比率の順番だ。
1位の蓬田やすひろさんから、4位の新潮社装丁室までで、全体の3割を超している。

伝奇小説の巨星・半村良氏の遺作『獄門首』

  • 2006/10/06(金) 20:24:27

<村上豊さんのちょっと滑稽な色気ある表紙絵。実際のストーリーの中ではもっとリアルな部分が・・・>
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半村良という作家は、十二、三冊ほどしか読んだことがないが、「伝奇小説・ロマン」といった部門の先駆者らしい。兎に角、読んで面白いし、実に愉しく調子よく読める。文体も平易だし、難しく感じることが少なく、それでいて結構知識も得られる。

講談碑夜十郎1 上
講談碑夜十郎2 下
大久保長安1 上
大久保長安2 下
獄門首
江戸打入り
黄金郷伝説 慶長太平記人の巻
黄金の血脈 慶長太平記天の巻
彷徨える黄金 慶長太平記地の巻
すべて辛抱1 上
すべて辛抱2 下
かかし長屋
暗殺春秋
江戸群盗伝


読んではいないが、かの映画にもなった有名な『戦国自衛隊・関ヶ原の戦い』『戦国自衛隊1549』の原作者さんです。私は知らなかったが今回の『獄門首』は、半村良氏の遺作だそうです。

道中師(大きな街道を縄張りに稼ぐ小盗人)夫婦を親に持つ四歳の少年が、突然の親の死で天涯孤独となり、その一生の転変を描いた実に面白い小説です。たった四歳の少年であった主人公は、実に多才な能力があり長ずるに及んでからも、その境遇の変化や時代に良く乗り切っていく。その生活の場につれて、名前を変わっていくので、誰々と書けない不便さはあるけれど・・・

ストーリーの展開と変化、主人公の存在感、歴史上ではすでに弱者となっている旧北条家の家臣達の末裔の徳川家への挑戦、肝心の読みやすさと、テンポの軽やかな見事さ・・・。
四百頁近い本が、ほぼ一日半で読めてしまう。その代わりと言ってはなんだが、過去の十何冊かもほとんど中身を忘れてしまった。爽快な本て案外そんな所が魅力ではある。

この御本は遺作であるので、未完だった。結末は勝手に想像して読んだ。

今回のお勉強
「道中師」とか「胡麻の蠅(ごまのはえ)」と呼ばれる街道稼ぎの盗賊について、その歴史が古いことを・・・
江戸幕府成立以前から存在しており、弘法大師の焚いた「護摩の灰(ごまのはい)」を押し売りして巡礼の旅の旅費にあてたと言う故事から、『胡麻の蠅』なる呼び名が生じた。

佐藤雅美著『命みょうが』って、血なまぐさくない捕物帳。その2

  • 2006/10/05(木) 07:23:51

江戸時代の捕物帳は、謂わば犯罪小説だから当然のごとく殺人事件が出てくる。しかも現在と違って、刀という刃物が刃物だけに、切ったりはったりが多く血生臭い事件が多い。
この本もそう言う所が多いし、生首が出てきたりもするが、何故か血みどろの悲惨なイメージが感じられない。

佐藤雅美さんの読み物は、大変に本格的な時代考証がなされていて、往々にして江戸の書名、及びその内容が記されていて、知識の吸収にはもってこいである。そうした所謂知性の「知」「智」の高さのが、「血」よりも濃く感じれられる所為でしょう。

私が小さい頃から時代劇映画などで慣れ親しんだ名前が、ちょっと出てくる。それらが読めることも嬉しかった。

「頼母(たのも)」
「帯刀(たてわき)」
「玄蕃(げんば)」
「右京(うきょう)」
「造酒(みき)」
「掃部(かもん)」
「主計(かずえ)」


他にも「引合茶屋」のこと、「有馬」と名の付く大名から、その由来を語ること、このような些細な話が知識良くを刺激して旨く読ませてくれる。

佐藤雅美著『命みょうが』って、血なまぐさくない捕物帳

  • 2006/10/04(水) 08:35:39

<辰巳四郎さんのコラージュによる表紙、ウラに大首絵あり>
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佐藤雅美さんの著書は十五冊ほど読ませていただいている。

