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一行でも真に受け止められる言葉があればいい。

  • 2008/05/04(日) 22:28:41

<作陶する静かな雰囲気と京都のたたずまいが感じられる>
本sawadatenkunohashi

澤田ふじ子著『天空の橋』
シリーズものではなく、しかも短編集でもない、まるまる一冊の長編で、あっけなく読んでしまいました。
京都の焼き物にたずさわった人々の物語。念入りな考証によって、とても焼き物にも精通できるよい読み物です。
ストーリーの展開にも、軽みがあってしかも意外性を含んでいるおもしろいお話でありました。

常にちょっとした知識のご披瀝がありますが、今回は「どこの馬の骨」に関するものが秀逸でした。

今日の雅に対して、東国武士は粗野。その武士を象徴するものは馬。武力で京都朝廷に介入してきたかれらを、京都の人々はどこの馬の骨かわからないといい、軽蔑してきたのである。


ちょっと納得できるおもしろい書かれようであります。

人間はどこで誰に出会うかわからんもんや、出会うた相手次第で、当人の運命も変わっていく。
ええ縁も、悪い縁もあるわなあ。男女の縁も同じこっちゃろ。


当たり前の会話がとても生きています。
こんな些細な一行でも真に受け止められる言葉があれば、本を読む価値があると思います。
またこの本の中には、これらの言葉が一番のテーマでもありました。
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