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仕返しも時には面白い。

  • 2009/01/02(金) 21:36:49

<村上豊さんの表紙絵って、どこか魅力的で、どこが上手いのか?>

本satoyonryonibu

佐藤雅美著『四両二分の女』、「物書同心居眠り紋蔵」シリーズ・六作目。
現在八作書かれている「物書同心居眠り紋蔵」シリーズですが、この六作目だけが読んでいなくて、ようやく読めました。
「縮尻鏡三郎」「町医北村宗哲」「啓順旅シリーズ」「半次捕物控」「八州廻り桑山十兵衛」、そしてこの「物書同心居眠り紋蔵」と沢山のシリーズ本がこの著者にはあるのですが、やはりこれは面白い。

私の私見ですけれど、この佐藤雅美さんには好みがあると思います。
好きな人にはたまらないでしょうね、私も含めて・・・・。

男運
制外の役
四両二分の女
銀一枚
猫ばば男の報復
腐儒者大東桃昏
湯島天神一の富
名誉回復の恩賞


本当はこのタイトルになっている「四両二分の女」が面白いんだろうと思います。
ただこの話はちょっぴり後味が悪い。
結末の付け方と、美人の江戸芸者が吉原行きになることが、結果的に解決されなかった。

帯にはこう書かれている。

御白洲に引き出された
とびきりべっぴんの江戸芸者が
紋蔵の名を呼んだ。


奉行所が敢行した前代未聞の刑“吉原送り”に一矢報いようとした紋蔵だったが・・・・。



つまり“・・・・。”の部分で、紋蔵は力を出せずに終わってしまいますし、その結末が始末が悪い。

で、それよりも面白かったのが、「猫ばば男の報復」。
これは複雑な仕返し劇です。
しかも婉曲的な仕返しで、読んでいてもそれに気づかされるのは随分と後になってからです。
人に仕返しをしたり、復讐するのは現在ではよくは思われていません。
でも人は仕返しをしたい。
小気味よく仕返しをしたい。
しかも相手にわからぬように仕返しをしたい。

この点でとても面白い。所詮綺麗事を言っていても、浅はかで、ずるいのは人間ですものね。
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