江戸繁昌記(寺門静軒無聊伝)
半次捕物控(命みょうが)
半次捕物控(影帳)
百助嘘八百物語
開国(愚直の宰相・堀田正睦)
恵比寿屋喜兵衛手控え
手跡指南神山慎吾
物書同心居眠り紋蔵1
物書同心居眠り紋蔵2(隼小僧異聞)
物書同心居眠り紋蔵3(老博突打ち)
立身出世(官僚川路聖謨の生涯)
八州廻り桑山十兵衛1
八州廻り桑山十兵衛2(劇盗二代目日本左衛門)
八州廻り桑山十兵衛3(殺された道案内)
八州廻り桑山十兵衛4(花輪茂十郎の特技)


シリーズ物の登場人物は、馴染みの物書同心心居眠り紋蔵、八州廻り桑山十兵衛、そして岡っ引きの半次と実に好人物が多い。
今回「命みょうが」はその岡っ引きの半次の捕物控でした。

「命みょうが」とは、この本の中に初回から登場する蟋蟀小三郎と名乗る不可解な侍の吐く言葉。第八話までの構成になっているが、その五話のタイトルが「命みょうが」である。
半次の下へ、ふとした事件から気軽に出入りするようになった蟋蟀小三郎は、正体不明の浪人で、しかも剣の達人であった。事件の成り行きから、どうしても蟋蟀小三郎が疑われてくる。半次達は長火鉢を間にして向かい合い、半次達が蟋蟀小三郎をお縄にするか、蟋蟀小三郎の刀が半次達の首をはねるか一触即発の寸前、真犯人が捕まる。
蟋蟀小三郎はいう。
「命みょうがな連中だ」・・・・

そもそも今では使わないだろうが、私たちが小さい頃にはよく年寄りが口にした言葉だった。辞書では、

みょう‐が【×冥加】
1 気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵。また、思いがけない幸せ。冥助(みょうじょ)。冥利(みょうり)。「―を願う」「命―」
2 神仏の加護・恩恵に対するお礼。

今日はやっぱりついてる日かも???

  • 2006/10/03(火) 07:42:33

<こんな面白いお写真を拝見できるなんて、う~ん幸せだ!>
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そのあたりのお姉ちゃん?ちょっとぶす?でもなんだか、ちょっとへん?
いいえ、中谷美紀さんです。

ちょっと中谷美紀さん関係のHPをうろうろしていて見つけてしまいました。
11月3日(祝)全国東宝系ロードショー!公開の「7月24日通りのクリスマス」のHPが公開されていた。
7月2日にこの映画情報を仕入れてから、少し時間がたっていますので、中谷美紀さん情報がなく、ちょっと寂しい気持ちではいたのですよ。

大阪での招待試写会があるので応募しましょう。飛行機に乗ってでも、当たれば行きますよ!

勝手に安倍晋三首相を厭(いと)う 

  • 2006/10/02(月) 07:29:28

安倍晋三首相って、官房長官の前から嫌いだ。

大雑把な話、近代日本の夜明けといわれる明治維新は、薩長土の人々によってなされた。しかし、議会制民主主義が始まる明治二十年頃までには、それらの肝心の立派な方々はなくなってしまっている。
薩摩の西郷隆盛等は、西南戦争で自決してしまったし、長州の高杉晋作は若死にをしてしまったし、土佐の坂本龍馬は暗殺された。
この辺りの本当の一流の人間がいなくなってしまった後、棚ぼた式に登り詰めてきた二流の政治家達が、長州の伊藤博文や、井上馨等であり、その末裔が岸、佐藤、そして安倍と続く長州自民党である。

歴史を振り返ってみても、彼らが自分の利権の為だけに政治を道具とする種族であることは明明白白であります。
よって安倍晋三も、自民党も嫌いです。


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