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「湯守り」という聞き慣れない言葉。

  • 2006/11/30(木) 09:00:58

<西のぼるさんの表紙絵。隅っこにちょっとお姫様が>
20061130085753.jpg

高橋義夫著、『若草姫―花輪大八湯守り日記』を読んだ。
「湯守り」という名の職業なのか役職なのか身分なのか、よく判らないものがあることを知らなかった。温泉地には今でもあるのか、この本のように東北地方に多いのか?
さるHPには、「湯守り」についての記述があるのですが、

湯の温度をいい塩梅に整えたり、浴槽や湯殿のまわりをこまごま世話して、湯が子なら、その子守役のようなものでしょうか・・・


これでいくと湯屋番に近く、この本の主人公にはあたりません。
温泉は「神さまの贈りもの」と言う感覚からすると、もっと格式の高い、周りからも尊敬と畏敬の念でみられている存在ですし、しかも主人公は終い湯に入る以外は何も仕事もしないみたいで・・・

これと言った派手な事件もない様な東北の山の中の温泉地に湯守りとして暮らす花輪大八が主人公。
“湯けむり浄土―花輪大八湯守り日記”という一巻目を読んでいないので、その出自がよく判らなかった。地味な存在だが、温泉地の周りの人々からは気に入られているみたいだ。
書写した「若草物語」を主人公に預ける武家の姫が、湯治に来たことから起きてくる事件に巻き込まれる主人公と、それらに絡んでくる些細な事件から物語がふくらむ。大八はその名も知らぬ姫を「若草姫」と呼ぶ。

今回のシリーズは江戸の話ではなかったが、高橋義夫さんの本では『御聞番(会津藩・最後の隠密』という本を読んだ記憶があるが、これも江戸以外の場所でした。江戸の町が恋しい・・・

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無駄なものを買い続ける癖は直らない

  • 2006/11/28(火) 21:12:32

<ついデザインが良くて買ってしまったサイバーショット>
20061128210708.jpg

ちょっと気に入ってしまって、デジカメを買った。
ソニー・サイバーショットDSC-T50を買った。
六月にDSC-H5を気に入って買ったのだけれど、倍率が大きいものはちょっと大きめで重く持ち運びが不便です。
これは「胸ポケットにはいるかな」と言うくらいの大きさが気に入ってしまいました。
液晶も大きく、老化した目にもみやすいし、タッチパネルが使いやすい。と、勝手に小理屈こねています。

なんのご褒美にしたらいいのか考えたが、とりあえず理由がない。
まあ、いいかな・・・・・・・・・・買ってしまったので。

こんな体験も悪くないなあ。

  • 2006/11/27(月) 07:08:17

近頃親しくさせていただいている方から、籾米を頂戴した。それも結構な量で、何回かに分けて精米をして食べている。

近在をぐるぐる回ると、畑に中などに自動の精米所が建っている。無人で、後方にサイロの様なものがくっついている小屋で、自販機の様に小銭を投入して精米して貰う。

籾米を流し込むロート状の入口と、白米に精米されて出てくる出口とがある。積年よく使われているのか、その説明板すら判別しにくく、周りにぬかの様なものがこびりつき、農家の納屋にでも入った様な妙に懐かしい匂いがする。

金額が判らぬまま、試しに千円分くらいの百円玉を投入する。
籾米をよっこらしょと流し込む。
スイッチのボタンをおす。
ゴーッという家鳴りの様な小屋を揺らす音と、振動にいったん小屋を飛び出す。
安全を認めて、再度入っていって様子を見る。
ほんの数分も待つと、出口のロートの上から、ぱらぱらと白米がこぼれ落ちる音がし始める。
どんどんスピードが上がり、どんどん白米が貯まっていく。
待ちきれずというか、量が増えると重くなりそうなので、早々下に袋をあてがって、排出口のペダルを踏んで米を出す。
思いの外、少ない量で、しかも短時間で終わった。
小銭がじゃらじゃらと返却されてくる。
使ったのは二百円。断然安い。


新米のしかも脱穀仕立ては、とても熱い。
勿体ないから細かい粒々まで拾って帰ってきた。
とても美味しいし、実によい経験をさせて貰ったものだ。まだ数回分はありそうだ。

諸田玲子さんの「鷹姫さま」って、私の好きな女性だ。

  • 2006/11/26(日) 09:48:52

<苦悩に満ちた主(あるじ)殿を、いつも陰から支え、見守るお鳥見女房が描かれている>
20061125215030.jpg

本の帯に全てが書かれているような気もするが、

妻としか分かち合えない苦しみと痛みがある・・・。
将軍家の鷹狩りを司り、裏で諸藩の不穏な動きを探るお鳥見役。二年余も家をあける過酷な努めは夫の心に暗い影を残した。長男に持ち上がった縁談、ままならぬ次女の恋模様、父の知られざる過去・・・・。
妻として母として女として珠世の気苦労は深く重い。


「お鳥見女房」シリーズが何作あるのかは知らないけれど、私は三作を読んだ。

「お鳥見女房」
「螢の行方」お鳥見女房
「鷹姫さま」お鳥見女房


諸田玲子さんの作品は全部で二十三作を読了したけれど、やはり女性の作家さんは読みやすい。心優しい表現が多く、小難しいところもなく、普段着でゆったり読める物が多かった。

「お鳥見女房」の主人公は、心優しいえくぼの可愛い武士の妻で、実に忍耐強く、寛容で、義侠心が強く、面倒見が良く、心映えの美しい女性です。題名通りこの女性を中心に、物語は展開をするのだけれど、この女性の存在だけで、充分にこの小説の価値がある。
“お鳥見役“という将軍様の鷹狩りのお手伝い役、でもこれは謂わば仮の姿で、お庭番の様な陰のお勤めがあるらしい。命を賭けたその任務に無事に帰れば良し、骸となって帰ってくる人々もいる。そのような過酷な任務に服する夫を影ながら支え、家庭そのものを守っていくその妻はやはり大変なことだろう。

