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ちょっと長いけれど、読みやすい小説でした。

  • 2008/12/30(火) 20:36:31

<紅く燃えさかる“夕映え”の風景は絵のようです、絵ですけれどね。>
本uezayubae

宇江佐真理著『夕映え』。
460頁を超える長編でした。
宇江佐真理さんの小説は、余り長編がないように思っていたら、これは長かった。
幕末から明治の世の中を見続けてきた江戸庶民の目から見た江戸が書かれている。武士を捨て十手持ちとなった男と、それを支えて“福助”という名の一膳飯屋を営む女を中心に、周りの町民の暮らしが中心となった人情時代小説でした。

宇江佐真理さんは、こうした人情ものがお得意です。
登場人物もさることながら、彼らの生活の機微を通して語られる言葉が心に打たれてくる。
江戸の市井に巣くっている人々は、芯が強くて、時代がこれほどまでに変革する時にも動ずることなく暮らし続けていく。案外に弱く脆かったのは、武士であり、江戸の徳川さんの家来達だった。

子供を成長させ、その子供が親が捨てた武士という世界にあこがれて、賊軍となって死んでいく。
いつの時代にも親は力及ばず、むなしく子供の死を看取らなければならない。
現在と違って、本当に絆の強い親と子を感じさせる長編だった。

今年の本読みはこれで終わりかも知れない。

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