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小説家ではない顔の方が、私には有名だった。

  • 2007/06/02(土) 18:49:04

<建石修志氏の表紙絵。リアルな不気味さが・・・>
20070531095026.jpg

久世光彦さんの名を、“くぜてるひこ“と呼ぶ事は、かなり晩年になって知った。
七十年代初頭のTBSのテレビドラマ、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」を演出されていて、クレジットタイトルに名前が流れた時に、変わった名前だけれど良いなあと思ったことを覚えている。

多才な方で、演出をされたり、映画に出たり、小説・評論・エッセイなどの本を書いたり、番組を造ったり、作詞をなさったりとその後、色々な場面でお名前を見る様になった。それらがすべて一流と言うのも素晴らしい。

『逃げ水半次無用帖』は、異色な捕物帖で、犯人を捕まえたりとか、悲惨な事件が起きるわけでもない。身の回りの些細なことの謎解きをする、謂わば“アームチェア・ディテクティブ”物だ。
十手持ちだが、捕物最中に屋根から落ち、腰が立たなくなった通り名を《察し》の佐助、その娘のお小夜、そして居候的な美男の《無用》の半次。この三人が事件の謎を解く。

短編が六編はいってます。

童子は嗤う
振袖狂女
三本指の男
お千代の千里眼
水中花
昨日消えた男
恋ひしくば


佐助は今では動けないので、《居ながら》の佐助、娘のお小夜が《察し》のお小夜として替わりに活動し、情報を仕入れてくる。
それらの仕入れられた情報は、佐助と半次が聞きながら分析して、事件は解決される。
主人公半次の周りにうごめく夜鷹のお駒、長屋の人々、不思議な老尼さんなど、いろんな人物が絡んでくる。

本文は行替えも少なく、会話文も余り無い重い文章で、読むのに時間がかかる。
360頁あまりだが密度が濃いのか、リズムよく読める本ではなかった。
でも内容は若干怪奇がかっていて面白い本です。
挿絵も各所に入ってムードを盛り上げてくれています。
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