今回はこの家の長男に恋慕し、結婚を望む女性が出てくる。その題名に通り、その女性は“鷹姫さま”と呼ばれる家格の違う家のお姫様。我が儘で、気位が高く、気が強く、鷹をこよなく愛し、まるでその鷹そのものの様な女性です。
この女性との結末がどうなるのか、また妹の恋の行方は・・・・
やきもきする母親の心情が、実に爽やかな、思いやりある語り口で語られていく。

題名の愉快な本は、中身も愉快だ

  • 2006/11/25(土) 07:25:01

<カラフルなタッチだった頃より洒脱になった熊田正男さんの表紙絵>
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佐藤雅美著『百助嘘八百物語』
大阪の米相場師だった百助が、降りかかった災いで大阪所払いに逢う。江戸へ出てきて金もなく、畚(もっこ)担ぎの日雇いをしているところで出合うのが、主人公の辰次。
才もなく、ただ立派な身体をもてあまし、鳶の頭に居候する辰次は、この百助とのひょんな出会いから子分となる。一攫千金を夢見る男達の話だけれど、妙に阿漕さがなく、金に汚い所も感じられない飄々とした生き方が魅力です。
意外な人情味と、武士と町人の取り合わせで、義に感じる所も熱くなる。

展開が早く、江戸、播州、大坂、長崎と突飛な物語が続く。金儲けのアイディアがユニークで、歴史的な背景のしっかり書かれて、その内容が実に愉快でした。
作家さんにゆとりがおありになる所為か、実に愉しい、ゆったりとした心持ちにされる本です。

当然あるべき最後のどんでん返しは、あった様なない様な。とにかく愉快!

時には夢物語も、観なくては気持ちがしぼんでしまう。

  • 2006/11/24(金) 07:52:06

近々公開のアン・ハサウェイの映画の為に、ちょっと復習の意味でDVD『プリティ・プリンセス』を観てみました。
日本の映画のタイトルは、ヒット作を真似る傾向がある。原題では何処にもないのに、プリティをつけて『プリティ・プリンセス』というのは面白い。監督が同じゲーリー・マーシャルの「プリティ・ウーマン」(90)にあやかったのでしょうか。
全体に明るく微笑ましいこの映画には、人を傷つけるところがなく、見終わった後の心地よさがあります。
<ハイスクールの生徒から突然プリンセス>
DVDPRINCESS01.jpg

主人公のアン・ハサウェイがとても可愛くて、おしゃれでキュートで適役です。
<いつまでも若く綺麗なジュリー・アンドリュース>
DVDPRINCESS02.jpg

また祖母のクラリス女王役のジュリー・アンドリュースは、私たちの世代ではお馴染み、ミュージカルの名作『サウンド・オブ・ミュージック』のマリア役で名を馳せた名優であります。とても美しくお年を召されて素晴らしい人と演技です。脇を固めた俳優の一人にヘクター・エリゾンドがいましたが、彼は「プリティ・ウーマン」でもホテルの支配人役で素晴らしい演技をなさっていた方ですね。

夢の世界はいつ観ても、年をとってみても愉しいものです。特にカラフルで、ゴージャスな夢は・・・
<本当に女王様になってしまったアン>
DVDPRINCESS03.jpg

続けて『プリティ・プリンセス2』も観てみました。やっぱり原題は、「PRINCESS DIARIES 2」でしたから、プリティは付いていないのでしょうが、アン・ハサウェイはプリティでした。

前作でジェノヴィア国の王女様になったアンが、女王様になって国を統治するには“結婚をしていなければならない”という法律で、結婚を巡る騒動が起きるというお話。

とにかく豪華なお城住まいと、パーティ尽くめ。明るく陽気なジェノヴィア国の国民と、周りに傅くメイド、運転手、衛兵、ガード、諸々の人々の芸達者な器用さが愉しい。こんな王女様ならなっても良いんじゃないかなと思う人が多いはずだ。

ラストの「ロイヤル・ウェディング」が最高に盛り上がり、驚きのクライマックスでした。この「ロイヤル・ウェディング」と言う言葉が副題にもなっています。

このところのとばし読みした本を数冊

  • 2006/11/23(木) 09:40:03

<太田道灌は有名人>
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大栗丹後著『小説太田道灌』。
徳川家康入府以前の江戸の町を造ったお人。
太田道灌と言えば、
「七重八重 花は咲けども 山吹の実の(蓑)一つだに なきぞ悲しき」

<悪人面の漫画風表紙絵>
20061122174646.jpg

海道龍一朗著『悪忍』。副題が「加藤段蔵無頼伝」。
その優れた技術から、「飛び加藤」と称された戦国時代の忍者の話。

<忠臣蔵の討ち入りの絵みたいな表紙>
20061122182459.jpg

山本音也著『四十一人の仇討ち』。
赤穂浪士の大石内蔵助が手本にしたといわれた、宇都宮藩での仇討ちのお話。忠臣蔵があまりにも有名になったので、知られていない史実です。

どうしてもじっくり読めない本が出てきます。多分お金を出して買って来るものではなく、ただで借りてくる所為でしょうね。

昨日取り付けられたTVの方はとても綺麗です。十二月の地上デジタル放送の本格的な開始が待ち遠しい。

本日はTVが届く。

  • 2006/11/22(水) 08:14:38

<RDZ-D800>
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ソニーのHDD搭載DVDレコーダー「RDZ-D800」
Wのデジタルハイビジョンチューナーと、録り逃しを防ぐ先進機能
2番組を同時にハイビジョン画質のまま録画「デジタル2番組同時録画」


<LC-37GX1W>
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フルスペックハイビジョン液晶TV

