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似て非なるもの。

  • 2008/10/10(金) 08:49:01

沢山ある時代小説の中で、次の二つはまことに“似て非なるもの”であります。
平岩弓枝さんの「御宿かわせみ」シリーズと、澤田ふじ子さんの「公事宿事件書留帳」シリーズであります。
この二シリーズには、共通項がとても多い。

似ている項目
※ 両著とも共に作家がベテランの女流作家であること。
※ 両著とも長く人気を誇り、15冊以上も書かれたロングセラーであること。
※ 両著とも共にテレビドラマ化されて事。
※ 主人公はとても二枚目であり、共に剣の達人であること。
※ 主人公は共にどちらも奉行所に兄弟を持つこと。
※ 主人公は居候、もしくは無職の厄介(通常の意味合いではない)であること。
※ 主人公は共にいい女を恋人に持っていたこと。
※ 主人公は優しく、思いやり深く、慈愛に満ちていて周りに好かれる人物であること。
※ 主人公が難事件をよく解決すること。
※ 主人公の周りで事件が起こりやすいこと。
※ 事件を解決するのに、こまめに動いてくれる手先がいること。
※ 情報を得やすい、八丁堀近くや公事宿に住まっていること。
※ 江戸の町、京都の町がとても細かく描かれていること。
※ 市井の生活が、詳細かつ自由闊達に描かれていること。


似ていない項目
※ 「御宿かわせみ」シリーズは江戸、「公事宿事件書留帳」シリーズは京都が舞台であること。
※ 最近のシリーズでは、主人公は片や結婚をして一女あり、片や半同棲で連れ子一女あり。
※ 最近のシリーズでは、主人公は片や居候のまま、片や軍艦操練所勤めあり。
※ 奉行所の仕組みや、役職に若干の違いがあること。
※ 読みやすい江戸言葉か、読み慣れない京都弁で書かれていること。


まだまだ細かく読み比べれば、似たところや、似ていないところは見つかるだろう。
いずれにしても、相違点を考えると、実によく似ている。
ですがこれを読み比べると、非常に似た感じがしない。
まるで異質の本であり、条件的に似ていると言っても、それは客観論で、作家さんの資質や、時代背景、或いは場所といった要素によって違うものになってくるのだろう。

どちらも面白い。
終わってもまだ読み続けたいと感じる良さ、心豊かにさせる読後感・・・・、小説の中で一番大切な要素は、私はこれだと思うのですが、その大切なものが両著共に沢山あって心地よい。
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