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寂しい話も聞かされ続けると・・・。

  • 2009/03/23(月) 08:26:39

<いつもの堂昌一さんの表紙絵も鬼気迫るものがあって怖い。>

本sasazawamonnjiroonaji

笹沢左保著『同じく人殺し』、「帰ってきた木枯らし紋次郎」シリーズです。
もういいかなって気にさせられる小説です。
何がと言いますと、その内容が寂しすぎるのですよね。
「木枯らし紋次郎」そのものが無宿渡世人ですから、その生き様は天涯孤独、世間様にも交わらず、お天道様にも背を向けての悲しい人生です。それでもこの「木枯らし紋次郎」そのもの自身は、大作家笹沢左保様が生み出したヒーローですので、恩義を忘れない、真義に篤い、男気のある素晴らしい人物であります。

果てなき道に人の生死の境を、
己の運命を見た・・・・。


帯の文句まで切々とした侘びしさを感じる。

仏前の握り飯
同じく人殺し
割れた鬼の面
反魂丹の受難
何れが欺く者


これら五遍の物語はただ読み続けていると内容が悲しくて、寂しすぎてつらい。
年をとると涙もろくなるし、自分の人生そのものを振る帰り、先の短さを思うと、こんな悲しい生き方は身に応えてくる。
ハッピーエンドばかりが小説でもなかろうけれど、読み手の自分がこうなってほしいと予測をつけて読んでいることを、悉く覆して話を進んでいる。

殺伐としたとヤクザ稼業や無宿人にあって、いい人生があろうはずはない。ましてや旅から旅への「木枯らし紋次郎」の股旅物は、最初の数冊だけが続けて読める限度でしょう。
何年かぶりに「帰ってきた木枯らし紋次郎」シリーズを見つけて、再度手にしたけれど、別な感慨があってこの辺でいいかなあと思っているところです。
また数年後何かの機会に、これを手にすることがあるかも知れないが、その時はまた気分が変わっているだろうか。

笹沢左保大先生もすでに黄泉に人でいらっしゃるので、新作はもう望めないし・・・・・。
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