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窮屈な武士の理屈。

  • 2009/04/27(月) 21:12:17

<村上豊さんの表紙絵、鞍馬天狗に座頭市>

本gozanjifujimi

講談社刊の“時代小説ベスト・セレクション”は全部で十二巻、新書版くらいの小さな本だが二段組みに書かれて読みではある。
十二巻のどれをとっても面白い。アンソロジーでありますので、編者は時代小説の権威縄田一男さんであられます。

『剣に命を』 剣豪小説1
『一瞬の太刀』 剣豪小説2
『路地裏人情』 市井小説1
『男と女 江戸しぐれ』 市井小説2
『八百八町の名探偵』 捕物帳小説
『ご存じ不死身の男』 ヒーロー小説
『闇を飛ぶ』 忍者小説
『天下に挑む』 反逆者小説
『乱世の勝者敗者』 戦国小説
『風雲に志』 幕末小説
『侍ここにあり』 士道小説
『夢とロマンの四千年』 中国小説

その中で、六巻目の『ご存じ不死身の男』(ヒーロー小説)は、鞍馬天狗、柳生十兵衛、眠狂四郎、遠山の金さん、月影兵庫、座頭市、木枯し紋次郎、仕掛人・藤枝梅安、獄医立花登などと本当にご存じの方ばかり、最後の獄医立花登はあまり名が通ってないがそれでも藤沢周平作品であります。
他にも作家さんは大佛次郎、五味康祐、柴田錬三郎、南條範夫、子母澤寛、笹沢佐保、池波正太郎らの蒼々たる方々であり、面白くないはずがないのであります。

この中で二編目の『柳生十兵衛』の中に凄い事が書かれてあります。
戦国から江戸にかけての時代では、例え夫婦間でも女との愛などとは武士として恥ずかしいこととされている。主人公は美貌の妻を持ったばかりに、その妻を殿に差し出すことになるのだが、なんの躊躇いもなくそれを行い、妻は恥じて自分の顔を損じて殿に斬られてしまう。その武士道について・・・・

弱肉強食の戦国に在っては、愛の絆を断つぐらい敗北の悲惨に比すれば微々たるものだ。敗戦で家屋敷を焼かれ、婦女子を略奪され、米を取られ、領民を路頭に迷わせても己の一個の愛に執着するなどという、女々しいことが武士にゆるされる道理はない。
武士は勝たねばならない。戦にも、苦難にも、愛にも、おのれ自身にも・・・・。

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