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まずはこの本のタイトルに惹かれたのだが・・・

  • 2007/04/29(日) 07:28:50

<蓬田やすひろさんの描くひっそりとして不思議な風景>
20070429072744.jpg

一幅の山水画のように静かで、落ち着いた風景が描かれている。山間に川が流れ、橋が架かっているところは、小さい橋ながらそこそこに橋桁が高いので、川は道から段差がある。橋の脇が街道というのなら、この道は異常な形だし、又道幅が大きすぎる。その道を歩むと、道を遮るかのように山肌に沿って人家が建ち並んでくる。

「この絵の道らしきものが不思議だな」とか、「『消えた達人』の割には達人が出てこないな」などと思いながら読んでいると、案の定、本のとっかかりの部分で迷い込んだ。ミステリー仕立てで、さりげないどんでん返しが、それも何度もある。
寝ぼけまなこや、ぼんやりしていると読み落としすることが多いし、しかも北原亜以子文体というべき、心理描写を織り交ぜながらの屈折した表現がと見違えをする。
人の心の中や、他人に対する思い入れ、思いやり、仲間意識、気配り、妬ましい嫉妬、過ち、怨み、人間であるが故におこす細やかな感情が、実に微妙な表現で書かれている。

主人公は昔は大火事の遺した孤児で、今では鰻屋の婿養子で十手持ち。昔の仲間や悪ガキの子分だった連中が、これまた下っ引きとして働いている。みんながそれぞれにいい大人になって、まともに働き、まともな所に養子に行って、まともに暮らしている。
その中のひとり弥惣吉は、長く幸せな夫婦生活を送っているかに見えたはずなのに、突然女房が行方知れずになってしまった。なんでも素直に、甲斐甲斐しく夫に尽くし、夫に助けられて夫婦になった過去を忘れず生きてきたはずの女房が、前触れもなしに消えた。
「探さないで下さい」という置き手紙だけをのこして・・・・・・

半分くらいまでは面白く読んだ。中山道に逃げた女を追うあたりから、若干だれてしまった。でも意外なことはあるぞ!派手な仕掛けではないけれど。

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