本日、配達設置される。ちょっとわくわくする。
十二月一日より、当地も地上デジタル放送開始、間に合った。

ちょっと羨ましいな、ハワイ。

  • 2006/11/21(火) 07:52:56

しばしば拝見に伺うブログがあるんですが、なんとご夫婦でハワイ旅行。しかも写真満載、イルカと一緒に泳ぐお話まで実に愉しそう・・・
昨年もそう言えばハワイのお話を書いておられたなと、実に実に羨ましいお話でした。
このところ旅行と言えば、近場で間に合わせているので尚のことです。

父親が若干おかしくなって、母親だけに面倒を看させているわけにも行かず、長期の旅行を遠慮している状態なのです。
自分で言うのもなんですが、親孝行なのです。
私の世代は、どうもこの親孝行も当たり前のことだし、世間様の目というのも気になるしで、我が儘がどうも出来にくい。

そうは言っても、ロサンゼルスが恋しい。サンフランシスコにも友人を訪ねたい。
主に看護を手伝っている家内にも感謝とお礼のアメリカ行きをプレゼントしたい。
もうちょっと待っていて・・・・・

乙川優三郎著『さざなみ情話』を読み終えてみると・・・

  • 2006/11/20(月) 07:45:22

<菊地信義氏の装丁の表紙は今回は、写真だった>
20061118212911.jpg

さざ波が年輪の様に広がって起こす小さな波が象徴的にとらえられている。

遊女ちせを身請けするために、ひたすら仕事に打ち込む船頭の修次。社会の底辺にありながら、決して希望を捨てずにけなげに生き抜く人々の姿を静謐な筆致で描く長編時代小説。
女は自由に憧れ、
男は命を賭けた・・・


九月の頃に、「年に数冊、読了出来ない本がある」という題で書いたブログは、やはりこの作家、乙川優三郎さんの『むこうだんばら亭』だった。この本となんだか、筆致も内容も似ている気はしたが結構愉しく読めた。よく“静謐な”と評されるだけあって、内容は実に暗く、嘆かわしいほどに希望の少ない世界を描いたものだった。

生きていく世界がどんなに希望がもてない所であっても、そこに生きていく二人は離ればなれだが希望を持っていた。そして深いいたわり合いが、生きていくにおいての全てである様な・・・
人間の心の機微が微妙に、繊細に書かれている。そうした心の動きと生活の厳しさをえぐり出す様な表現が見事と言えば見事であり、暗すぎると言えば暗すぎる。でも清々しい読み心地ではあった。

『ミリオンダラー・ベイビー』を拝んで観ました。

  • 2006/11/19(日) 21:21:51

<このお三方の後ろに後光が差している>
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『ミリオンダラー・ベイビー』をDVDで見直した。映画館で観て、改めて、DVDで見直して観た。

アカデミー賞4部門受賞
作品賞・監督賞 クリント・イーストウッド
主演女優賞 ヒラリー・スワンク
助演男優賞 モーガン・フリーマン


俳優・監督・製作・音楽、この映画のほとんどを、かってマカロニ・ウエスタンの主人公は実に見事に仕事をされていた。そしてその素晴らしい仕事が、これだけのアカデミー賞として評価されている。
主演女優のヒラリー・スワンクも凄い俳優だった。彼女は二度目のオスカーと言うから、もう一度『ボーイズ・ドント・クライ』を探して見なくてはいけない。
モーガン・フリーマンは沢山の映画に出すぎていて、どれも良い演技をするハリウッドに大切な俳優さんだ。彼の映画を何本見たのか忘れたくらいだ。

ストーリーはあちらこちらに書かれているし、中身をお話しする映画ではない。頑なな男二人、しかも老朽に入った白人と黒人の取り合わせが妙だ。大体差別かなと思わせるような言辞が多い中、どこか底流に流れる男と男の魂を触れ合わせた友情が心強い。
この二人が一人の女によって変わっていく様は、とても気持ちよく美しく描かれている。
愛情とは、単に今風の男と女の薄っぺらな恋の駆け引きなどでは全然違う。年齢も人種も、性別も超えたところの、偉大な人間同士の営みから生まれる。

感動する。

案外なところで見つかったもの

  • 2006/11/18(土) 20:52:10

<『7月24日通りのクリスマス』の大沢たかおさんと中谷美紀さん。ステキでした~と書かれています>
20061117205403.jpg

Enjoy TOKYOの【第19回東京国際映画祭レポート・第1回】~レッドカーペットの巻1~ [2006.10/21(土)-10.29(日)]と言う記事を見つけた。
あちらこちらにレポートは載っていましたが、中谷美紀さん の写真を見つけることが出来ませんでした。ところが上記の記事内に、中谷美紀さん の白いドレス姿があるではないですか。
有り難いと感じたくらいです。
<ついでに噂の大きくあいたドレスの黒谷さん>
20061117210249.jpg

ちょっと素敵かな。ブルーのドレスの黒なんとかさん。
<ついでに見つけたイルミネーション>
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同じブルーをまとった、人工的な美です。

色々設備も変わるものです

  • 2006/11/17(金) 19:20:37

久しぶり違う温泉ホテルに行ってみた。
無料の休憩室というものが、二十畳ほどの畳の部屋にあてられていて便利だったものがなくなっていた。
この海に突き出た様なリゾート風の小綺麗な建物は、JA系列とかで休憩室に置かれたお茶まで上等で美味しかったのだ。
当然、これもなくなっていた。

お風呂の入口の前のロビーが休憩室になっていた。10台ほどの上質な椅子が並べられているけれど、案外と寛げそうで寛げない。本を持って座っているのだけれど、前をとっていく人々が気になって集中出来ません。また居眠りの出来そうで、案外出来ません。
何となく畳で肘枕というのが、温泉には似合っている様だ。

元々あった休憩室だった部屋は、大きく壊されて、元あった食堂と合体されてちょっとしたレストランになっていた。小部屋風に仕切られていて、今お馴染みの伊勢エビ料理が食べられる高級なムードが醸し出されていました。
当然、通常の料理も120%アップとなっていました。

