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うわぁー、たまんないね。懐かしくて・・・。その②

  • 2008/11/25(火) 07:27:31

笹沢左保著『帰って来た紋次郎・悪女を斬るとき』
前日は挿絵の話だけで終わってしまって、肝心の本については何もなしだった。
前にも書いた事ではあるが、私たちの世代は“帰ってくる”前の紋次郎をよく知っている。
多分本よりもTVドラマの方が断然なじみ深いし、このTV番組の主題歌『だれかが風の中で』は上條恒彦さんという歌手が朗々と歌い上げ、こちらも大ヒットして強い印象に残っている。

有名になりすぎた“あっしには関わりがねえこって”というこの紋次郎の言葉とは裏腹に、話は紋次郎に関わってくる。誰にも頼らず、誰も当てにもしないクールにニヒルに生きる孤独な姿が美しい。
そのくせ義理と人情にはとても篤い。
旅から旅への渡り鳥が巻き込まれる事件が、映像を手にとって見るような見事に淡々とした文章で活写されている。本当にちょっとした文がすぐにでも頭には絵として浮かぶ。

やってくんねえ
振られて帰る果報者
望郷二十三年
乱れ雪の宿
悪女を斬るとき
雪の中の大根


六編の物語はどれも完結読み切りで、一気に読んでしまえる。
本心ではこの任侠の世界を疎ましく思いながらも、ついつい引き込まれて紋次郎の男の生き様に惹かれて共感してしまう。こんな男はいないと知っていても、しかも紋次郎は無宿人であり、お尋ねものの悪人であるはずなのに・・・・。

時代小説は江戸の話が多い。
当然書く上においても、江戸の町の資料は多いだろう。
紋次郎の世界において、江戸はあっても通り過ぎるだけの町、ほとんどは関八州を旅する物語であるだけに作者のお勉強も並々ならぬものがある事と拝察します。
地理歴史においては言うに及ばず、土地の慣習、しきたりなども詳細に語られています。
最後の章「雪の中の大根」の中には、十二人の当時のやくざの親分の生い立ちまで書かれています。ええとこのボンほど、ぐれてしまうとやくざになるのは今の時代と変わりませんな。
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