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身分について考えさせられる小説

  • 2009/07/18(土) 21:29:31

<玉井ヒロテルさんの表紙絵。シリーズものであっても統一したイメージでないものも・・・。>

本shiraishikannon

白石一郎著『観音妖女』、「十時半睡事件帖」シリーズであります。

第一話 老狂恋道行(おいぐるいこいのみちゆき)
第二話 逃げる女
第三話 奉行たちの宴
第四話 観音妖女
第五話 奇妙な仇討
第六話 女たらし
第七話 枕絵ざむらい
第八話 お蔵番



八編のどれをとってもおもしろい。この作家様でないと書けないお話であります。
四話、五話など実におもしろいのですが、なかでも五話はわけてもおもしろいし、考えさせられることが多い。

登場人物の足軽について、これが大事なのだが身分について語ってある。

 百姓町人でこそないが、足軽は決して武士ではない。その身分は株によって売買され、誰でも株を買えば名字を名のりお役目につくことが出来るのである。だから大小を帯び羽織を着用はしていても、士分の家にゆけば足軽は入口の敷台に手をついて拝礼し、座敷に上がることも出来なかった。
雨や雪の日にも公然と下駄を履き、傘を用いることは許されない。道で藩の重役に会えば、土下座と称して履き物を脱ぎ、路傍にかがみ込んで敬礼をする。士分に対し無礼な仕打ちがあれば、たとえ切り捨てられても、文句は言えない。どのような身分である。


現代ではあり得ない差別である。
が、これを武家中心の世の中では差別とは呼ばないのです。
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