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とても気持ち安らぐ気がする本。

  • 2008/07/01(火) 07:27:18

<中一弥さんの描く高貴な女性。色気のある女性が表紙に書かれると中身まで素晴らしく感じる。>
本satoedokarano

佐藤雅美著『江戸からの恋飛脚』、「八州廻り桑山十兵衛」シリーズの第四作目。
“八州廻り”という役名が大変なお役目であることは、全作品の時に書いた。
また他所様のサイトではありますが、かなり詳細のその役目柄を描かれた「関東取締役出役」に関するHPなどあって、このあたりを読むとよく理解できる。

恋ごころ絶ち難し。どうする十兵衛!?
不器用な男が高嶺の花に恋をした。
関八州の悪事を追って東奔西走しつつ、
女への切ない思いは募るばかり。
この恋果たして実るのか!?

ただ何というのか、この本の持ち味は、そんなお堅い世界だけではないところが素晴らしい。
春先にのんびりとあちらこちらを散策するように旅に出る、広い関東平野を眺めながらゆったり旅をするようなとでもいったのどやかさがある。
作者もあるいは登場人物も、またその時代背景もすべてが、現代とは違う時間感覚で動いている。なにせ移動はすべてが自分の足、歩行(かち)のみである時代は、どうしてもゆったり感覚にならざる得ない。
事件や犯罪が、この本の中にも多発し、主人公・八州廻り桑山十兵衛もなにかと大変な目に遭うが、それでもやはり彼の対応にはゆとりがある。

高原新田笹ノ沢の霊風
白旗村への誘い
五つで売られた飯盛女
江戸からの恋飛脚
十と一つの花嫁の涙
隠すより現る
勢至堂宿の馬泥棒
思い立ったが吉日


以上の八編構成ですが、今回は光り輝く女性が二人も登場し、しかも隠密まがいに奥州会津若松松平家の秘密を探索する役目まで与えられ、必死の攻防がある。
でも、やっぱりどこかにゆったりした流れが感じられ、普通の江戸八丁堀ものとは違う読み物だと思う。
私自身、江戸以外の土地の土地勘がないので、そういった別のお楽しみもある。

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