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よく見て欲しい!二つの本

  • 2005/09/24(土) 20:51:31

itami01.jpg
<伊丹十三さんの若き日の名著を二冊並べて・・・>
よく見ると、どこかが違う。
著作者の名前が、「伊丹一三」と「伊丹十三」との違いである。
1965年3月20日が初版で、280円で売り出されている。此処に掲げた表紙の写真も、かなり色褪せてしまって、40年もの昔に過ぎ去った時間を感じさせる。
何年くらいに改名をされたのかを忘れてしまったが、1070年版では、すでに「伊丹十三」になっているので、大方の人々は「伊丹十三」に馴染みがあって、「伊丹一三」という名前をご存じない方の方が多いと思う。
洒落でだったのか、マイナス(-)をプラス(+)に変えて、奮起するようなことをおっしゃっていたように思う。

この本の内容は、かって世界的に活躍された俳優時代のお話が、ヨーロッパ中心だった所為か、タイトルもその様になっている。実に含蓄のある、本質的な、本格派の人間であられて伊丹さんは、読む人が嫌みに感じさせられるくらい粋でダンディーです。
ご自身による表紙絵に描かれた、数点の絵の中にもあるように、ペッカリーの手袋を買いにイタリアへ、ドッグ・シューズと名付けた靴に対する執着、チャールトン・ヘストンの「ロンドンの乗馬靴」、スパゲッティの正しい食べ方・・・数え上げれば切りのないくらいに本格的なお話なのですよ。
自分の本に、いくら過去がデザイナーだったとは言え、素敵なイラストを描いてみたり、それほど内容がないような話でも、いかにも素晴らしい豊かな話のように感じさせたりと才能あふれる本です。40年間時々読んでいるので、何処に何が書かれているのかも暗記するくらいです。

なにかの機会に若い人にも読んでみて欲しい。感心する人がいたらその人はまだ救われる人と言っても良い。
本の裏表紙に煙草をくわえて、うつむく写真が載っているが、これすら素晴らしいではないか?

「北京の55日」('63/ニコラス・レイ)や、「ロード・ジム」('65/リチャード・ブルックス)などの映画では、本当に英語をしゃべる国際スターであった事を皆さんも知って欲しい。沢山の名作に出演されて、俳優として培われたものが、あの名作「お葬式」の監督としてデビューとなったものです。
伊丹さんが監督としか知らない世代の人々には、過去の素晴らしい栄光があったことをお教えしたい。

この本の後書きに
『もともと、わたくしは浅学にして菲才、どちらかといえば無内容な人間である。・・・・省略』
これは謙遜のしすぎで、嘘である。「浅学」な人が、「菲才」という字は書かない。

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