スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

弱きを助け強きを挫く!

  • 2008/04/28(月) 08:18:19

<年老いた母を薄汚い荒れ寺へ・・・・、表紙からもうすでに物語は始まっている>
本sawadasekentsuji

澤田ふじ子著、『世間の辻』。「公事宿事件書留帳」シリーズの14巻目。
今ではほとんど死語の「弱きを助け強きを挫く!」というのがこのシリーズのテーマであります。そしてまた「罪を憎んで、人を憎ます」という言葉も生きているこの小説に世界には・・・・

ほとけの顔
世間の辻
親子絆騙世噺(おやこのきずなだましのよばなし)
因果の井戸
町式目九条
師走の客


以上の六編は納められている。この公事宿シリーズはすでに15巻ほど刊行されている。単純計算では90話が、このシリーズで語られたことになります。
一つ一つ覚えているわけではないが、どれをとっても優しい心根で語られたものです。事件という殺伐と感じられる事柄を、案配よく、さりげなくそして痛快に片づけていく。作者の思いやりある心や、修練された手腕がないと書けない小説ですね。

作家さんがすべて善人であるはずもありませんが、登場人物に託された人物像から類推すれば自ずと、その後ろの繰り手が見えてきます。多分きっといい方なのでしょう。
小説のテーマはいつも現代にもありそうな身近なことであります。新聞ダネにもなったであろう事柄を、上手の時代小説に置き換えて痛烈に批判をしたり、同情したりと心豊かに気配りをされながら、時代小説に仕立て直しされています。
読み手としても、その配慮をよく汲み取りながら、感じ入っています。

久々に覚え書き
「世の中は駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人」
一般に身分の上下をたとえる話として使われるが、澤田ふじ子さんはこう解釈している。

人間の社会には、それぞれ分(ぶん)に応じた役割があり、一見、別々だが、誰にもその存在価値があるといっているのである。
それをいまでは多くの人々が、身分の貴賤をのべているのだと解している。

スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。