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とりあえず、これで終わりの澤田ふじ子さん。

  • 2008/08/18(月) 07:31:44

<蓬田やすひろさんの表紙絵。澤田ふじ子さんの作品にも多かった>
本sawadasasayama
澤田ふじ子著『篠山早春譜』、副題は「高瀬川女船歌」で、このシリーズの四作目。
私が読んだ澤田ふじ子作品六十五冊のうち、蓬田やすひろさんの手になる装丁や挿画は三十一冊と多く、半分近くにもなる。とても相性のいい、良いコンビなのでしょう。

ア行から初めてワ行まで行って、二巡目になるが、やっと澤田ふじ子作品が読み終えた。本当はまだ数冊あるのだが、なにせ図書館に借りて読ませていただいている身では、探してもこれ以上は無理でした。
シリーズ物として、「祇園社神灯事件簿」の『お火役凶状』『神書板刻』の二冊、「足引き寺閻魔帳」の『亡者の銭』、「禁裏御付武士事件簿」の『神無月の女』
、合計四冊が読めなかったことになる。
慣れ親しんだ京都弁や、やや回りくどくつっこみの多い会話、重複する引用とさすがに大量の作品を書かれている作家さんならではの特徴でありましたが、ようやく終わったかと思うとちょっぴり寂しい物があります。

虵(くちなわ)
幼い客
朧夜(おぼろよ)斬殺
梅雨(つゆ)の衣
在京十日余
陰の糸
篠山(ささやま)早春譜


以上の七編からなる短編ですが、話の一つ一つは区切りですが、全体には長編のように繋がっている感じです。
主人公の居酒屋“尾張屋”のおやじ宗因は、元尾張藩の武士。その主人公と高瀬船を管理する角倉会所の頭取や彼らを取り巻く人々にもたらせられる事件が、ゆったりとした穏やかで、気持ちの良い解決法で片付けられる。
とても後味の良い、清々しい終わり方は、少し物足りず、この後はどうなるのであろうと読者に託される澤田ふじ子方式であります。

今回の本の帯にも大文字で、

早春の京を徘徊する謎の男の狙いとは。


と書かれているのですが、この謎の男の最後の最後の、本当に数ページで終わる結末は・・・・。
書いてはいけないので書きませんが、「案外ですね」か「この御方の作品らしいですね」かは、これも読者次第なのかもしれません。

ところで“虵(くちなわ)”とは、普通は“蛇”と書いて“くちなわ”、古くなって朽ちた縄(朽縄)が蛇に似ていることからの謂われでありましょう。
とにかく澤田ふじ子さんには長い時間愉しませていただいた。

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