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ヘビーな時代小説、川田弥一郎著『銀簪の翳り』

  • 2006/08/23(水) 07:06:56

<ちょっと見づらいが畑農照雄さんの表紙絵には、窓辺で争う男女を目撃したみたいだ>
20060824064136.jpg

表題の『銀簪の翳り』は、江戸の頃の検死の方法の一つで、死体の口腔の中に銀簪を差し込み、その翳り(かげり)具合で毒殺かどうかを鑑別するやり方から来ている。
主人公が町方同心で遺体の検死を得意とする。連続殺人が行われるのだが、まるで関係なく見えた最初の検死から、解き明かすうちに関連してくる話のうまさにどんどん引き込まれていく。

ストーリーの展開が上手い。人物が良く書かれている。謎が巧妙である。色話が絶妙でいやらしくない。医学・薬学の知識が本格的に詳しく、博学ぶって書かれていない。主人公と、それを手伝う廻りのコンビネーションがにくい。又、主人公と女流画家の関係が・・・・?。

興味の尽きない内容で、じつに良い作品である。五百頁近い大作であるが、一気に読んでしまえる。
時代小説であって、ミステリーでもある。以前に泡坂妻夫著「からくり東海道」の項目で、“時代小説の大好きな私でも、ミステリー半分、パズルの謎解き半分は好きになれない。”と書いたけれど、今回はそんなことがない。

なお、作者は現役のお医者さんで、作家と二足のわらじを履くお方であった。医学的・薬学的知識が詳しいはずだと改めて感心した。

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