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人の哀れを良く描いた名作品です。

  • 2008/02/27(水) 08:51:01

<中島千波「咲麗」とカバー画にあるが・・・>
本sawadahenjo

一生死ぬるまで、四国霊場八十八カ所を回り続けなければならないすれば、それはそれで恐ろしい刑罰ではないだろうか。

この本の主人公の女性は、優しく美しい女性ではあったが、親のつまらぬ婿選びが原因で惨めな結婚に至る。婿は狭量で、身分も低かったために、お互いが相容れずに破綻を来す。
その結果が、ありもしない不義密通を拵え、そしてそのことが事実となっていく。
その上に二人は、引き回し、獄門、晒となるのだが、愚かな主人公の親の助命運動で主人公だけが助けられ、相手の男はその目の前で処刑される。

助命された後は、死ぬまで四国を何度となく、廻らなければならない刑罰である。
一緒に死なせてあげられる思いやりはなかったのだろうか。
人前にさらされたとしても、友に手を携えて、死出の旅に行かせてあげられたらその方が良かったではないか。
親のエゴをも考えると、現代と我が身にも置き換えて考えてみる必要のあるテーマでした。

文中に、下記の形容があります。

遍照金剛とは、弘法大師空海が、唐の長安で師の恵果阿闍梨から、正統密教の伝授をうけたときさずけられた灌頂号(名号)。


『遍照の海』というのは、それにちなんだ四国の霊場をとりまく海であり、悩める人生の荒海でもあるのでしょう。
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