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作品に当たりはずれがない宇江佐真理さん。

  • 2007/05/27(日) 07:26:31

<表紙絵に描かれた椿の絵、これを見て家内は?>
20070527072445.jpg

本編にはどこにも椿の話は出てこなかったと思います。出来れば表題に書かれた“ひょうたん”の根付けを書いて欲しかった。
宇江佐真理著『ひょうたん』
時代小説の作家さん達は、どなたの筆上手で作品に出来不出来が少ないのだけれど、中でも私はこの宇江佐真理さんを好んでいます。名前自体もハイカラ(死語)で、とても時代小説作家とは考えにくく、イメージは少女漫画家のようなオシャレな感じが致します。

帯に書かれた文句がいいねえ。

天の神さんはあたしたちを試したのかも知れない----。
のんきな亭主と勝ち気な女房。
ふたりが営む古道具屋を舞台に、当代きっての女流時代小説家が情趣ゆたかに描く江戸に息づく熱い人情と心意気。


主人公古道具屋の女房お鈴は、店番に合間に七厘を外に出して、魚を焼いたり、煮物をしたりして、夜にはいつも、古道具屋の主人の古くからの友人達を賑やかに食事をする。
いつも仲良く思いやりある夫婦愛と、人情味ある人々とのつきあいが其処には溢れかえっている。何故かこの小汚い古道具屋に持ち込まれる不思議な物を中心に、些細な事件が起き、物語が展開する。

織部の茶碗
ひょうたん
そぼろ助広
びいどろ玉簪
招き猫
貧乏徳利


以上の六編の小編からなる物語ですが、この小編のタイトルはいずれも主人公の道具屋へ持ち込まれたり、届けられたりした品物の名前なのです。
中でも、表題になっている“ひょうたん”の根付けは面白い。鹿の角で造られた瓢箪の根付けには、その中から、それよりもまだ小さな各々色づけされた六個の瓢箪と、下駄と賽ころが出てきます。しかも瓢箪の口は翡翠、下駄は貝を細工したもので、ちゃんと鼻緒は黒のビロードでしつらえてあり、賽ころは六面に彫られた目にも黒と赤で彩色された本格物。

これら六個の瓢箪を六瓢(むひょう)=無病(むびょう)。
下駄一足を足(そく)=息(そく)。
賽(さい)ころ=災(さい)、全部合わせて無病息災と読ませる謎かけとなっている粋な仕掛け。


<熊本県人吉で友人に戴いた古い土産の木箱>
20070527080300.jpg

この表紙絵を見て、家内は「あれっ」と言ってあるものを出してきました。
随分と前に戴いた小さな木箱。椿の花が描かれていて、段々と大きな箱に、組み入れていくことが出来る可愛い物入れです。今でも大切にしているらしく、本の表紙の椿の絵を見て、出してきました。
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