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仕返しも時には面白い。・・・・その②

  • 2009/01/05(月) 20:51:39

佐藤雅美著『四両二分の女』、「物書同心居眠り紋蔵」シリーズ・六作目。

本来、シリーズ物はやはり順序通りに読んでいくものであります。
ただ私のように、読む本を図書館から拝借して利用している者にとっては、これがかなわないことが多い。
八作まで書かれていて、その六作目を読んでいなかったら、なにゆえにこの物書同心紋蔵が定廻り同心になっていたのか理解できずにいた。この六作目を読んでわかった。

何度も書いてきたことではありますが、この著者佐藤雅美さんは結末が面白い。
各章の終わりの部分に意外な展開や、なるほどといった結末を見せて下さって愉快だ。
それがことごとく細かくは最終が書かれない。
ページにして数行、たったこれだけに上手に語られる。
が、・・・が、それに子細は語られない。つまり作者は最後まで語らない。

なんと表現すればいいのか、こなれてくるとこれがたまらないくせに感じる。
「あれっ!て言うと、この人物はどうなったの?事件は?」
なんて言うことになることもある。
完全に解決されたり、その後がどうなったか知りたいという読者の期待は、まあ作者はどうでも良いのかもしれない。

読者自身の問題でありますな、それは・・・。

九仞(きゅうじん)の功(こう)を一簣(いつき)に虧(か)く


ところで、こんな今の漢字にしては書けない言葉が出てくる。
偉いもんです。意味はおおよそつかめても正確ではないので、便利なネットで調べました。
『歴史と文藝』という所に詳細がありました。ちょっと引用をさせていただきますと、

「せっかく九仞(一仞は八尺)の高さまで山を築きあげても、最後の一籠の土を運ばないでやめてしまうなら、山ができあがったことになりましょうか。周国を築く仕事もこれと同じことです」と言ったことから、もう少しで成功する、成就するという間際まできて、失敗したときなどに使われる。


こんなことは本読みには実に楽しいことなのです。
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