若い方の生き急ぎ、短い命の灯火は・・・・

  • 2006/11/16(木) 09:03:46

時代小説を愛好すると、大変に苦しい生活を自分の意志ではなしに、余儀なくされた子供達が沢山出てくる。
小さい頃に貧しい村から女衒に売られて、生まれた家の僅かな借金の為に苦界に身を落とさざる得ない女の子。
あるいは貧しいが故に、年に二回盆暮れだけの休みだけで、仕事の追いまくられる丁稚小僧奉公をする男の子。
これらの子供達が大きくなったとしても、人々からは蔑まれたり、ちょっと自分の身分が上がったとしても、常に人にこき使われていることには変わりない人生。真に自由を感じることは彼らにはないのだ。
それでも彼らは自分で、自分の命を縮めることは出来なかったと思う。自分の意志では自分の命すら自由には出来ないのだ。

あたら自分の尊い命を短くしている子供達には、もう少し考えてほしい。昔の、しかも小説の中だけでのお話とでは、まるっきり違うのかも知れないけれど、全てが自分の意志で自由になる世界にいても、自由に絶ってはいけないのが尊い命ではないだろうか?

連日、自歳をする子供達の報道を見ているのは、現実的であるだけに悲しすぎる出来事だと感じる。

久々に読んだ山本一力さんは、『赤絵の桜』

  • 2006/11/15(水) 09:34:44

<歌川豊広の「観桜酒宴図」が表紙絵。とても長閑でどこか倦怠でぞろっぺえ>
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この本は「損料屋喜八郎始末控え」の第二弾だろう。
帯には、

不況の嵐が吹き荒れる江戸で、公儀に叛く陰謀が・・・
傑作人情時代小説
この男の器量が、江戸を裁く


なんだか名奉行の話みたいだが、全然違う。

話の筋が面白くて、構成が良く出来ていて、登場人物の描き方も、人物そのものも、悪人も善人も、肝心の起承転結がはっきりしていて、メリハリがあって・・・・
作者が得意とする言葉、「軸がぶれない男」や、「肝の据わり方が大した女将」が登場して、騙し騙されあり、騙りに嵌る大がかりな仕掛けありで愉快だ。映画のシーンの様だった。

寒ざらし
赤絵の桜
枯れ茶のつる
逃げ水
初雪だるま

五段の段落ごとに纏まりがあり、落ちがある。最後の大団円に至っては、作者が読者に仕掛ける様な悪戯心が嬉しい。そして暖かなハッピ-エンド。心憎いおもてなしという感じがする。

銭金勘定と、尺貫法などちょっとしたお勉強

  • 2006/11/14(火) 08:35:47

山本一力著『赤絵の桜』には、かなり数学的なお勉強をする材料が揃っていた。

銭勘定

一両や一分の単位は、庶民の生活からほど遠い。一文、二文といった銭の単位が庶民の暮らしを表している。
① 出面(でづら)=日当
三百文で4日働いて千二百文。一貫二百文で、小粒十五粒。
② 出面(でづら)
六百文で25日働いて一万五千文。十五貫文で、三両三分ほど。
③ 湯銭(ゆせん)=フロ代(普通のお風呂代ではない、通常の16倍)の儲けの試算。
一人百文で一日二千人で、日銭二十万文。二百貫文で五十両。年間三百日で、一万五千両。
④ 湯女(ゆな)=風呂屋で働く女性の給金
一人一貫四百文で10人雇って、十四貫文。一月四百二十貫文で二百十両。
⑤ 主人公が買った土留めの俵の麻袋
一俵二十文で千俵分が二万文。二十貫文で五両。


十進法と四進法が混合で使われているので煩わしい。

尺貫法
① 身の丈五尺=151cm
② 川底一尺五寸=45cm
③ 杉板の腰掛け六尺=180cm
④ 土間の卓四尺=120cm
⑤ 土間に広さ三間四方で九坪
⑥ 天秤棒で売り歩く水桶十二貫=約46kg
⑦ その行き帰り十町=1.1km
⑧ 川幅二十間=36m
⑨ 橋の東方の木場まで二町=220m


愉快な表現が一ヶ所
 「四ツの日差しはすでに通りを焦がし始めている」
「四ツ」は時刻の表現だが、つい四個の太陽かと思ってしまう。
これらがすらすらと読めてしまうまでには時間がかかった。

暇つぶしに見てみた知恵袋の“中谷美紀”の項

  • 2006/11/13(月) 20:51:23

実に暇で、本も読み飽きて、ちょっとネットで探検を・・・・
と言っても、Yahooの知恵袋で“中谷美紀”の項を検索してみた。
実に下らない内容ではあったが、世の中平和な人々が多くて安心した。日本の未来は心配したってしょうがないほどに楽天じゃないか?こんな所を覗く自分の方が可笑しいのかも知れない。いい年をして・・・・
でも、それらの選ばれた解答(ベストアンサー)だけを羅列すると、実に愉快だ。後でこの質問はなんだったかなと考えることでしょう。

松方弘樹、網浜直子、瀬戸朝香、石川梨華、滝沢秀明、中谷美紀、椎名林檎、後藤真希、中山美穂、宮沢りえ、西川貴教、DAPUMPのYUKINARI、西川たかのり、吉川ひなの


皆さんありがとうございます。思えば、中谷美紀さんも確か30くらいですもんね。
年をとっても、吉永さゆりさんみたいにいつまでも若さを保てる女優さんには憧れます…


中谷美紀と比較するのはちょっと分かりませんが。年齢も経験値も違うし。
でも中谷美紀は好きです^^


1991年 テレビ朝日系バラエティ番組『桜っ子クラブ』の「となりのマブ子ちゃん大賞」でグランプリ獲得。同じくグランプリを獲得した東恵子とユニット「KEY WEST CLUB」を結成し、11月にシングル『お誂え向きのDestiny』で歌手デビュー。その後も「桜っ子クラブさくら組」のメンバーとして活躍。


