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【盗撮】と言っても、いやらしい事ばかりではない。

  • 2007/06/27(水) 20:52:04

<辰巳四郎さんの表紙絵は、上手に鹿鳴館の写真がいかされている>
20070626205309.jpg

風野真知雄著『鹿鳴館盗撮』を読んだ。
風野真知雄作品の4冊目で、過去に『西郷盗撮』『刺客が来る道』『「元禄」を見てきた』を読んでいる。いずれも良い作品だった。
主に江戸時代しか私は読まないので、この明治の時代を背景にした『鹿鳴館盗撮』は通常は外します。でも先に『西郷盗撮』を面白く読んでいたので、続き物のような関連性を感じて読みました。

井上馨伊藤博文と言った幕末の志士が、明治になって政界の大立て者として暗躍する。その場所こそかの有名な「鹿鳴館」であります。この本の中でも、主人公の写真師にからんで出てくる人物等がこれら二人で、なかなか良くこの人達のことが書かれていると感じます。

歴史の中では、幕末の立派で有能な志士たちは維新の前に倒れていった。坂本龍馬高杉晋作、或いは西郷隆盛しかりであります。明治政府には残された人物は、謂わば二流、三流の人間ばかりだと評価する人が多いと思われます。が、しかし・・・

もしも幕末に倒れた男たちも、維新をくぐり抜けていまに至っていたなら、何をしていたかは知れたものではない。苦労が多かった分、浮かれてしまい、嬾惰(らんだ)と贅沢に溺れていたかも知れないのだ。


私も同感することが多い。歴史を戻すことが出来ない以上、このくらいの私見はあってしかるべきかも知れない。この点でも私はこの本が好きであります。

もう一つ、この本の中で時の初代総理大臣となった伊藤博文について書かれた箇所に面白いことがありました。
幕末維新に多くの人材を輩出する松下村塾の吉田松陰は、この伊藤博文に紹介状を与えることが一度あったそうです。その折りの言葉は、

“才劣りて学穉し、質は直なるも華なし”(才能はないし、学問のレベルも低い、性格は素直であるが、華やかなところがない)。


このような劣等生であったし、士分でもない人物が、日本の夜明けを目指して舵を取ったのです。
それにしても吉田松陰は、案外と優しくない人だったのでしょうか?それとも身分にはこだわったのでしょうか?

本日の覚え書き
1、四阿(あづまや)=1 庭園などに設けた四方の柱と屋根だけの休息所。2 寄せ棟造りの建物のこと。
こんな変な字を当てて“あづまや”と読ませることに無理があると思っていたら、古い中国の言葉なのですね、多分?他の辞書に、1 あずまや。亭(ちん)。2 古代中国で、寄せ棟造りの屋根。

2、破落戸(ごろつき)=品行の悪い者。また、定職がなく、悪事をして歩きまわる者。無頼漢。ごろつき。・・・これはもっと調べてから・・・

3、嬾惰(らんだ)=めんどうくさがり、怠けること。また、そのさま。怠惰。
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