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新しいシリーズ物になるらしい本。

  • 2007/06/08(金) 07:48:11

<浮世絵風に表現された町医者の待合い茶屋>
20070608073943.jpg

佐藤雅美著『町医北村宗哲』を読み終わった。
作者・佐藤雅美さんは、私が読んだだけでも「半次捕物控」「物書同心居眠り紋蔵」「八州廻り桑山十兵衛」などのシリーズ物を沢山書かれておられる。この三作のシリーズだけでも二十冊ほどになると思う。

史実、資料に詳しく、あちこちにそれらを散りばめて、内容の濃い時代小説を書かれる。ただ私にとっては、時にそれが煩雑すぎたり、脇道にそれてしまった参考文献の内容をを考える余り、本文の内容を取り違える読み誤りをすることがある。未だ本読みすら未熟なところがある。

本の赤い帯には、

病も悩みも人の数だけ
江戸・芝神明前の医院はいつも大繁盛。腕利きであるうえ義に厚い宗哲だが、訳あって人を斬り、逃亡していた過去を持つ。そのためか、ついつい厄介な頼み事まで引き受けてしまうはめに・・・・。
人情とペーソスあふれる待望の新シリーズ登場!

この文だけでこれからこの『町医北村宗哲』が、シリーズ化されることをうたっている。
作家さんは本を書き始める時点で、これはシリーズ物にしようと考えるのだろうか?
もともと連載ものなのだけれど、本にまとまる時にはシリーズ物になることが決定されているのだろう。

時代劇でも異色な町医者が主人公で、しかもあやしげな経歴を持ちながら、何故か色んな事件を解決していく。

欠落(かけおち)女みつの錯乱
小塚原の蝉時雨
お向かいさん鬼瓦
ひょっとこの亀
跡をゆるりと尋ね三省
御医師村田宕庵(とうあん)の逆襲
縫物ぎらい
泡と消えた巨万の富


以上の八編で構成されているのだが、小見出しでも解るとおり、なかなか癖のある、しかも中身の濃い素晴らしい本だった。同時に江戸の庶民生活や、町医者、お抱え医者、奥医師などの世界がのぞけて面白かった。

本日の覚え書き
「病人を診て、方を処し、剤を投じるときはただ薬の分量のみを考え、かりにも値段の高下(こうげ)を考えてはならない。人情として、値段が高いと思うと、その薬を使うのを惜しみ、いきおい分量を減らそうとするからだ。人命は一(いつ)に重きを考えるべきで、軽き物(貧乏人など)に高い薬は過ぎたるなど、かりにも考えてはならない」

医学館の督事(校長)だった官医・多紀安長元簡(たきあんちょうもとやす)のお言葉。
『医は療治をもっぱらになす、なんぞ薬価の高下を論ぜん』
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