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当たり前の生活が書かれているのに・・・。

  • 2008/08/26(火) 07:28:23

<久々の熊田正男さんの表紙絵、あどけない主人公の娘が描かれている>
本uezatokaebisu
宇江佐真理著『十日えびす』。
副題は「花嵐浮世困話」と書いて、歌舞伎風に“はなにあらしよのなかこんなもん”と読ませている。
この小説は確かにこの副題の読み方の方が理解しやすい。

渡る世間は揉め事ばかり・・・。
それでも母娘はたくましく生きていく
人生、なるようになるさ


錺職人の夫が急逝し、義理の子供たちから家を追い出されてしまった後添えの八重。
先妻の子・おみちと日本橋堀江町に引っ越して小間物屋を開いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(後略)


本の帯にもこんな文句で飾られれている。
人間に生き様は様々であるが、この本に出てくる奴らそれぞれが個性的すぎて、先々の物語が勝手に頭に描いたものと違ってゆく。
想像を絶するとまではいかないが、こんにへんてこりんな隣組ではなかなか生活はしづらい。
この主人公八重がもつ、優しい心映えを強調するように、回りが徐々に変化をとげていくのだが、それでもなんどか腹立たしいお話が出てくる。
現実にこんな事もないわけではないが、やはり自分の想像を裏切る行為をする数々の登場人物にはいらついてしまう。

「よくもまあ、こんなところまで」と思わずため息が出るほどに、俗世間をのぞいた小説である。
“市井もの”というのが私は大変に好きだが、それは身分上下がなく、自分たちの世界に近い時代小説として好きなのです。
純愛の二人が二人がいて、その二人の親は共に女で片親、一人は後妻のなさぬ仲であり、片方の親は近所から異常な人物と思われている。この二人がそもそもうまくいくはずがない。後妻の主人公には他にも何人かのなさぬ仲の子供がいるが、これらとのつきあいもハラハラさせられる。
苦労というものは生きている間じゅう絶えることはないのだが、やはりそれでも何か良いことはなかろうかと、読者は見守り続ける。あっさりと裏切られて、こうなって欲しいという望みはことごとく失われる。

この本にはあまりにも話が下世話すぎておかしい。
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