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後書きがこんなに面白い本も珍しい。

  • 2008/05/12(月) 07:28:49

<葬列の中のお棺へ向け石を投げた少年を取り押さえる図。物語が絵になっている>
本sawadawaruikan

澤田ふじ子著『悪い棺』、「公事宿事件書留帳」シリーズものです。
帯書きに、

市井の弱気人々を助け、傲慢な権力者たちにお灸をすえる公事宿(現代の弁護士事務所)「鯉屋」の居候・田村菊太郎。彼の活躍を舞台に描く人気時代小説シリーズ最新刊!表題作ほか全六編を収録。


“弱気を助け、強きをくじく”などというのは、現代では小説の中でしか考えられない言葉となっている。
例えば、「お灸をすえる」という言葉すら、現代っ子(?)は“懲らしめる”という意味にとることが出来るのだろうか?お灸そのものが少なくなったとはいえ、“懲らしめる”という行為が正義を持ってなされた試しがない。

釣瓶の髪
悪い棺
人喰みの店
黒猫の婆
お婆の御定法
冬の蝶


“何々の何々”というタイトルをお付けになるのが好きな作家さんだが、「悪い棺」だけは、“くろいかん”なのか、“くろいかんおけ”とまで余分に読んだ方がいいのか思案させられる。

六編の中で何が一番に面白いかと言えば、一番には六編以外の「あとがき」がおすすめである。
澤田ふじ子さんの公事宿シリーズの「あとがき」ぐらい面白い後書きを読んだことはない。時代小説に関心のない家内にも、この「あとがき」だけは必ず読んでもらっている。
彼女も絶賛する。
この「あとがき」だけで、面白い読み物になるので「鬱憤をはらす読み物」として刊行されることを望みます。
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