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こんなタイプの人間が案外好きなんです・・・その2

  • 2007/07/09(月) 20:45:01

<密林の中、猿が飛ぶ。猿が生き生き書かれた、西のぼるさんの表紙絵>
20070708202143.jpg

高橋義夫著『猿屋形(ましらやかた)』、副題は「鬼悠市風信帖」。
四月に『かげろう飛脚』という同作家の本を読ませて貰っていたが、そのシリーズの三作目でした。この「鬼悠市風信帖」シリーズは、現在下記の通りです。

大江戸あぶれ者
眠る鬼・弧剣竹林抄
猿屋形
かげろう飛脚


主人公・鬼悠市は、その名の通り鬼のように、大きく逞しく強く、忠実に、この藩の奏者番加納正右衛門に仕え、陰の仕事をこなす男である。
常には、住まいの周りの竹林に作られた小屋で、献上の竹駕籠を作って生業とし、指令を受けると暗躍するのだが、これが陰の人物とも思えず堂々としていて立派に生きている。何に根ざすのか信念が強く、義侠心に篤く、冷たく非情に生きているように見えて、情の深い人物です。自己主張をも持っている。

羽州松ヶ岡藩の城下町。
歴代藩主菩提寺にある竹林にひっそり暮らす足軽の鬼悠市だが、
ひとたび、奏者番加納正右衛門の命を受けると、
奥山流の剣を使いこなす隠密の鬼と化す。(帯より)


実の子供でない養子の柿太郎にも、厳しく冷たい反面、暖かい思いやりを隠している。なかなか好人物である。
前回も書いたが、こんな人物って個人的にはとても好きです。

けやき兄弟
めっけ小僧
雪鬼
羽織の紐
おちかはん
阿呆ばらい
猿屋形(ましらやかた)

以上の七編が組まれた短編集。とても小気味よく、読みやすい本です。
江戸びいきの私には、田舎の話しは面白くないのだが、この本だけはちょっと違います。
でも作者の履歴の中には田舎暮らしが好き見たいに書いてある。

長野県木島平村を振り出しに山形県西川町など、田舎暮らしを実践。『かくれんぼの森』(創樹社)、『知恵のある人は山奥に住む』(集英社文庫)など田舎暮らしを題材にしたエッセイも多い。近刊に『風魔山嶽党』(文春文庫)、現在は山形市内に在住。

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