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いつもとは違う「宇江佐節」

  • 2008/06/03(火) 23:58:58

<鳥居清長の浮世絵がモチーフとして使われた表紙>
本uezamarihitotsu

宇江佐真理著『ひとつ灯せ』、副題が「大江戸怪奇譚」と名付けられている。
帯の宣伝文句に書かれた言葉が、

闇があるから光は輝く。
奇妙で怖い森羅万象を語る一夕へようこそ。
生きていることがいとおしくなります。

この世は不思議なことばかり。
江戸の四季折々に語られる人情あふれる、
宇江佐版・百物語。


この“百物語”とは、日本の伝統的な怪談会のスタイルのひとつである。一人一人が会談を語り、語り終えると100本灯した蝋燭を1本ずつ消していく。全員の怪談話を100話語り終えると、本物の怪が現れると言われている。これは不気味ではあるけれど、実に悠長なことで、いつ終わるともしれないのではなかろうか?

そこへ行くと、この本『ひとつ灯せ』はそれほど怖くもなければ、ちょっとした市井の人情本作りで、常の宇江佐真理さんがお書きになるものとも違っている。
百物語が物語られるたびに、蝋燭を1本ずつ消すのに対して、こちらは小説の中の会では語られるはじめに「ひとつ灯せ!」と声かけして始まられるので、それ自体が本の表題となっている。

ひとつ灯せ
首ふり地蔵
箱根にて
守(しゅ)
炒り豆
空き屋敷
入り口
長のお別れ

八編の小見出しがついた長編小説で、内容は面白く、おかしみがある。作者が優しく感じる小説だ。
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