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「大江戸生活体験事情」で体験できること

  • 2008/02/10(日) 08:58:57

edotaiken.jpg
<「大江戸生活体験事情」の表紙>
石川英輔さんは、学者だ。
実践的科学を、江戸時代に戻して、私たちに噛み砕いてお教え下さっている。
時間の事や、暦、灯火、着物の生活・・・
知りたい、しかも体験できない部分まで踏み込んで、実践的に・・・

時計は自分でこしらえ、火をおこす火打ち石の話では、火口(ほくち)を自作し、照明の話では、簡易行灯を作り方の説明までされている。
あたかも。読者たちを江戸の世界へあざなうように・・・
着火道具のない時代の火おこしの難しさ、行灯のような燃料を燃やす照明の暗さ、例えば、行灯を100個以上並べて、ようやく60ワットの電球並みの明るさが得られることや、かなり具体的なお話が載っている。
anndon01.jpg
<行灯の暗さの中、縫い物をする女性の風俗絵>

石川英輔さんが道具をこさえるときは二つ作って、共著の田中優子さんにも差し上げられるようで、田中さんはそれを使って話されている。
石川英輔さんがいみじくも、書かれていることが感じ入った。
「われわれの便利な生活が、生物として、あるいは動物として本当にすぐれたまともな生活かといえば、はなはだ怪しいものである。蛇口をひねれば湯が出る、スイッチを押せば明かりがつく、と言う便利さを支えている裏側で、犠牲にしていることの大きさを見れば、江戸時代の先祖たちが暗い行灯を使っていたことに同情するのは、見当違いもいいところではなかろうか」
長い引例ではあるが、大事なお言葉だ。

本当に大事なことは、不便で非科学的な時代ではあるが、エネルギーのロスが少なく、人間一個人の無駄に使う資源の少なさである。
自分たちが、害になるものを作らず、自然の中で、ごく自然に生きて、朽ちて行くさまが良く理解できる。

人間本来の美しさを感じる本だった。

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