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俳人が推理する捕物帳なんてのは・・・。

  • 2009/03/10(火) 09:05:10

<登場人物の大らかさが伝わる三谷一馬さんの表紙絵>

本sasazawaisatorimono

笹沢左保著『俳人一茶捕物帳』、副題は「涙の弥次郎兵衛」。
俳人の小林一茶が若い頃、手習いの師匠を勤めながら、同心の手伝いがてらに事件の謎を解くという面白い小説です。

芭蕉を主人公にした捕物帳もあるくらいだから、探せばこの手の役回りをする俳人は他にもいるかも知れない。俳人は風流のみでなく、時流に強く、感受性の高く、しかも鋭敏な頭脳というという点では、当時の知識人で探偵にはもってこいの人物でありますな。

著者笹沢左保さんは謂わば名人の方ですから、各々の章に語られるお話に上手に一茶の句を付けておられる。むしろ、反対に一茶の句から話をお作りになるのかも知れない。
見知った句があり、また見知らぬ句があり、心根の優しい一茶の信条を理解する良き手ほどきになる小説です。
若干のこじつけがあるところもやむおえませんけれど・・・。

第一話 炭火も腹八分
第二話 悲しき鐘の声
第三話 元日の嘘つき
第四話 見えた遠眼鏡
第五話 そば屋の裁き
第六話 負けるな百文
第七話 夕桜に微笑す


以上の七編が書かれている。
いずれも事件の解決を見ると、或いは悲しい結末に涙する一茶がいじらしい、心の優しい人物と書かれていて納得する。
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この記事に対するコメント

三谷一馬さん

こんばんは。
三谷さんの挿絵は良いですよねえ。最近聞かないので
ちょいと淋しい感じを持っておりました。いつ出てくる
のかなア、と思っておりましたら、何と笹沢作品に絡めて
出てくるとは。意外でしたが大御所ですからね。

白洲次郎、良いですね。
次郎役の役者さん、どこかで見たことがあると思って
いたら、和製西部劇の「ジャンゴ」に出ていたひと
でした。印象が強烈で良い役者さんだな、と感じて
いましたが、今回の白洲次郎役は中谷美紀嬢と良い夫婦役
で熱演ではないでしょうか。
眉毛と目の間隔が無くて、彫りの深い顔もなかなかだと
思いますが。若手有望株です。

  • 投稿者: nnakazawa
  • 2009/03/10(火) 23:14:10
  • [編集]

時代小説ではあまり書いておられないのでは。

nnakazawa様からコメントいただくのは特別に嬉しく感じます。

三谷一馬さんは、時代小説では少ないと思われます。
私の記録でもほんの四、五冊しかありません。
2006年に読んだ河治和香著『秋の金魚』の表紙絵は金魚の絵が描かれていて、“<日本画家三谷一馬氏のお書きになった金魚でしょうか、実に優しく哀れを感じます>”と自分でコメントを書いています。
素晴らしい絵だった事を良く覚えています。

NHKのドラマは良い出来でしたね。
主人公がとてもよく似合った俳優さんで・・・。
この『白洲次郎』を演じられて、みんなが納得いく俳優さんて少ないでしょうから。
観客の各々が独自に白洲次郎像みたいなものを頭に描いていらっしゃるでしょう。
良い俳優さんです、願わくばあまりTVにお出にならない方が嬉しい。

  • 投稿者: 光ちゃん
  • 2009/03/11(水) 15:48:13
  • [編集]

続 三谷一馬さん

もうご存知でしょうが、知恵の森文庫という出版社の
文庫本で中江克己氏の書かれた「江戸の遊び方」という
本があります。この本にも三谷一馬さんが挿絵を入れて
いらっしゃいますよ。

時代小説ではありませんが、この方の挿絵、江戸の
風俗がすごく綺麗に描かれていて私は大好きです。

好きな挿絵画家のひとりです。

発行所は光文社です。495円プラス税金でした。

過去に取り上げていらしたのならば御免なさい。

  • 投稿者: nnakazawa
  • 2009/03/13(金) 21:16:09
  • [編集]

ご教授ありがとうございます。

「江戸の遊び方」という本はついぞ知りませんでした。
小説ばかりを主に読んでいるものですから・・・。
早速探してみてみましょう。

この様にいろいろお教えいただけるのが、一番嬉しくありがたい事です。

  • 投稿者: 光ちゃん
  • 2009/03/14(土) 08:50:21
  • [編集]

挿絵画家

いえいえ、たまたまこの文庫本を持っていた
だけです。江戸職人の風俗などを描かせたら
天下一品です。残念ながら亡くなられていますが。

岩田専太郎さんも好きでした。産経新聞に連載
されていた「竜馬がいく」に挿絵をされていました。
この方の江戸の美人画は綺麗です。


挿絵画家というと、山川惣冶、小松崎茂、黒沼健
の大家たちの名前も出てきちゃいます・・・

余談になりそうですからこの辺で。


  • 投稿者: nnakazawa
  • 2009/03/14(土) 16:56:46
  • [編集]

素晴らしい感性ですね。

私は堂昌一画伯と、岩田専太郎画伯が大好きであります。
小松崎茂さんは、マニアックですね。
山川惣冶、小松崎茂、黒沼健のお三方は私の領域にはない画家です。
冒険物などより、色気物を隠れて・・・・。

  • 投稿者: 光ちゃん
  • 2009/03/14(土) 23:03:50
  • [編集]

恐れ入りました!

堂昌一さんはたしか岩田専太郎さんのお弟子さんだった
お方ですよね。古くから笹沢作品に挿絵をされてたような。
時代劇挿絵の専門家ですね。なぜか東千代野介とか大川
橋蔵を思い出させます。ワー、古いですね。

確かに小松崎系は科学SFっぽい絵が多かったですが
当時はワクワクしていました。それも高校になると
もう別の方へ・・


七つ八つからいろはを習い はの字忘れて色ばかり ♪

  • 投稿者: nnakazawa
  • 2009/03/15(日) 00:28:46
  • [編集]

続 堂昌一 さん

ふっと思い出しましたが、ひょっとしてこの先生は
縛りで有名な団鬼六の絵も描いていた方じゃないですかねえ?
だとすると、普通の時代小説の挿絵より先に見ていたことに
なります。どうも絵が似ていると思っていたんです。
何十年も前のことで・

どうも、その手の禁断モノに弱くて・・・



  • 投稿者: nnakazawa
  • 2009/03/15(日) 12:03:03
  • [編集]

いいですねえ。

『七つ八つからいろはを習い はの字忘れて色ばかり ♪』
本当にいいですねえ。
粋だ。意気だ。江戸のお人!!!!

『どうも、その手の○○モノに弱くて・・・ 』
いつもコメント文のお尻が素晴らしい。
“弱くて・・・”って、掛け詞。

  • 投稿者: 光ちゃん
  • 2009/03/16(月) 08:57:55
  • [編集]

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