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面白い小説=優れた小説とはかぎらないが・・・

  • 2007/04/22(日) 09:52:59

<見るからに悪人面の表紙絵。多分主人公日向景一郎だろう。跳んで剣を振りかざしているのが、弟森之助>
20070421201849.jpg

北方謙三著『鬼哭の剣』、人気シリーズ第四弾とある。
実のところ記録には、第一弾と第二弾「降魔の剣」、「風樹の剣」を読んだことになっている。なんだか昔のことで覚えがまるでない。

日向景一郎、柳生を斬る!

「己より強き者に勝つ!」
日向流の剣士、日向景一郎は、父・森之助を斬った。遺された赤子は森之助と名付けられ、兄・景一郎に引き取られた。そして十五年後・・・・「兄を斬る」という宿命を感じながら、弟は、兄の強靱さを前に打ち震えるのみ。だが森之助は、哀しき運命を背負った角兵衛獅子の少年等とともに柳生の猛者と戦うことで、変貌を遂げてゆくーー。


この本にはストーリーの展開や、超人的主人公等の活躍、人物の設定や人の動き、きりないくらいにあげれば面白い要素は沢山ある。主人公兄弟のスーパーマン的技量を描くにしても、それらを事細かく活写する描写力があるし、言葉や表現ののいちいちがもっともに感じられる。

それですから勿論読むスピードも速くなる。四百ペ-ジ余の厚い本が一気に読める。でも何も残らない。漫画に近い、娯楽小説である。
でも感情移入が出来ないし、それをさせない乾いた小説です。命の尊さもなくあっけなく人は死ぬし、主人公達に関係していた女が死んだ時すら、読む人に悲しさを感じさせない非情な物語でした。この点は北重人著の『夏の椿』とは大違いでした。
なんだかゲーム等の原作本程度の内容です。

時代小説から何かを得なければならないワケではないが、何も残らないのも、それはそれでつまらない。
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