スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

二作目と三作目に違いはあるのだろうか?

  • 2009/01/22(木) 16:57:30

<ささやかな色の違いとわずかな図柄の違いで上手にシリーズを仕上げている表紙>

本fujisawayoujin03shikyaku

藤沢周平著『刺客』、「用心棒日月抄」シリーズ三作目。
あらすじを書くのは不本意なのです。でもこの下記の部分の抜き書きを・・・。

東北の小藩の馬廻り役の青江又八郎は、3度目の脱藩をして江戸に向かうことになる。江戸では、使命の傍ら、板についてきた用心棒稼業で生活費を得ることになる。


主人公は二作目同様、脱藩させられて密命を帯びて江戸へ上る。
密命を与えた人物が違っていることと、内容に若干の違いはある。でも基本的には、藩の転覆を企てる輩の行動の阻止であり、影ながらも大いに藩のために命を賭して働くことには変わりはない。
その上、資金援助がないために用心棒をして生活の糧を得るという内容が、ほぼ前作と同じである。

感心するのは、その用心棒ネタがいろいろ工夫されて次から次へと出てくることであります。
この三作目までがそもそもこのシリーズの連作ですから、その間5年という月日が流れて、主人公も年をとります。
一作目は適当に赤穂浪士の討ち入りを織り交ぜて語られたストーリーが、実にうまくこの用心棒家業を生かした作品だったのでとても感心した。
二作目は一作目に最後に出てきた女が、わずかではあるが絡んできて色気が増した。用心棒の相方が一人増えたが、これが未練を残して去った。

そしてこの三作目では、二作目に絡んできた女は準主役級になり、頻繁に顔を出し、共に命を賭けて戦う相棒のような存在である。
わずかながらも恋愛感情と、その秘められた情交が話を盛り上げる。
反面、友人の用心棒の片割れと口入れ屋が出て来る機会が少ない。
私この二人が好きなだけに、ちょっと残念ではあります。

しかし本当に魅力ある作品だけに、何度読んでも面白い。
かなりの闘争シーンが書かれるが、簡便で、あっさりしているのに迫力はある。
スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。