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往年の有名作家が名を連ねるアンソロジーの楽しみ。

  • 2009/06/29(月) 17:14:57

<一見、なにが書かれているかが判然としない表紙絵>

本ooedoshimeitehai

『大江戸指名手配』、新潮社刊アンソロジー集「時代小説の楽しみ」の第六巻であります。
この判然としない表紙絵は、よくよく見るとこの主題に沿って登場人物の鼠小僧や弁天小僧といった悪党と、捕り物に使う道具などが配されている。

縄田一男編『時代小説の楽しみ』は、全十二巻、別巻一巻の時代小説アンソロジーとしては、講談社の『時代小説ベストセレクション』と並ぶ傑作集であります。

1、秘剣、豪剣、魔剣
2、闇に生きる
3、関八州の旅がらす
4、八百八町捕物控
5、江戸市井図絵
6、大江戸指名手配
7、剣に生き、剣に死す
8、戦国英雄伝
9、維新の群像
10、仇討騒動異聞
11、魔界への招待
12、波濤風雲録
別、十二人のヒーロー


かなり以前に読破したものですが、時折どれかを借りてきて読む楽しみは、アンソロジーに勝るものはありません。

稀代の悪党どもが時代小説の大家によって生き生き書かれています。映画や小説、そしてTVなどでおなじみの悪党の名前が連なります。

天一坊   子母沢寛(1892年2月1日 - 1968年7月19日)
河内山宗俊   柴田練三郎(大正6年(1917年)3月26日 - 昭和53年(1978年)6月30日)
底にいた悪党    富田常雄(1904年1月1日 - 1967年10月16日)
清兵衛流極意    佐賀潜(1914年3月21日 - 1970年8月31日)
おのれの顔     松本清張(1909年12月21日 - 1992年8月4日)
弁天小僧     川口松太郎(1899年(明治32年)10月1日 - 1985年(昭和60年)6月9日)
暁のひかり     藤沢周平(1927年12月26日 - 1997年1月26日)
女犯外道     南條範夫(1908年11月14日 - 2004年10月30日)
殺しの掟     池波正太郎(1923年(大正12年)1月25日 - 1990年(平成2年)5月3日)
村井長庵     村上元三(1910年3月14日 - 2006年4月3日)
深川安楽亭     山本周五郎(1903年(明治36年)6月22日 - 1967年(昭和42年)2月14日)
五右衛門処刑     多岐川恭(1920年1月7日 - 1994年12月31日)
大盗マノレスク     白井喬二(1889年9月1日 - 1980年11月9日)
空を駆ける盗賊      神坂次郎(1927年3月2日 - )
夜を歩く男~真説鼠小僧~   早乙女貢(1926年1月1日 - 2008年12月23日)
二人小僧     角田喜久雄(1906年5月25日 - 1994年3月26日)


有名、無名を問わず悪者が登場する。見方を変えれば、或いは上手な作家の観点から見れば、悪党も時代小説の立派な主人公、いやむしろヒーローであります。
遠い時代の流れを飛び越して現代に生きています。

ただ残念なのは、これらをお書きになった作家様は神坂次郎様を除き、どなたも物故者となられていらっしゃる。
私が最初にこのアンソロジーを読んだときにはご健在のお方もいらっしゃったし、早乙女貢様は昨年末にお亡くなりでしたね。
ほとんどの名作家様のその名前を聞くだけで嬉しくなってしまう方々なので、時代小説はやめられないし、永遠の宝物であります。

そういえば悪者のことを【悪漢】と読んでいましたが、単に【悪漢】 悪事を働く男というだけでないなんだか素晴らしい響きを感じたものです。
その点、 【悪人】【悪者】なんてかわいいチンケな存在に感じます。
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