スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

表紙はとても気になったのだけれど・・・。

  • 2008/10/04(土) 21:12:26

<ほぼ墨で書かれた文字だけの表紙で奥ゆかしい>
本yoshimurasamurai
好村兼一著『侍の翼』。
作者の名前“よしむら”と読むらしいがこれも珍しい。あるんだねえ、変わった読み方が。
1970年に剣道指導のためフランスへ渡り、以後38年もパリに住みついているという作者の履歴が凄い。剣道家でありながら、フランスに住み、そして日本の時代小説を書くという能力がまた凄い。

時代小説評論家の縄田一男氏絶賛!
「私はこの物語を読んでいるあいだ、時代小説の新しい風が心地よく頬を打つのを感じた。
本書との出会いは正に一つの事件である」


やっぱり凄いんだなあと思って読んでみたら、案外だった。

新風を巻き起こすほどの風も感じなかったし、目新しく何かのひらめきも感じなかったので、私はやはり鈍感なのでしょう。
フランスにおられて、これらの資料を準備したり、あるいは過去の歴史をひもといたりと、余人には出来ぬ不利な条件での作家活動は大変だっただろうなと言うくらいの感じはあります。

関ヶ原の戦いに端を発し、大阪の陣、そして島原のキリシタン弾圧、島原の乱、由井正雪の反乱、暇がないほどに江戸初期の歴史的事件が絡んでは来るけれど、そこらをなぞられただけに過ぎないような・・・。
剣道家であるのならば、どこかにその閃きなり、綺羅があっても良さそうな気もするのだがない。せっかくだから、裂帛の気合いで断ち切る鋭さとせめて常人にはかけない剣の道について、書いてくださるともう少し花があったような気がする。

終わりに近く、武士の生き様と不運な宿命を背中に背負った老練の男が、哀れに老醜か若い女に溺れる血迷った行為は情けないばかりだ。
せめてこの部分はフランス住まいが永かったせいだろうが、我慢して書かないのが良いのでは・・・。
スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。