17:30? 東京タワー「クリスマス・イルミネーション点灯式」(大沢たかお、中谷美紀)東京タワー
この映画が気になるので行きたいけど遠すぎます。


「中谷美紀」さんと「柴咲コウ」さんは同じ事務所で先輩後輩の関係なので、「第19回 東京国際映画祭」で「中谷美紀」さんが沿道のファンから後輩の「柴咲コウ」さんと間違われて『柴咲さーん』と声をかけられても、『はーい、柴咲でーす』と余裕の切り返しで大人の行動をとられたようです。


その話とは違うのかもしれませんが、ananという雑誌で、林真理子さんが連載していたエッセイで、中谷美紀さんの事を「露骨なほど整形している」と書いていたらしいですけど。


そういう事実はございません。
目元の雰囲気とかが似ているので~姉妹では?というデマがありましたけどね。


違います・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


嫌われ松子の一生は、山田宗樹の小説(フィクション)。及び、それをもとにした映画です。
映画版は「中谷美紀」さんが主演です。

「作家デビュー30年」ってのは、伊達ではない。

  • 2006/11/12(日) 21:42:49

<ちょっと目を引く祇園井特(せいとく)の『官女図』が表紙絵>
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祇園井特(せいとく)とは、鴨川井特(カモガワ・セイトク)と言うのがお名前でみたいです。1800年前後に活躍した日本画家だそうです。いい絵を描かれておられる。

澤田ふじ子さんは、実に優しいお話をお書きになる作家だと思っている。お話の内容も、そして書かれる物語の会話文も・・・
32冊も読んでいるのだけれど、飽きない。多分一番に素晴らしいと感じるのは、京都という異風な土壌が基盤になった小説だからでしょう。江戸の町を中心に書かれた時代小説の中で、慣れない京都弁で書かれる物語は心地よい。古い歴史が大元に流れているせいか、時代がかった話が肩こらずに読んでいける。

「作家デビュー30年」と言うことで、書かれた本も多いが、その種類が多岐にわたって多いのも頷ける。今回の『高札の顔』というのも、酒解神社の神灯をお守りする若者が主人公になるわけだが、偉才を持っていても奢らず、慎ましく、周りのものと暖かくとけ込んでしまう。
登場人物の人柄、暖かさ、豊かさ、それらは全て作家さんの技量と人物そのものかも知れないな。
争い事、事件があっても、解決は実にあっけなく、そしてさりげなく書かれています。解決する人物の力量が格段に高いことをあっさり書いて、見事に表現されています。

本日の覚え書き
この本の50頁までに出てきた漢字の難しいもの
虚仮、懈怠、山塊、荏胡麻、蘊蓄、跋渉、隠棲、尚武、規矩、勘考、印伝、後生楽、滔々、彩管、鬱蒼、社叢(しゃそう)、旦暮(たんぼ)、祝詞、揶揄、穿鑿、浄衣(じょうえ)、箴言、沃野、拝跪(はいき)

この本の50頁までに出てきた愉快な京都弁。語尾が聞いていてどんな変化をさせて使うのかが不明。
~いまへん、~わい、~わいなあ、~え、~どっしゃろ、~どすな、~どすえ、~どすわ、~どっせ、~どすねん、~くれやす、~くれやすか、~はったんどす、~はったかて、~ねんで、吝い、~まっしゃろ、~なはれ、あんのか、いうてたら、~しおうたるで、~さかいなあ、~さかい、~のえ、~のやで、~のやわ、~やわ、~おます、~おまへん、~じゃぞ、そやのうて、~ぞよ、~ときやす、~やろな、何しはりますねん、~がな、~かて、~やす、おききやす、~かいな、のかっしゃい、・・・

この本の50頁までに出てきた身分職業、位階の聞き慣れないもの親王家、摂家、清華家(せいがけ)、大臣家、検校、神人(じにん)、頭役(とうやく)

小さい頃に見た記憶だけが鮮烈にあるもの

  • 2006/11/11(土) 10:46:34

<これは凄かった記憶があるカバヤの宣伝カー?>
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ほんの子供の頃、カバの形をした車を見た思い出がある。全くカバそのものの形をしていた。母や、家内にも聞いたが知らないという返事だったし、当時まわりの友達にも話したが、「ウソつき少年」のような目で見られた。
つまりそれほどマイナーなものだった。
その問題を一気に納得させる記事が、新聞に掲載されていた。新しいカバカーを製作しているというニュースだった。
そこで思いついて、お菓子メーカー「カバヤ」のHPを訪れた。あるではないか写真付きで。

敗戦後間もない昭和21年12月、甘味に飢えていた子どもたちにキャラメルを・・・と創設されたカバヤ食品。 人身荒廃した世の中に、子どもたちの夢と平和の象徴としてカバの名前を 社名にしました。
斬新な企画である“カバそっくりの宣伝カー”が登場したのは、昭和27年のことです。


そうなんです、カバヤは夢を売っていたんです。
今の様に宣伝がマスメディアでない為、各県をこれで回っていたんですね。それを偶然見たのですよ。
製作秘話を読んでも嬉しい感じです。

ネットのあちこちに中谷美紀さんニュースがあって幸せ!その3

  • 2006/11/10(金) 07:02:44

<高さ15mのクリスマスツリーの前で、ロマンチックなムードに酔いしれた中谷美紀さん>
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ひと足早いメリー・クリスマス…大沢&中谷、W主演映画をPR

俳優の大沢たかお(38)と女優の中谷美紀(30)が3日、東京・芝公園の東京タワーで行われたクリスマス・イルミネーション点灯式に参加した。
 この日初日を迎えたW主演映画「7月24日通りのクリスマス」(村上正典監督)にちなんだもので、大沢は「撮影は真夏だったので(真冬を)想像で演技していたのですが、ようやくクリスマスシーズンが近づき、気分も盛り上がってきました」とあいさつ。カウントダウンに合わせてスイッチを押すと、ツリーを中心に4万個のライトが一斉に点灯し、家族やカップルら約1500人の観客から大歓声がわき起こった。東京タワーをバックにしたツリーのロマンチックなムードに中谷もうっとり。
 2人は昼間、東京・有楽町の日劇2で行われた同作の初日舞台あいさつにも参加。中谷は「一足早いクリスマスを楽しんで」と自信作を笑顔でPRしていた。
(サンケイスポーツ) - 11月4日8時2分更新


