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やっぱりこのシリーズ本のタイトルは可笑しい。

  • 2008/09/14(日) 07:26:19

<村上豊さんの表紙絵、本の中味も可笑しいが絵も愉快だ>
佐藤雅美著『捨てる神より拾う鬼』、「縮尻鏡三郎シリーズ」第四弾であります。
本satosuteru
第四弾ですが、最初が上下巻あり、実際には五冊目、タイトルは下記の通り。

縮尻鏡三郎(上・下)
首を斬られにきたの御番所
浜町河岸の生き神様
捨てる神より拾う鬼
当たるも八卦の墨色占い


二冊目以降の愉快なとぼけたタイトルは本の中でとても生きています。
また今回は表紙にも女と鬼で短い掛け合いの台詞が書かれていますが、まさにこのシーンであります。とぼけた絵のごときお話は本の帯にも通じます。

いつの世にも、男女の仲は計りがたし
御家人としての職をしくじり大番屋元締となった鏡三郎のもとには、
日々厄介ごとが持ち込まれる。
さらに娘が離縁して、気がかりは増ばかり・・・・・・。


とにかく縮尻鏡三郎の周りには事件が多い。
事件がなければ小説は成り立たないが、不自然でなく、そして実に奇妙に事件が起こる。それらにはなぜか人間の裏側を見つめるようなペーソスが漂い、そして人間だからするような愚行と悪巧みが充ちている。
解決するのは何も主人公ではないが、それらを上手に語り明かしてくれる魅力ある人物として、この縮尻鏡三郎は登場する。この主人公の優しい豊かな人間性と、酒に身を持ち崩すくらい酒に意地汚い面白さが素晴らしい。

知穂の一言
陰徳あれば陽報あり
捨てる神より拾う鬼
剣相見助左衛門 剣難の見立て
届いておくれ涙の爪弾き
母は獄門、祖母は遠島
過ぎたるは猶及ばざるが如し
絹と盗人の数を知る事


小分けされた各章の小題もそれなりの面白さがあって、とても興味を惹かれる。

縮尻鏡三郎にまつわる娘・知穂、後妻のおりん、その他の友人や取り巻きなどとても好意的な人物が多く、愉しめる。
今回は娘・知穂の離縁から始まり、彼女の周りの人物、しかもそれが離縁した元夫であったり、一緒になるのを期待されていた同僚だったりが次から次への結婚していく。
良い心持ちにはなれない気の強い知穂、それを端で心配する父親、そんな微笑ましい人間関係とこれからの知穂の生き方が気がかりになる。

ただ私は残念な事に、先に後の五巻目を読んでしまったので、楽しみが薄い。
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