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内館牧子著の「転がしお銀」を読む

  • 2006/03/07(火) 09:09:29

<こけしを思わせる漫画のような主人公「お銀」の表紙絵は、町田尚子さんがお描きになっている>
20060308091047.jpg


内館牧子さん初の長編時代小説だそうだ。
NHKの夜の時代劇番組で、シリーズで放映されていた。主人公の女優、田中美里さんが結構好きですし、好演されていたのを数回見ましたね。

時代は文政10年(1827)の頃。奥州・高代藩(架空)の元家老・山岡網右衛門は、家督を嫡男・孝左衛門に譲り楽隠居のはずだった。しかし江戸詰の孝左衛門が、部下の不始末の責任を取らされ切腹、家は断絶、住むところも無く毎日悲嘆に暮れていた。
 毎日、イジイジと暮らす父の姿を見て娘の菊は、「人生前向きに転がっていないとお終いだよ」と兄の切腹の原因となった武士を捜し、仇を討つために父と江戸へ出ることを決意。菊もまた兄のことが原因で嫁ぎ先から離縁されていたのだった。


ある日突然、菊から町人になって、兄の敵を討つために江戸へ出ることを促されるシーンが素敵だ。いきなり町娘言葉に、武家言葉から変わり、名前も勝手に「お銀」と、「八十吉」と改名して江戸行きとなる。実にいいテンポだ。
江戸の深川に、長屋住まいを決めていろいろ事件が始まる。敵討ちを含めて、江戸人情物語としても、なかなかはまる本だった。
TVでは、タイトルの「転がしお銀」の“転がし”がいまいち判らなかったが、
「転がってりゃ苔が生えないんだよ!」と云うお銀の台詞が常に、彼女ら親子の生き様にかぶさってきて、本の方が納得できた。
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