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久々に読んだ男の小説の手応え

  • 2008/02/02(土) 21:08:44

<しぐれの中に蛇の目をさしてたたずむ女の後ろ姿が美しい>
本yamamotokeyaki

山本一力著『欅しぐれ』
かなり長いこと澤田ふじ子さんの小説に関わっていると、この山本一力節がずんとくる。
男を小説の主人公にしているので、男らしさが全面にばんと出ていて、澤田ふじ子小説のたおやかな京都弁とは謂わば正反対の小説である。しかもこの本は、男を売る任侠の渡世人と大店の旦那の、真の男同士の物語であります。
女の入ってくる隙間がなく、後半に大店の旦那の奥さんがこの渡世人を店の後ろ盾にする下りにちょっと入り込んでくる。

駆け引きや腹の探り合いといったずるいやりとりが随所に出てくる。
その度に、

“正味の思いの強さが・・・”
“正味から出た言葉を口にした”
“「身体の芯まで、呑み込みやした」”
“「とても呑み込めないない話だな」”
“「今回だけだ。二度目はねえと、身体に覚えさせろ」”


どうでしょう、男の匂いがぷんぷん力づくの小説ではありませんか。

澤田ふじ子小説が女々しいと感じているのではなく、ほとんど対極にある小説だと感じているのです。
サ行のからみで、澤田ふじ子小説から進んでいませんので、時折道を外してこんな話が喜びを与えてくれます。山本一力ばかりを読んでいる時は、それはそれで飽きたものですが・・・・
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