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中谷&大沢4万個イルミネーション点灯

映画「7月24日通りのクリスマス」(村上正典監督)に主演した俳優の大沢たかお(38)と女優・中谷美紀(30)が3日、東京タワーのクリスマス・イルミネーション点灯式にスペシャルゲストとして参加し、約4万個のイルミネーションに明かりをともした。
 背中が大胆に開いた金のミニドレス姿の中谷と、茶色のスーツで決めた大沢が登場すると、観客は「うっそー」と大興奮。長崎を舞台にさえないOLから次第にきれいになっていくサユリを演じた中谷は、「大沢さんがいるだけでラブストーリーが始まってしまいました」。大沢は「撮影したのは真夏。クリスマスが近づいてきて、ようやく自分の中でも盛り上がってきました」と15メートルのツリーを見上げた。
 映画はこの日から全国284スクリーンで公開。大沢は「これから告白しようという人は、この映画で勇気をもらってください」と話していた。
(スポーツ報知) - 11月4日8時4分更新


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【合同インタビュー】

中谷美紀、大沢たかお、村上正典監督が揃ってアピール
和製ロマコメ「7月24日通りのクリスマス」の魅力!
2006.11.2(木)更新


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【動画・独占インタビュー】

ロマンティック・コメディ「7月24日通りのクリスマス」で、
冴えない女性・サユリに扮した中谷美紀が作品の魅力を語る!
2006.10.27(金)更新

乙川優三郎著「武家用心集」は、武家だけの話ではないな。

  • 2006/11/09(木) 07:07:22

http://latosfgo.blog17.fc2.com/blog-entry-458.html<例によって菊地信義さんの装幀は静謐な日本画だ>
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乙川優三郎さんという作家を、私が知ったのは遅かった。全部で十二冊しか読んでないのに、ブログには十四回も書いているところをみると、やはり大好きな作家さんの一人だと思う。
乙川優三郎著“芥火”とは、「?」
乙川優三郎著“屋烏”とは、「何?」
乙川優三郎著“屋烏”とは、「何?」②
乙川優三郎さんの“喜知次(きちじ)”は、何の名前?
乙川優三郎著「生きる」に学ぶ、生き方の難しさ
乙川優三郎著「生きる」に学ぶ。その2
真剣に読まされた本でした、乙川優三郎著「霧の橋」
乙川優三郎さんの「椿山」はちょっと暗すぎるかな?
久々に時間をかけて読んだ本、乙川優三郎著『冬の標』
同じ本でも表紙絵が違う事が多い、ハードカバーと、文庫本。
年に数冊、読了出来ない本がある
乙川優三郎著「かずら野」は、丸一日で読み上げた。
武士として生きるのは???「蔓の端々」
同じ作家、同じ装丁者はイメージが重なる

どれを読んでも面白いというわけではなく、又その面白さも痛快な明快さでもない。内面深く掘り下げた様な、心の襞や、人間のしがらみといった内容は重く、そして暗いというイメージも強い。
この作品は、対等も物々しく『武家用心集』とある。思わず武家に生き方の心得などが書かれたものかと考えたがちょっと違っていた。短編が六編あり、びっしりと余白少なく書かれていた。

田蔵田半右衛門
しずれの音
九月の瓜
邯鄲(かんたん)
うつしみ
向椿山(むこうつばきやま)
磯波
梅雨のなごり

各々の章の表題すら、意味不明な言葉があるが、この方の本の中には「大体こんな表現あるの?」と言う言葉が多いので慣れてきたしまった。
『己を見失うことなかれ』・・・つまりは用心集の心得はこれに尽きるのだろう。
江戸以外の小藩のしかも禄高の低い階級の人々の生き様、しがらみ、あわれなど諸々が染み渡る小説です。
愉快に感じるのは、こういった時代の人たちは、かなり入り組んだ家庭事情と、嫁、舅、姑、孫、出戻りなどと複雑過ぎる家族構成とで、名前を考えるだけでも作家さんは大変だなと思うことでした。

本日の覚え書き
しずれ=垂り(しずり)
木の枝などに降り積もった雪が滑り落ちること。また、その雪。しずり雪。
邯鄲(かんたん)
直翅(ちょくし)目カンタン科の昆虫。体長約1.5センチ。体はスズムシに似て細長く、淡黄緑色。

ヒロインは中谷美紀しかいない

  • 2006/11/08(水) 08:42:10

『7月24日通りのクリスマス』を更に楽しむ為に・・・というタイトルの、小さな小窓がHPに用意されていました。

『7月24日通りのクリスマス』ができるまで
Production Note ①、撮影日記
Production Note ②、こだわりの衣装&メイク
Production Note ③、長崎&リスボン妄想比較
∮本作を彩るクリスマスソング
妄想の世界へ導くイラストレーション


とにかくこの映画の細やかな情報が得られるのが愉しい。
主演の中谷美紀さんについても、上々の褒め言葉が・・・

ヒロインは中谷美紀しかいない
 これまで、日本映画界にロマンティック・コメディが根付かなかったのは、ヒロインを演じられる女優がいなかったのも一因だった。だが、『電車男』で偶像の難役・エルメスを見事に演じた中谷美紀なら、それができると3人(『電車男』の企画者である川村元気(東宝)、村上正典監督、そして脚本・金子ありさ)は考える。

「エルメス役をやりきってくれたのは大きかった。今回も、中谷さんしかいないと思ったんです。実際、ややもすればコミカルになりすぎて魅力のない女性に映りがちな役を、見事にバランスをとってかわいらしく演じてくれたと感じています」(村上監督)

