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読んでいて気持ちがふさいでくる本。

  • 2009/05/12(火) 08:31:27

<装幀辰巳四郎、装画村上豊コンビ、落ち着きとたしなみを感じる本>

本fujisawahashiriame
藤沢周平著『驟り雨(はしりあめ)』、藤沢周平珠玉選9巻。
この九巻目は、市井小説集となっている。

しゅう‐う【驟雨】
急にどっと降りだして、しばらくするとやんでしまう雨。にわか雨。夕立。


驟雨という表現はよく聞くが、これを「驟り雨(はしりあめ)」と書き改めたのは、やはり藤沢先生の上手であろうか。

藤沢周平珠玉選1 逆軍の旗
藤沢周平珠玉選2 神隠し
藤沢周平珠玉選3 喜多川歌麿女絵草紙
藤沢周平珠玉選5 冤罪
藤沢周平珠玉選6 逆軍の旗
藤沢周平珠玉選8 時雨みち
藤沢周平珠玉選9 驟り雨


「市井小説集」だけあって、他の八作品とは趣を異にするが、全体に暗い。
ストーリーテラーとしての力量が高いだけに、些細な話から立派な短編に仕上げられ、読む方にも面白く伝わるし、またぐいぐいと引きつけられる。

ただ謂わばそれだけです。
あまり読み深めていくと気分がめいる。
作者自身が鬱屈している時期の作品もあるのか、あるいは現代における自分の境遇との違いなのか希望がなさ過ぎる。とても暗い。
人と人とのつながりや、心のやりとりがこんなだったらやりきれない。

あまりためにもならないし、読まなければ読まなくてもいい作品だろう。
ただためになるだけの作品がいい作品ではないし、こんなものでも好きな人は好きなのだろう。
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