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久しぶりの我が家にかえってきたきぶんだ・・

  • 2008/10/12(日) 07:18:10

<蓬田やすひろさんの表紙絵が普段と違って黄色ベースで変わっている>
本hiraiwaukarekicho
平岩弓枝著『浮かれ黄蝶』、「御宿かわせみ」シリーズ34巻。
この本には中扉にも蓬田やすひろさんの挿絵がカラー刷りであります。この蓬田やすひろさん本来の淡いブルーを基調にして、浮世絵のように下からのぼかしの上に、登場人物が描かれています。
何とも言えず、彼本来のイメージであり、まあよくも沢山の作品を手がけておられるなと感心します。

この本は、「御宿かわせみ」シリーズの34巻ということですが、実に長いベストセラーなのですね。よくネタが尽きないなとも思いますが、そのネタが実に生かされて面白いのも格別です。
著者平岩弓枝さんはベテランの女流作家さんであられますし、またその実力は申し述べるまでもなく、沢山の文学賞や褒賞を貰っておられる大作家様です。
内容もさることながら、実に読みやすく分かりやすいのもかの作家さんの特徴です。

浮かれ黄蝶
捨てられた娘
清水屋の人々
猫と小判
わいわい天王の事件
二人伊三郎
さんさ時雨
公孫樹の黄ばむ頃


八つの物語は、何も関連のない短編であります。
主人公の神林東吾、“かわせみ”の女将・るいの夫婦とそれらにまつわる人々、そしていろいろな事件や些細な問題が語られる。
女性の視点から語られる物語は、静かで優しく、また行替えが多いのでテンポ良く読めるし、書かれ方も平易で分かりやすい。季節のいろいろな移り変わり、行事が細やかに書かれ、江戸の町は手に取るように読者の中に入ってくる。

一番に肝心なことは、その中心にある優しさでありましょう。
読後感として感じる爽やかな心持ちは、作家さんの読者と登場人物らのかけられた愛情だと思います。
内容が事件簿である割には、殺伐としたところがなく、心から安らぐ気持ちになれる。あるいは読者自身がこういう解決になると良いなと望む、望み通りに作品が流れていく。

御宿かわせみシリーズ
御宿かわせみ
江戸の子守唄
水郷から来た女
山茶花は見た
幽霊殺し
狐の嫁入り
酸漿は殺しの口笛
白萩屋敷の月
一両二分の女
閻魔まいり
二十六夜待の殺人
夜鴉おきん
鬼の面
神かくし
恋文心中
八丁堀の湯屋
雨月
秘曲
かくれんぼ
お吉の茶碗
犬張子の謎
清姫おりょう
源太郎の初恋
春の高瀬舟
宝船まつり
長助の女房
横浜慕情
佐助の牡丹
初春弁財船
鬼女の花摘み
江戸の精霊流し
十三歳の仲人
小判商人
浮かれ黄蝶


八丁堀を中心とした、謂わば捕物帳とはひと味もふた味も違う品位ある作品です。
それにしても34巻とは恐れ入るほどの連作です。
しかも『新・御宿かわせみ』と、『「御宿かわせみ」読本 』とがあり、その書かれた期間は35年にも及んでいるのです。むしろ登場人物の方が年をとっていないことになるのです。
買う人もファンも多いのでしょう。
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