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暑いとつい怠けてしまいますが・・・・。

  • 2008/07/28(月) 07:25:20

本は図書館からお借りして読んでいます。
ずっとサ行の“澤田ふじ子”さんのところに引っかかっているので、時折、気分転換に別な作家さんを読んではいます。それだけ“澤田ふじ子”さんの著作が多いことと、何年か前にサ行に来たとき、読んで忘れたもの、その後に発刊されたものが多いのです。
そういうときは新たに書棚に行かずに、返却棚から適当に見繕います。大抵返却棚は皆さんが読むことの多いポピュラーな作品ですから、当たり外れはありません。

それでも“澤田ふじ子”さんを片付けておきたいので、リストを検討し、借りてないものの予約を入れておきます。そうするとまた図書館から連絡が来て、“澤田ふじ子”さんを借りることになります。
この時すんなり読めばいいのだけれど、図書館に行くたびに、何かと別なものを借りてきて先に読んでしまいます。つまりは若干ですが、“澤田ふじ子”さんに倦んでいる状態なのです。

予約してまで借りたのですから、早く読まないと、「別の借りたい方がおいでになるのになあ」と思いつつ延長をします。幸い次の予約者がいないので、延長はできましたけれど・・・・。
暑いとこんな謂わばマナー外れな事をやってしまいます。
と、思いつつ、藤沢周平を呼んでしまいました。

<本来は緑一色の表紙でしたが、中表紙にタイトルがありましたのでそれをスキャンしました>
本gencho

藤沢周平著『玄鳥』
この本は、題字が“谷澤美智子”、装画が“歌麿「百千鳥」より”となっています。表紙自体には何も書かれていない深緑色の布張りで、“谷澤美智子”さんの題字は中表紙に書かれたいます。
ところが装画の“歌麿「百千鳥」より”は、本を探しても見つかりません。別な表紙でもあったのか知らん。
ついでに、

ももち‐どり【百千鳥】
1 多くの鳥。いろいろの鳥。ももどり。2 チドリの別名。3 ウグイスの別名。


この本は、以下の五編の短編から構成されたいます。
動物の名前が入っていますが、すべてではありませんし、“浦島”は亀ではありません。

玄鳥(げんちょう)
三月の鮠(はや)
闇討ち
鷦鷯(みそさざい)
浦島


あまり飾らない簡潔な文体で、どの作品にも気品があります。男らしさや、芯のある女が登場します。
過去にならした腕前が問われるものや、武士の生き様をとらえたものなど、まさに藤沢周平の世界ではあります。読みやすく、たやすい手応えの本ではあっても、その筋にはかなりの工夫があり新鮮に感じます。秀作だと思います。
またまたついでに、

げん‐ちょう【玄鳥】
ツバメの別名。


これは、普通に読んでは玄(くろ)い鳥ですね。

はや【鮠】
1 (関東地方で)ウグイの別名。2 (関西地方で)オイカワの別名。


みそ‐さざい【鷦鷯】
スズメ目ミソサザイ科の鳥。全長約10センチで日本産で最小の鳥の一。全体に濃い茶色で細かい黒斑がある。日本では漂鳥で、渓流沿いに多く、活発に動き回り、短い尾を立てる。春先に張りのある声でさえずる。


本の中にはとても印象に残る会話なり、台詞なりがあります。
この「闇討ち」という編の中にも、斬り殺された友人の始末をするために出かけようとする舅に、優しい嫁が声をかけるシーンがあります。

「それは、おとうさまのお気の済むようになさってはいかがですか」
「清成さまとの昵懇のおつき合いは承知しております。家に代えてもつらぬきたい一念というものもございましょうから」


このような雑念のない、真摯な真心を持って接してくれる嫁というものは有り難く、尊い存在でありましょう。
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