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かわいそうな本

  • 2005/09/19(月) 22:09:24

hyoroku.jpg
<傷んだ諸田玲子著「あくじゃれ瓢六」>
写真を見るとへんです。
諸田玲子さんの御本「あくじゃれ瓢六」の表紙です。最初はこんなではなかったはずなのですが、表紙がずれてしまってます。沢山の人がお読みになって、柔らかな表紙であるが故に中身が外れてしまっている。図書館の方が補修をされたのでしょうが、ずれてしまってどうにもならず貼り付けられた表紙です。

中味がずれた男の話であるので、良いかもしれない。
長崎に本草学、阿蘭陀語を学び、博覧強記で唐絵の目利きが得意で、二枚目で、女にもてて、その上面白いのが生活の場が地獄、伝馬町の牢の中という異色の設定。ずれた男だと思う。
奉行所の同心と協力して難事件を、いともあっさりと片づけて、あとはしっぽり女と・・・その間だけ娑婆に出てくるというところが愉快だ。
二枚目のいい男が、不潔な牢の暮らしに満足するわけもないし、出てくれば不潔で近くに寄りたくもないが、そこは小説愉しませてくれる。

諸田玲子さんの時代小説は、人物が痛快で親しめる。頭の中で、映画にした画面を思い浮かべて、読んでいる。
素晴らしいいい女が出てくるのは、男性には堪らないものだが、

①『裾模様のある路考茶色の小袖に黒繻子の帯をしめ、髪を島田に結って高下駄を履いたお袖は、小股の切れ上がった別嬪である』
②『路考茶色の小袖に黒繻子の帯、髪を島田に結い上げ、風呂敷包みを抱えたお袖が、婉然と微笑んでいた』
③『路考茶縮緬の袷が色白の肌を引き立て、陽光がくずし島田に結い上げた髪を艶めかせている』

数少ないお袖の出で立ちの表現がほぼ一緒となると、あれいつも着るものが同じかなとと思ってしまった。
それともやはり江戸中期には、歌舞伎俳優二世瀬川菊之丞が人気で大いに流行っていたのでしょうかね。
<路考茶とは、江戸時代、歌舞伎俳優ニ世瀬川菊之丞(路考)が、八百屋お七の狂言で、下女お杉の役で着た衣装の染め色から流行>
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