聞き慣れない『言葉』を、音で聞くと・・・

  • 2006/11/07(火) 16:37:56

<昔の葭町(よしちょう)あたりを現す現代地図>
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六代目三遊亭円生「百川(ももかわ)」って落語を録音していたせいで何度も聞いた。
田舎出の百姓、百兵衛さんが
「よしちょうのちずかやからめえりやした」と言う。
これが分からなかった。
意味は分かっても、「ちづかや」がわからなかった。

これが千束屋(ちづかや)と漢字で書いて、お店の屋号で、場所が葭町(よしちょう)。営業内容が口入屋とか、桂庵(けいあん)と呼ばれる私設の職業紹介所であると分かったのは随分と年を取ってからのこと。
ですから「ちづかや」という音の響きが、私には江戸情緒をかき立てる。

このタイトルになったのが「浮世小路の百川楼」
こんな素敵な名前の料理屋、何を出されても旨かった楼・・・なあ。
「八百善」等の有名な料亭の一つでした。

無論、圓生さんは名人だった。忘れもしない。

観た。観ました。観てきました、『7月24日通りのクリスマス』

  • 2006/11/06(月) 22:30:20

<記念の半券。>
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観た。観ました。観てきました、『7月24日通りのクリスマス』

リスボンの町並みは最高に雰囲気出てましたね。
長崎の町はそこへ行くとちょっと・・・

中谷美紀さんは、弟の結婚式の当たりから実に綺麗に輝く様になりましたね。実に可哀想な小間使い娘から、シンデレラに変身するような楽しさがありましたね。

私の田舎の映画館は、一応シネマ-コンプレックス形式になっているのですが、時間帯の所為かお客さんが少なく全部で五人。封切り間近というのに、残念です。
その少ない人々の中でさえ、途中携帯の着メロを鳴らす人までいて、マナーがちょっとねえ。

でも映画は本当に面白く愉しかった。

題字も大事

  • 2006/11/06(月) 09:28:50

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<山本一力さんの「梅咲きぬ」の表紙の題字のアップ>

本の装丁の中で、時代小説は表紙に浮世絵が用いられる事が多い。
東洲斎写楽、歌川国貞、鈴木春信などの著名な浮世絵師による美人画など沢山見かける。

そうした場合にまたよく見かけるのが、書家による題字だ。
私が知っているだけでも、
日野原牧、武 翠泉、岡埜尋春、弦田康子、菊池星栖、宮崎喜三郎・・・等々のお名前が浮かぶ。
日野原牧先生のお書きになった文章を勝手に拝借すると、

「題字づくりにのぞむとき、大抵私は筆を手にした時点で何をどう現したいかが決まっている。そうでなくとも進めるうちに焦点が見えてくる。」


含蓄ある、しかも書家としての気合いを感じられる。
白い紙の上に墨痕鮮やかに書かれた文字の、コントラストと筆致の美しさは感銘です。

それらがまた、本の表紙の浮世絵に案配良くデザインされて、生きてくる。

しっかりと読んでも中身がついて行けない本

  • 2006/11/05(日) 20:10:43

<なんとも文字だけだが、強く印象に残る装幀>
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大谷晃一著『上田秋成』
若干苦手な分類の本で、少しは努力をしたけれどやっぱり小難しかった。
何故借りてきたかというと、ア行から始めて、オ行のところでこの作家さん大谷晃一に辿り着いた。手にとって表紙を見て感じたのは、装幀の前野洋一さんの書かれた題字の文字の奇妙さだろう。上手に書かれた流れる様な「上田秋成」の文字と、消えた様な灯心か立ち上る煙のような線画が、実に淡く、儚く何となくイメージが繋がってくる魅力でした。

苦手な理由を分析すれば、

上田秋成そのものをよく知らないこと。
大阪弁が苦手なこと。
地理的にも、また関連して出てくる登場人物に馴染みがないこと。
近松門左衛門や、井原西鶴のようによく知られていない部分が多いこと。
俳諧、俳句そのものがよく判らないこと。
ちょっと年代記ものの様な小説で客観的すぎる書かれ方がされていること。


結局面白いとは最後まで感じられなかった。
井原西鶴の破天荒な大阪人的生き様は、浅黄斑著「ちょんがれ西鶴」等を読んで面白かったし、近松の文学は現代の作家さんにも大いなる影響があって偉大さを感じることが出来るけれど・・・

溝口健二監督のおどろおどろした映画「雨月物語」は憶えてはいます。

サウンドトラックまで売り出されて、早く買わなきゃ!

  • 2006/11/04(土) 08:43:25

<もうお馴染みになった『7月24日通りのクリスマス』の写真>
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中谷美紀さん主演の『7月24日通りのクリスマス、オリジナル・サウンドトラック』が10月25日にリリースされている。
沢山の耳にお馴染みのクリスマスソングから、オリジナル曲まで入っていてなんだかウキウキする。
もう町中でもクリスマスソングが聞こえたり、クリスマスの飾り付けを見かけたりするけれど、ちょっと気の早い気もするな。

ダイアナ・ロス&シュープリームスからアシャンティまで、クリスマスの名曲たちをコンパイル。akiko新録曲<ザ・ファースト・ノエル>も収録!


