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何気ないこと柄から、生み出される小説。

  • 2008/05/02(金) 07:30:43

<本のタイトル『釈迦の女』をイメージした蓬田やすひろさんの表紙>
本sawadasyakano

澤田ふじ子著『釈迦の女』、副題が「公事宿事件書留帳」でその十作目です。
著者さん自身が「よく書きつづけたものだ」と書かれているくらいで、長いシリーズです。
他のシリーズを含めて、作品を書くことに対して、“あとがき”には、

こうしたシリーズを書くについていえば、ほんの小さなヒントが一つあれば、それを大きくふくらませ、作品に仕上げられるものだ。
(中略)
ヒントは人々の会話の断片や新聞紙上の小記事など、注意の目を向けていれば、どこにでも転がっていそうなものだが、うっかりしていると見過ごしてしまうのである。


現代の些細な事柄から、時代小説のネタをさぐって書かれていられることを吐露されている。

表題作の「釈迦の女」は、懐妊している知人が、胎教のため京都・知恩院の本堂(御影堂)で寝転んで読経をきいていたという事実を知り、作品ができ上がった。


とも語られています。

一冊にほぼ六編の作品が載せられている。この本にも下記の六作品が書かれています。

世間の鼓
釈迦の女
やはりの因果
酷い桜
四股(しこ)の軍配
伊勢屋の娘


身分制度のうるさい江戸の頃にあって、主従を始め上下関係は厳しい。
主人公が居候をする公事宿“鯉屋”でも、番頭、手代(この本では下代)、丁稚、またそれらの見習いや、女中を含め多人数が仕事をしている。
なかでも若い丁稚の二人が、口達者でいろいろ今回は活躍して、しかものびのび仕事しているのはほほえましい。
全体に京都の人々の口うるささと、心根とは別物で、おおらかで逞しさを感じる。

そう言えば子供の頃、『番頭はんと丁稚どん』というTV番組があったな。60年代だと思うけれど、大阪浪速の商売をテーマにした喜劇であったね。
原作. 花登筐となっていて、“はなと こばこ”と読めるようになったのは、ずっと後のことだった。
当時はドタバタ喜劇が好みではなかったので、中身はほとんど知らない。
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