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冷たい題名が不気味なお話を盛り上げる

  • 2007/02/21(水) 07:27:32

<線の細い題字がモノクロの冷たさを強調する>
20070221071740.jpg

諸田玲子著、『氷葬』は、苦しい内容の本であるな。
明和事件という江戸中期の尊皇論者の弾圧事件があった。
この事件を題材に、幕府転覆を試みる悪人の集団と、それを阻止するために働く謎の公儀隠密長坂十右衛門等との争いに巻き込まれる主人公・芙美の活躍を描いた時代冒険小説でした。

この芙美という女性は、江戸在府の主人の帰りを田舎の村で待つ平凡な女でした。突然訪れた夫の友という男の狼藉から始まり、秘密の密書、忍者集団、隣藩への密命を帯びた長旅など、実に平凡な主婦にはあり得ない事件に遭遇する。
そして段々と強く賢くなり、自我にも目覚めて生きていくことになる。優しい女性であるが為に、試練にも打ち勝ち乗り越え、また解決までの過程で上手に描かれた心理描写がこの本の殺伐とした内容を違うものにしている。

同著の『お鳥見女房』などに見られる、見かけは優しいが心の強い、そして夫の帰りを耐えて待つ女性のいじらしさが良く出ている。今の現代には存在しない女性の典型だ。

鬼あざみ
笠雲
空っ風
其の一日
仇花
月を吐く
髭麻呂
蓬莱橋にて
お鳥見女房
鷹姫さま
誰そ彼れ心中
螢の行方
まやかし草紙
幽恋舟
恋ほおずき
灼恋
からくり乱れ蝶
あくじゃれ瓢六
犬吉
氷葬
こんちき
眩惑
坐漁の人


23冊も読んでいるので、やはり好きな女性作家さんですな。

英文科卒業で、外資系の会社に勤めた経験があって、翻訳をなされて、そして時代小説をお書きになる異色の才媛でいらっしゃいますぞ。
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