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人間の業をよくとらえ、女を極めた作品。

  • 2008/06/15(日) 20:07:32

<タイトルの実に似つかわしい表情の女、小澤重行さんの表紙絵>
本sawadamegituneno

<タイトル通りに女が狐に豹変した中表紙の挿し絵>
本sawadamegituneno02

澤田ふじ子著『女狐の罠』、副題が「足引き寺閻魔帳」。このシリーズの二作目で、登場人物の構成がまだ発展段階である。本は買うにしても、借りるにしても、よほど綿密な下調べをした上でないと、シリーズものなど順序よくは読めない。
主人公の宗徳という坊主と、扇絵書きのお琳はまだ離れて暮らしているとか、いまだ恋愛途上にあるとか、順序を逆にして読んでいると、知っているはずのところが逆戻りして面白い。
このシリーズは何度も書いているが、会話が京都弁のやりとりで、ちょっと喧嘩をやり合っているような掛け合いが愉快だし、解決は突如最後の数ページで終わる妙が見事だ。

第一話 足許の首
第二話 女狐の罠
第三話 なさけが仇
第四話 噂の烙印
第五話 闇の梯子(はしご)
第六話 真贋の瀧
第七話 果ての空


以上の七話の短編、ほとんど女性が絡んでくる。
女性作家であられますので、とてもよく登場人物としての女性が上手に描かれています。
良くも悪くも、女は可愛くそして恐ろしい。
作品中の表題にもなっている「女狐の罠」などは、こんなふうにはなりそうにない、いやでもなるのかもしれないと読者を疑心暗鬼にさせる女性の心の綾が見事だと思う。
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