スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

偉い人でも、お願い事は・・・?

  • 2008/05/29(木) 10:23:22

時代小説を読んでいると、愉快な話が大変に多い。ことに将軍様に関するお話は、その最たるものであることが多い。常人にはとても想像もできない話や、これは眉唾物だなというものまで、種々様々で愉しい。

佐藤雅美著「縮尻鏡三郎」下巻にある話を参考にしますが、
十一代将軍家斉は、一橋家からの養子で九歳から将軍家に入った。十五歳で将軍となり、その数年後、将軍補佐役だった松平越中守定信にお願い事をされた。
その願い事は、「実父・一橋治済卿に“大御所”の尊号を贈りたい」ということであった。
寛政の改革を行ったことで著名な松平定信は、
「上(将軍)の至孝の御志はよく理解できますが、大御所というのは前(さきの)将軍に奉る称号で、前例がない」と拒まれた。
将軍家斉はあきらめきれず、悶々とした日を過ごし、あらためて越中守に頭を下げた。
<文面をそのまま引用させていただくと>

「なりません」
家斉はかっとなった。気がついたら脇差を抜いていた。
側に控えていた御側申次(おそばもうしつぎ)の平岡美濃守が、慌てて割って入り、大声で越中守にいう。
「越中守殿!」
家斉は虚をつかれて動作をとめた。
「御刀をたまわる。頂戴されよ」
「ははあ、有り難き仕合わせ」
越中守は深々と頭をさげ、家斉は憮然として刀を放り投げて席を立った。


松平越中守定信は御三卿田安家の出で、八代将軍吉宗の孫。将軍家斉は御三卿一橋家の出で、吉宗の曾孫。田安家は一橋家の兄筋であり、家斉を軽く見ていたと本にはあります。

実に愉快な話であります。続きもあります。
スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。