小さな頃教会のある学校へよく遊びに行った。12月には外国人の先生が英語のクリスマスソングを教えて下さった。40年以上経つのに、今でもその頃の歌が口ずさめるし、その先生の顔は忘れたが名前だけは忘れない。彼は初めて逢った外国人でもあった。

収録曲
01)ウィンター・ワンダーランド / エラ・フィッツジェラルド  
02)アヴェ・マリア
03)メインタイトル
04)私だけの7月24日通り
05)心の中に夢を
06)王子様ランキング
07)ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス / アシャンティ  
08)憧れの聡史
09)恋心
10)似た者同士
11)リスボンより
12)サンタが町にやってくる / ダイアナ・ロス&シュープリームス  
13) ライトの中で
14) ウィンター・ワンダーランド -クリスマス・マジック-
15) 切ない告白
16) 揺れる恋
17) 想いの交差
18) 恋に臆病
19) ザ・ファースト・ノエル / akiko  
20) もみの木
21) 小百合の決意
22) 本当の告白
23) HAPPY CHRISTMAS

海渡英祐著、『札差弥平治事件帖』とその他のざっと読み本

  • 2006/11/03(金) 07:52:04

<久々の原田維夫さんの版画仕立ての表紙絵をみた。どの絵も目が利いている>
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作家、海渡英祐(かいと・えいすけ)さんについてはよく知らない。推理小説家が本業のようですが、それ以外にも手広く分野がある多芸な作家だと書いてある。この本『札差弥平治事件帖』以外にも、歴史推理小説の分野で、『次郎長開化事件簿』『辰五郎維新事件帖』『新門辰五郎事件帖』等があるみたいだ。

この本の時代は幕末に近い。さすがに疲弊した徳川幕府でも、江戸の町はまだまだ粋な世界が盛んに残っている。その中、かって隆盛を誇った札差業の末裔で、今でもその名残りのある“大口屋弥平治”という札差が主人公を務める。出合う事件を影ながら、目明かし家業を出し抜いて謎解きしていく所は鮮やかで、しかも痛快で粋な捌きだ。

岳真也さんの本を二冊
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『麒麟』は、幕末に英才高く生まれながら、夭折した橋本左内を書いた伝記物。『麒麟』には動物園のキリンや、想像上の動物以外に、「才能の傑出した人」と言う意味がある。
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『近藤勇暗殺指令』とは、その名の通り。新選組ものは、ちょっと飽いてきたかな。ざっと読んでしまって、作家様には申し訳ない。何かの機会の再度じっくりと・・・・

心身共にリラックスをする

  • 2006/11/02(木) 18:23:25

好きな温泉に浸ってきた。今回はかなり鄙びた感じの温泉で、随分と以前に回数券(それも買うつもりもなかったのだけれど見栄で買ってしまった・・・下記に理由が?)を持っていたのを思い出して出かけた。

実に建物だけは大きいのだけれど老朽化もしているし、節電なのか電器が灯してないので所々暗い。私がこの温泉が好きなのは、実につましく質実剛健なことと、なぜかこの場所に似合わないお嬢さんがいるのですよ。結婚をしているのか、あるいはこの温泉に嫁に来たのか?ちょっと気になる美人です。

以前この温泉の看板だった露天風呂も閉鎖されており、サウナも午後からやりますと張り紙があったけれど、4時まで居て開始されなかった。天井に蛍光灯ランプが2灯あるけれど、これすら本体は錆くれて穴が数カ所開いている。いつ落ちてくるかも知れないと感じる不安とスリルは捨てがたい。古い湯気抜きの穴っぽこが空いていたり、カランがちょっと古かったりと良い所ばかり。

ちょっと熱めの温泉と、全くぬるい冷泉と、広々した水風呂と結局使えるのはこれだけだったけれど、朝の10時頃から夕方の4時まで、全く他人に惑わされずの一人貸し切りの状態で、長々寝そべって、ぷかぷか浮かんでリラックスこの上ない感じで本を読む。誰も入ってこないので、不快に水が揺れることもなくゆったりと一冊本を読んだ。
天国、生き返る。人生の悩みとはなんだ?もっとあくせくせずにゆったり生きろ!諸君!

今夜は残念ではあるが、我が家の女性?妻とおばあちゃんが女性試写会に行く。私は送り迎えをして、その代わりに晩飯をご相伴することになる。
残念だ、実に残念だ!
この映画中谷美紀さん主演の『7月24日通りのクリスマス』だけは。
家内に先を超されて見られるなんて・・・

木村拓哉さんのお写真を見つけた

  • 2006/11/01(水) 09:27:44

はや、11月になり、今年ももう後二ヶ月を残すところになった。と言って何か慌ててしなくてはならないようなことがあるわけでもなし、のんびりと映画のことなど愉しく考えて過ごそう。

11月3日公開予定の中谷美紀さんの映画『7月24日通りのクリスマス』は、HPなどが出来ていて、情報が詳しく拾えたのでよく判った。
来年公開予定の『あかね空』

2007年陽春[恵比寿ガーデンシネマ]他ロードショー
キャスト 内野聖陽、中谷美紀
スタッフ 監督:浜本正機、企画:篠田正浩、脚本:浜本正機、篠田正浩
原作:山本一力(文藝春秋刊)


現在撮影中という日・加・伊合作の『SILK』
カンヌ映画祭に出品予定だそうで、あらまし内容は・・・

1860年代のフランス。蚕の疫病の発生により、エルヴェ(マイケル・ピット)は、美しい妻エレーヌ(キーラ・ナイトレイ)を国に残し、蚕の卵を求め、日本に向かう。幕末の日本で、エルヴェは養蚕業の原十兵衛(役所広司)とその部下、右門(國村隼)、謎めいた美しい娘(芦名星)と出会う。帰国後も娘が忘れられないエルヴェは、日本人マダム(中谷美紀)の協力を得て、再び、日本を目指す。


上記二作は、岩手日報の記事や、映画「SILK」ブログ等を見かけたけれど、HPが見あたらず余り詳細が知れない。

『武士の一分』
<映画館で配られていたチラシ>
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藤沢周平原作・山田時代劇三部作の最後を飾る木村拓哉主演『武士の一分』が12月に公開される。HPも、ブログも用意されていて、色々見ては愉しんだけれど、主人公の木村拓哉さんのお写真が余り出てこない。
映画館にあったチラシには写真が載っていた。
<目がお悪い武士を演じる、なんだか気弱な演技の木村拓哉さん>
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木村拓哉さんは若いけれど、とても器用ななんでもこなす俳優さんなのでこの映画も楽しみだ。
武士の生き様を掘り下げて表現し、普通の時代小説とは異なった時代劇観がある山田洋次の世界が堪能できると思う。


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