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恋愛小説として、視点を変えて読んでみる。

  • 2008/11/01(土) 08:28:57

<魅力的なアヤメの花を表紙に散らした粟屋充さんの表紙絵>
本hiraiwanijurokuya
平岩弓枝著『二十六夜待の殺人』、「御宿かわせみ」シリーズの十二冊目。
この「御宿かわせみ」シリーズは、私の記録では三人の装丁家がたずさわっていらっしゃる。初期の十三冊目までは“粟屋充”、途中の六冊が“多田進”と“佐多芳郎”のコンビ、その後が“蓬田やすひろ”となっていて、“蓬田やすひろ”さんが一番多い。
中央公論社から出ている平岩弓枝著の『南総里見八犬伝』は、“佐多芳郎”さんなので、表紙絵柄もよく知っている。
しかしこの本の“粟屋充”さんが調べてもあまりわからない。総体的に装丁家や、装画家は名前こそ出てくるが、作家ほどはあまり重視されないのか資料が少ない。

「御宿かわせみ」シリーズは、八丁堀の捕物帳的な要素もあるが、私は恋愛小説だと思っている。いろいろな事件解決に主人公神林東吾が絡んで、物語は進んでいくのだが、この主人公を取り巻く女性が沢山出てくる。
無論、この東吾は御宿かわせみの女主人るい一筋なのだが、この『二十六夜待の殺人』だけ読んでも、まとわりつく女が数人は出てくる。
ちょっといい身分だと羨ましくなる。
それにつけてもるいはいい女に描かれている。少しすねたりする所などは、いい年の女だがそれなりの色気が漂っていて、妬ましい。

にじゅうろくや‐まち【二十六夜待ち】
江戸時代、陰暦正月・7月の26日の夜、月の出るのを待って拝むこと。月光の中に弥陀・観音・勢至の三尊が現れると言い伝えられ、特に江戸高輪(たかなわ)から品川あたりにかけて盛んに行われた。六夜待ち。


あまり馴染みのない言葉だが、時代小説や、天文学者などには知られた言葉で、とても雰囲気のある言い回しだ。
空に人工の光の何もない時代、月と星とが人々にもたらした幽玄の世界は、今の現代では想像も及ばないほど素晴らしい世界であったろうと推察します。
そのような時代に、煌々と照らし出されてあらわれるお月さんは幻惑的に美しい、限りない日の世界を醸し出していたのではなかろうか?
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