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何処かで似たようなお話を読んだような?見たような?

  • 2006/10/31(火) 08:52:55

<黄八丈の着流しに、黒の巻き羽織。絵に描かれた同心は、まるでポパイに出てくるオリーブの様に頼りない・・・>
20061031085055.jpg

大野靖子著「松島市兵衛風流帖」。
この方は、間違いなく女性でありましょう。女性の時代劇作家は案外と多いですが、この方は有名な脚本家でもあり、その作品も若村麻由美 (わかむらまゆみ)主演、山本周五郎原作「柳橋物語」を始め、司馬遼太郎原作「国盗り物語」、「花神」、高倉健主演「居酒屋兆治」など多岐にわたっています。

この本は実に真面目な誠実な書かれ方をした、ミステリー要素の濃い捕物帳です。八丁堀を中心として動く普通の捕物帳とも幾分違いはあるけれど・・・・
でも何よりも驚くのは、何処かで似たようなお話を読んだような?見たような?気がすることです。

・主人公の同心だった松島市兵衛は、実に心優しい男であること。
・火事などで焼け出された子供を引き取って育てる人情味溢れる人間であること。
・妻に先立たれて一人暮らし、子供もいないので養子を迎えていること
・ある娘が男どもに悪戯されて、それを苦に自害すること。
・そのことをきっかけに小梅(江戸はずれ)に隠居すること
・その隠居屋も自分で購った者ではなく、謎の同居人がいること

等々色々書いていくと、これは北原亜以子さんの「慶次郎縁側日記」とかなり似た設定であることに気付く。
でもそれ以外の内容は、実に面白く、しかも充実した書かれ方でぐいぐいと引きつけていくお話の盛り上がりは絶妙です。不合理なところがなく、つじつまが合い、論理的で、それでいて人情味と味、風流がある素晴らしい小説でした。

第1話 多喜の笛
第2話 勇魚と呼ばれた男
第3話 父と子
第4話 八丈奇譚


四話構成の物語は、七、八編の短編がおさめられた本より読み応えがある気がする。

関連HPで、明治座の公演プログラムの中に、「とおりゃんせ」を見つけた。
と言うことはお二人は関連があるみたいだ。

明治座公演「とおりゃんせ」
北原亞以子原作「深川澪通り木戸番小屋」より
脚本/大野靖子

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