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タイトルが凄い『狼奉行』
- 2006/12/24(日) 18:38:34
<よくもこんなに乱暴に書いて、迫力ある立派な「狼」が描けるもんだ。デッサン力でしょうねえ、田代光さんの>
高橋義夫さんの作品は、近頃では「若草姫」というのを読んだ。
東北のさる藩の雪深い田舎の温泉宿の話であった。「湯守り」という変わった職種についた若い武士の話であった。
今回も似た様な状況で、羽州上山藩、雪深い山中の藩境にある木戸番小屋に勤務することになる若い武士が主人公である。
人里離れた地に隔絶されたこの若者が、藩主と、藩主の側近による馬鹿げた支配による圧政によって引き起こされる反乱に巻き込まれていく話だ。
いつも思うことだが、江戸の時代小説にはない長閑さ、人と人とのふれあいの豊かさ、こういったものに世知辛く生きてきていると感応する様で愉しく読める。
細かい江戸の町の絵地図を思い浮かべなくても良いし・・・
他に二編、「東洋暗殺」、「廈門心中」が入った短編である。
吉田東洋の暗殺は幕末の惜しい人物を亡くすきっかけになった事件でもある。
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