スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

痛快無比の蘭方医師の登場。

  • 2009/03/16(月) 08:41:30

<直井瑞芳の書が目立つ装丁本>

本shibakijigensai

芝木秀哉著『流れ蘭方示現寛斎』
文芸社の出版物ですから、著作業専門の作家さんの作品ではないのでしょう。同作家の別の作品『順天堂経験』の出版社(株式会社東神堂)の紹介文に、“元当社社員であった、芝木秀哉氏執筆の書籍です。”と記されている。

江戸末期の房総・前之内村を舞台に現代医学の先駆けである蘭方を駆使する示現寛斎の活躍を描く。


帯に簡略に書かれた文面が分かりやすい。
中味から言えば、時間的変遷が順不同だったりしてちょっぴり理解しにくいが、当時の医学的知識や薬学的知識の豊富さ、主人公の男として人間としての魅力あふれる存在感、痛快感が面白い。
この主人公・示現寛斎が実在の人物かと言うことは不確かだが、当時の蘭方医者関寛斎をはじめとする数人の医師が混合されてモデルになっているように思える。

変わったところで、活字が通常の本のような明朝体ではなく、何となく懐かしさを感じる肉太の教科書のような文字であることです。これは実際に目にした瞬間に強いインパクトがあって、変わった本を読んでいることを意識づけられる。

当時の医療の未熟なことから、医術が及ばずに命をなくしていく人々への寛斎の医学への葛藤、人間的苦悩まで掘り下げられたいい作品です。向学心に燃えていて、尚かつ正義と勧善懲悪といった時代小説の要点をふまえた傑作です。
スポンサーサイト

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

  • 投稿者: -
  • 2010/02/04(木) 22:23:07
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。