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久々の池波文学は、二度読みしたけれど良かった。

  • 2008/11/06(木) 09:00:00

<刀の鍔(つば)をうまくアレンジした表紙>
本ikenamibushinomon
池波正太郎著『武士(おとこ)の紋章』
“武士”と書いて、“おとこ”と読ませるようにふりがながついている。
「快漢」「壮漢」「多血漢」「熱血漢」などと表現される“漢(おとこ)”のお話であります。
武士という当時の最高階級に君臨するものは、さすがこうあるべきであるといった見本のような人物ばかりが列記されている。
そしてそれらの人々に付けられた小見出しが、とてもうまくその態を表している。

知謀の人・・・・黒田如水
武士の紋章・・・・滝川三九郎
首討とう大阪陣・・・・真田幸村
若き獅子・・・・高杉晋作
剣  友・・・・渡辺 
壮烈なる狐忠・・・・松平容保
悲運の英雄・・・・河合継之助
明治元年の逆賊・・・・小栗忠順


ここに書かれた八人は、後世からみた歴史観では弱者、敗者であります。
しかしもし時代を違って生きていたら、それはそれは素晴らしいご活躍をなさったに違いない才人たちであります。
現代においても、本当に能力のある人々が、その能力を充分に発揮しているかと言えば相も言えないわけですから、いつにおいても悲運な方は悲運なのかも知れませんが・・・。

ただ池波正太郎さんが選択をされたこれらの方々は、有名無名を問わず選択の妙があります。
時の過ぎゆく順に並べられ、何の繋がりもない方々ですが、“武士(おとこ)”の生き様を見せつけ、後世に真の人間の姿を浮き立たせた立派な人物ばかりです。
残念ながら「渡辺 (剣友)」さんだけは、全く知りませんでしたけれど・・・。

池波正太郎さんの小説の魅力は、平易で読みやすく、しかも上手に盛り上がって行くので、気軽に読めます。肩に力が入っていない、実にリラックスした文体で、堅苦しく内容であっても愉しめます。
そうは言っても、やはり古い作家様なので、

<款を家康に通じ、・・・・>
<これを誅戮させる・・・・>
<裂帛の一声と共に・・・>


などとそれなりに難しく雰囲気ある表現がなされて、否が応でも時代小説としての魅力が盛り上がっています。
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