スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

古典落語のような味わいの本。

  • 2008/09/02(火) 07:27:53

<愉快な絵を描くものだと感心する村上豊さんの表紙絵>
本satoatarumo
佐藤雅美著『当たるも八卦の墨色占い』、「縮尻鏡三郎」シリーズ第五弾。
今時、落語は昔ほどはやらない。ましてや本格的古典落語なぞ聞く人が周りにいない。
単純に馬鹿ばっかり言って、つまらぬ訳の分からない現代物より、笑いが少なく、味があり、何度聞いても面白いしおかしい古典落語の方が好きだ。
そもそも若い世代には、古典落語で語られる時代背景や言葉、回りの生活が想像できないので、理解できないのは仕方がないのかも知れない。

で、この本はというと、まさにこの古典落語なのですね。
内容もそうですが、語り口や、その中味が、とても意味深く、含蓄を含んでいて、少なからずひそかな笑いを誘います。げらげらと大いに笑うよりも、秘められた話の奥深さと、人間の本質の可笑しさにくすぐられる笑いを感じます。
名人級のかつての古典落語家の噺を聞いているかのような味わいです。

身を誤る女あれば、縁遠い女あり
日々持ち込まれる難問を、なんとかやりくりする大番屋元締の縮尻鏡三郎。
剣の売買をめぐる揉め事が縁で、娘と一緒になりたいという男が現れるが・・・・。


と帯書きにもあるように、今回は娘の結婚問題がまた新たに発展する。
しかしなかなか世の中思うようにはいかないものです。

第一話 元表坊主加納栗園の大誤算
第二話 当たるも八卦の墨色占い
第三話 不義密通のふしだらな女
第四話 吉剣粟田口康光がとりもつ縁
第五話 おさまらない知穂の怒り
第六話 御家人田岡元次郎殺しの真相
第七話 寺田将監御呼出吟味の顛末
第八話 命取りになった二本の張形


相も変わらずに長い小見出しだが、それなりに面白く好きです。

こんなところが私は大好きだ。
手習塾で正月書き初めを書き終えた順にあべ川餅を振る舞う件に、

父兄がついた餅をあべ川餅にして振る舞うことになっていた。なぜあべ川餅なのか、由来は誰も知らないのだが、由来が分からないことは世間にごろごろある。


由来を本来しっかり調べてお書きになる実にこまやかな作家さんのだが、わざと期待外してあっさり書き進めたりするところが、何食わぬ顔で可愛いと感じる。
何かにつけ新しい知識が得られる傑作であります。
スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

雑記帳 警察官が振り込め詐欺防止の落語DVD 三重

 急増する振り込め詐欺を防ぐため、三重県警は警察官による落語で詐欺の手口を紹介するDVDを完成させた。県警関係者は、被害に遭いやすい高齢者層への啓発効果を期待している。 落語好きの県警機動捜査隊員が芸名で出演。詐欺の犯人2人組の掛け合いの中で、おれおれ...

  • From: ニュースヘッドライン |
  • 2008/09/07(日) 18:56:39

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。